スマートキーを電池交換しても反応しない時の原因6つと対処法

スマートキーを電池交換しても反応しない時の原因6つと対処法

スマートキーの電池を交換しても反応しない場合は、電波干渉やバッテリー上がり、スマートキー本体や受信機の故障といった原因が考えられます。ここではスマートキーが反応しない場合の応急処置法と、考えられる原因と対策を解説しています。

【緊急】スマートキーが反応しない時の対処法

時間がないのに、クルマを動かそうと思ったらスマートキーが反応しない。そんな時は、応急処置としてメカニカルキーを使いましょう。

1.メカニカルキーで開錠

スマートキーのメカニカルキーでの車のドアの開け方

メカニカルキーとは、スマートキーに内蔵されている非常用の鍵のことです。 デザインはメーカーや車種によって多少異なりますが、スマートキーに付いている小さな解除ボタン(ツマミ)を押しながら、メカニカルキーを引っ張ると取り出せます。

メカニカルキーでのドアの開け方の手順全景

運転手側のドアには、メカニカルキーを差し込む鍵穴があります。そこにメカニカルキーを差し込み、ドアを開錠しましょう。

なおメカニカルキーで開錠すると、防犯装置による警告音が鳴る可能性があります。エンジンをかければ鳴りやむので、慌てなくて大丈夫です。

2.スマートキーで始動

スマートキーの始動の仕方

始動のさせ方は、メーカーによって若干異なりますが、大よそ以下の通りです。取扱説明書も見ながら始動させてください。

①ブレーキを踏む

事前にシフトレバーがパーキング(P)になっていることを確認してください。

②パワースイッチに触れる

スマートキーをパワースイッチに接触させます。接触させる面はメーカーによって「ロゴのある面」と「ロゴのない面」に分かれます。

③ブザーが鳴ったら、パワースイッチを押す

ブザーが鳴る以外に、パワースイッチが緑色に点灯するだけの場合もあります。あとはパワースイッチを普段通りに手で押せば、エンジンがかかります。

Q. バッテリー上がりの場合は?

ルームランプや警告灯が点灯せず、エンジンも始動しない場合はバッテリー上がりの可能性があります。この場合は以下のいずれかの方法で対処します。

  • 他のクルマとブースターケーブルで繋いで始動
  • JAFなどのロードサービスを呼ぶ
  • ジャンプスターターを使って始動

詳しい対処法は、以下の記事で確認してください。

【関連記事】クルマのバッテリーが上がった時、すぐできる3つの対処法

作動しない原因第1位は電池切れ

スマートキーが作動しない原因で圧倒的に多いのは電池切れです。スマートキーの電池の寿命はわずか1~2年程度。「1年前に交換した」といった場合も、電池を交換してみましょう。

ディーラーで電池交換をしてもらうこともできますが、工賃が数千円かかります。 自分で交換すれば数百円の出費で済むので、以下の記事を参考にやってみてください。

電池交換しても反応しない!考えられる原因6つ

電池交換をしてもスマートキーが反応しない原因には、以下の6つが考えられます。簡単に確認できるものから記載しているので、上から1つずつ検証してみてください。

  • 原因①クルマが半ドア状態
  • 原因②リクエストスイッチの故障
  • 原因③電池の向きが逆
  • 原因④電波干渉による不具合
  • 原因⑤バッテリー上がり
  • 原因⑥キー本体や受信機の故障

原因①クルマが半ドア状態

クルマが半ドア状態の場合、スマートキーは反応しません。まずはバックドアも含めて完全にドアが閉まっているかを確認しましょう。

原因②リクエストスイッチの故障

リクエストスイッチとは、クルマのドア部分に付いているスイッチのことです。スマートキーを持っている人の中には、普段リクエストスイッチで開錠・施錠している人もいるでしょう。

リクエストスイッチだけが反応せず、スマートキーでの開錠やエンジンの始動が問題ないなら、リクエストスイッチの故障の可能性が高いです。 この場合はディーラーなどに修理を依頼してください。

原因③電池の向きが逆

電池交換をしたばかりなら、電池の向きが間違っている可能性もあります。電池の向きが正しいか、再確認してみてください。

原因④電波干渉による不具合

スマートキーは電波を使ってクルマと通信しています。そのため以下のようなものと電波干渉を起こし、スマートキーが正常に作動しないこともあります。

  • コインパーキングの輪留め装置
  • テレビ塔や発電所、放送局などの強い電波
  • 電波式リモコンや電波式侵入警報装置
  • 使用中のパソコンやスマホ

スマホや近くの金属物など、まずは考えられる原因を取り除きましょう。テレビ塔など強い電波を送受信する場所が近い場合は、メカニカルキーでクルマを動かしてください。

原因⑤バッテリー上がり

先述の通り、スマートキーを使ってもエンジンが始動せず、ルームランプや警告灯も点灯していない場合は、バッテリー上がりの可能性があります。ジャンプスタートやロードサービスによる対処をしましょう。

なおバッテリー上がりの他に、セルモーター(エンジンを始動させるためのモーター)の故障も考えられます。この場合はロードサービスを呼んでください。

原因⑥キー本体や受信機の故障

落下による衝撃や水没など、何らかの事情でスマートキー本体が故障している可能性もあります。またスマートキー本体でなく、クルマの受信機側に問題があることも。

原因①~⑤が該当しないようであれば、ディーラーなどに相談しましょう。

いざという時に備えて

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!