新車購入から納車までの期間や流れ、必要書類、納期短縮の対策

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新車購入から納車までの期間や流れ、必要書類、納期短縮の対策新車購入から納車までの期間や流れ、必要書類、納期短縮の対策

納車までの期間はどれくらい?新車購入から納車までの流れ、必要書類、納期短縮の対策

更新日:
新車の購入から納車までの期間はどれくらいあり、その間に何をするのでしょうか?ここでは新車購入から納車までの流れや必要書類、納期を短縮するための対策を解説しています。

目次

この記事を監修した人

行政書士_山田涼太
行政書士 山田 涼太  
監修者プロフィール
  • 現在の役職・肩書

行政書士 山田涼太事務所 代表

新車の納期は1~3ヶ月が目安

新車購入から納車までの期間は、1~3カ月ほどが一般的です。メーカーやディーラーに在庫がある場合は、最短2週間程度で納車できることもあります。


ただし納期はその時々の注文の多さ、部品供給の状態、オプションの有無などによって大きく変動します。

時には納期が6ヶ月~1年以上かかることもあるので、「この時期までに車が必要」という明確な期限がある場合は、早めにその旨をお店に伝えましょう。


車検切れや査定額ダウンに注意


新車の納期が長い場合は、現在乗っている車の車検切れや査定額ダウンに注意が必要です。


車検を機に車を乗り換える人は多いですが、納期が長期化すると、車検の期限に間に合わない可能性があります。この場合、「今の車の車検を通すか、売却するか」を決めなければいけません。また購入契約の時点で示されていた愛車の査定額が、事故やキズにより下がるケースもあります。


こうした事態が心配な場合は、中古車も検討しましょう。納期が2週間〜1ヶ月程度と短く済みます。

車両の新しさにこだわりたい場合も、新規登録だけ済ませ、実際の運行に使われていない「登録済み未使用車」という選択肢があります。

新車購入から納車までの流れ

ここでは購入者側の動きに着目して、新車購入に向けた準備から納車までの流れを解説します。大まかな流れは以下の通りです。

  1. 見積書の作成
  2. 駐車場の確保とローンの審査
  3. 契約・書類準備
  4. 任意保険の手続き
  5. 納車


1. 見積書の作成


車の購入では、車両価格に加えてオプション代金や税金、手続き代行費用などの諸費用がかかります。購入したい車が決まったら、「最終的な総額がいくらになるのか」を知るため、見積書を作成してもらいましょう。

この見積書は、ローンの審査を受ける際の書類としても使えます。


2. 駐車場の確保とローンの審査


「自宅に駐車スペースがない」「集合住宅に住んでいて、駐車スペースが無い、または他の住人の車でいっぱい」といった場合は、駐車場を確保しましょう。特に普通自動車の場合は購入に車庫証明書が必要な場合が多く、発行には駐車場が必要です。

ただし「納期が2ヶ月以上先」といった場合は、契約後に駐車場を探しても良いでしょう。


また車をローン購入する場合は、事前に審査を受けておくのがおすすめです。少なくとも「どの金融機関や信販会社から借りるのか」を検討し、仮審査を受けておくようにしましょう。

仮審査は本審査の前に行う簡易的な審査で、「ローンの本審査に通る見込があるのか」を知ることができます。



3. 契約・書類準備


見積書の内容を踏まえて改めてオプションなどを検討し、購入契約を結びます。

契約前後には、ディーラーから「いつ頃に、どのような書類やアイテムが必要か」を教えてもらえるので、それぞれ準備しましょう。必要書類とアイテムの一覧は、次の章でご紹介しています。


準備するものの中で、発行に最も手間がかかるのが「車庫証明書」です。基本的にはディーラーや行政書士が取得を代行してくれますが、自分で取得すれば代行費用を節約できます。詳しい取得方法は、以下の記事で確認してください。


4. 任意保険の手続き


納車の目処が立つと、ディーラーが納車予定日の連絡をしてきます。その際に車台番号なども教えてもらい、任意保険の手続きをしましょう。

新たに車を購入する場合は「加入手続き」、車の買い替えなら「車両入替手続き」を行います。事前に契約変更日を指定しておけば、買い替えでも納車されたその日から新しい車に保険が適用されるので安心です。


なお自賠責保険については、ディーラー側で加入手続きをしてもらえるので心配ありません。


5. 納車


納車は自宅まで届けてもらうか、ディーラーまで取りに行きます。自分で取りに行けば納期を少しでも短縮しやすく、輸送費用も抑えられるのでおすすめです。

納車後のキズや汚れによるトラブルを防ぐため、納車時は車両状態や受け取った書類を細かく確認しましょう。以下にチェックリストを用意しましたので、ぜひ活用してください。

【書類・オプション】

  • 車検証の記載内容に不備はないか
  • 自賠責保険証明書の記載内容に不備はないか
  • 注文書にあるオプションは全てついているか

【車両状態】

  • 塗装面にキズやムラはないか
  • ガラスにキズはついていないか
  • 内装にキズや汚れはないか
  • エアコンやカーナビは正しく動作するか
  • エンジンは問題なく作動するか
  • アクセルやブレーキ、ハンドルに違和感はないか

更に差がつく! 納車日だけでなく「登録日」にも注意しよう

車の購入では、つい納車日に注目しがちですが、自動車税のことを考えるなら車両の登録をする「登録日」も重要です。


自動車税は、登録日の翌月から課税されます。月初に登録しても月末に登録しても課税開始は翌月分からなので、自動車税のことを考えると、月初に登録する方がお得です。

ただし月末予定だった登録日を遅らせた場合、その分だけ納車日も遅れる可能性が高いです。また軽自動車は翌年度からの課税なので、3月末日を超えない限りは月初登録でも月末登録でも差がありません。

車の購入では、つい納車日に注目しがちですが、自動車税のことを考えるなら車両の登録をする「登録日」も重要です。


自動車税は、登録日の翌月から課税されます。月初に登録しても月末に登録しても課税開始は翌月分からなので、自動車税のことを考えると、月初に登録する方がお得です。

ただし月末予定だった登録日を遅らせた場合、その分だけ納車日も遅れる可能性が高いです。また軽自動車は翌年度からの課税なので、3月末日を超えない限りは月初登録でも月末登録でも差がありません。

新車購入に必要な書類とアイテム

新車購入の際に必要な書類・アイテムは以下の通りです。住んでいる地域によっては必要書類が以下と異なる場合があります。また書類提出のタイミングも車の納期などによって異なるため、ディーラーに確認しましょう。


普通自動車の場合

自分で用意する書類・アイテム

  • 実印
  • 印鑑証明書(発行後3ヶ月以内)
  • 車庫証明書(発行後概ね1ヶ月以内※)

ディーラーが用意する書類

  • 委任状
  • 完成検査終了証(発行後9か月以内。有効期限切れの場合は完成検査終了証にくわえ、次のいずれか①合格 印のある自動車検査票②有効な自動車予備検査証)
  • 自賠責保険証明書
  • 譲渡証明書

軽自動車の場合

自分で用意する書類・アイテム

  • 住民票の写し等(発行後3ヶ月以内) ※マイナンバーの記載がないもの
  • 車庫証明書(地域によって届出が必要)
  • 印鑑(認印可) ※基本的に不要だが、ディーラーとの契約で必要な場合がある

ディーラーが用意する書類

  • 申請依頼書
  • 完成検査終了証
  • 自賠責保険証明書
  • 譲渡証明書

※警察の言う期限は30日、実際陸運局で登録に使えるのは初日不算入で40日、40日目が土日祝の場合は次の平日までとなります


各書類やアイテムの準備方法、ローン購入する場合に必要なものについては以下の記事で解説しています。


【行政書士のワンポイント解説】 車庫証明のよくある間違いとは?

行政書士_山田涼太

車庫証明(自動車保管場所証明書)は「警察署が発行するもの」ということは、覚えておきたいポイントです。


車庫証明と非常に名前が似ている「自動車保管場所使用承諾証明書」というものがあるのですが、全く別の書類です。


名前が似ていることから、自動車保管場所使用承諾証明書を車庫証明だと勘違いしたまま、陸運局での手続きに進もうとされている事も少なくありません。


最近では手続きのご相談を受ける際は「警察署で発行された車庫証明でしょうか?」と確認させていただいています。


車庫証明は自分ですぐ用意できた!と思ったら実は違って思わぬ時間がかかった、ということが無いように「警察署が発行するもの」ということをぜひ覚えておいてください。


※承諾証明書の方は車庫証明を取得するのに必要で、「この車庫は〇〇さんに使う権限があります」と不動産会社さんや車庫のオーナーさんに発行してもらう書類です。(ちなみに登記上、車庫が自分だけの土地建物であれば自認書という別の書類を添付します)

新車の納期を早めるための5つの対策

中古車に比べると、新車の納期は一般に長いです。少しでも納期を短縮したければ、以下の対策を検討してみてください。

  • 対策①在庫のある車種を選ぶ
  • 対策②納期の短いグレードや色を選ぶ
  • 対策③契約前に希望納車日を伝える
  • 対策④3月などの繁忙期を避けて購入する
  • 対策⑤早めに書類準備やローン審査を済ませる


対策①在庫のある車種を選ぶ


「どうしても新車が欲しいが、急いで買いたい」という場合は、在庫のある車を選びましょう。

ディーラーによっては、キャンセルが出た車両や販売予測をもとに事前発注していた車両を在庫として抱えていることがあります。こうした車種を選べば、納期は2週間ほどで済む可能性が高いです。

対策②納期の短いグレードや色を選ぶ


同じ車種でも、グレードや色によって納期が異なるケースは多いです。「グレードや色にこだわらない」「欲しい色の候補が何色かある」といった場合は、営業マンに納期の短い選択肢を教えてもらいましょう。

対策③契約前に納車希望日を伝える


基本的に、ディーラー側が納車日程を調整することは難しいです。しかし時期によっては、ディーラーが予め車両の生産枠を確保していることもあります。そのため納車希望日を伝えれば、生産枠を使って調整してくれるかもしれません。

対策④3月などの繁忙期を避けて購入する


3月や9月の決算期や、12月の年末商戦といった繁忙期に契約をすると、人気のある車種では順番待ちになる可能性があります。そのため繁忙期を避けて契約するのがおすすめです。

対策⑤早めに書類準備やローン審査を済ませる


納期の目処が立っていても、書類準備やローンの審査が済んでいなければ車両の新規登録はできません。車庫証明書の発行には最大1週間程度の時間がかかる他、ローンの審査でも銀行系のローンは1週間程度かかります。

駐車場の確保なども含めて、ディーラーと相談しながら早めの準備を進めていきましょう。

新車購入の手続きでよくある質問

ここでは、新車購入に関してよくある質問に回答しています。

Q

納車遅延によるキャンセルはできる?

A

注文した車のキャンセルの可否やその後の対応は、ディーラーによって異なります。契約前に「どういった条件ならキャンセルできるのか」「キャンセル料は発生するのか」といった諸条件を聞いておきましょう。

Q

頭金はいつ、いくら払うのが一般的?

A

頭金は、契約時や納車時に支払うことが多いです。また頭金の相場は、支払総額の20〜30%程度です。

ローン購入での頭金については、以下の記事を参考にしてください。

Q

一括購入の場合、お金はいつ払う?

A

一括購入での支払期限は、ディーラーによって異なります。ただし車両の新規登録で一定の費用がかかるため、登録前を期限にしたり、契約時~契約後の一定期間の間に一部代金の振り込みを求めたりするディーラーが多いようです。

売却では中古車買取店も検討を

車の買い替えで新車を購入する人の場合、愛車をそのままディーラーで下取りに出すケースが少なくありません。しかしディーラーの下取り価格は他店と比較されることが少なく、価格が上がりにくい傾向があります。そのため売却では、中古車買取店と比較することをお勧めします。


ガリバーでは過去の買取実績をウェブサイトで公開している他、ご自宅への出張査定やオンライン査定、電話査定などを無料で承っています。見積もりの段階であれば、下取りから買取に変えることも可能です。ディーラーの下取り額との比較や査定額の交渉材料として、ぜひお気軽にご利用ください。

この記事を監修した人

行政書士_山田涼太
行政書士 : 山田涼太
監修者プロフィール
  • 現在の役職・肩書

行政書士 山田涼太事務所 代表

  • 保有資格

行政書士・運行管理者(貨物)・ITパスポート

  • 略歴

千葉県松戸市で育ち、過去の就職もすべて松戸市本社・松戸市内勤務という松戸っ子です。

父親の相続発生時に困り果てていたところを行政書士に救われ、業界に恩返しすべく地元で開業しました。

ご相談の99.9%が自動車の車庫証明・名義変更やお引越し手続き・ナンバーの出張封印という専門性を武器に活動中です

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