「車は高く売りたいのでまずは査定だけしたい」、「欲しい車があったので買取金額が高そうなら売却したい」と売却をこれから考え始めているときは査定額だけ知りたいですよね。今回は、業者とのやり取りでの注意点や、電話無しでネットで査定額の概算を調べる方法について解説します。
「査定だけ」は可能、ただし注意点も
愛車を売却する気がなくても、査定だけしてもらうのは可能です。多くの場合、査定は無料で行ってもらえます。売却を断ったからと言って、費用を請求されることもありません。
ただし査定だけを受ける場合には、以下でご紹介する点に注意しましょう。
注意点①査定額は時間と共に下がる
お店などで提示された査定額には、有効期限があります。有効期限は数日から2週間程度が一般的です。
そもそもクルマの査定額は年式が落ち、走行距離が伸びるほど下がっていくものです。また車体にキズや凹みが生じれば、減額は避けられません。査定から数ケ月後も同じ金額で売れる訳ではないことを理解しておきましょう。
注意点②正確な査定額を知るなら個人情報の開示は必至
査定だけを行うお店側のメリットは、顧客との接点を持てることです。査定時にはその後の連絡手段として、住所や電話番号等の情報を求められます。また一括査定でも、お店から連絡を受けるために連絡先を入力します。
正確な査定額を出してもらうためには車両を業者に直接見せなければならず、個人情報の提供は避けられません。「個人情報なしが良い」という場合は、シミュレーションや相場表で大よその価値を把握しましょう。
注意点③ディーラーでは有料の場合も
査定を受けたい人の中には、通い慣れたディーラーでの査定を希望する人もいるでしょう。しかしディーラーの下取り査定は有料の場合があります。無料で実施してもらえるかどうかを、事前に確認しておきましょう。
正確な査定額を知る方法
「相見積もりを取って交渉材料にしたい」「条件が良ければ売却するかも」といった場合には、正確な金額を把握するのがおすすめです。方法は以下の3通りが考えられます。
- お店に持ち込んで査定を受ける
- 出張査定に来てもらう
- 一括査定を依頼する
方法①お店に持ち込んで査定を受ける
愛車をお店に持ち込めば、現場の査定士がしっかりと愛車をチェックしてくれます。また営業担当者との話から情報収集しやすいこと、後述の出張査定と比べて自分のタイミングで帰れるのも魅力です。
予約なしでも査定をしてくれる場合が多いですが、待ち時間が長くなることもあります。手早く済ませたいなら事前の予約をお勧めします。
方法②出張査定に来てもらう
自分で持ち込むのが面倒な場合、或いは愛車をできるだけ走らせたくないといった場合は、中古車販売店などに出張査定を依頼できます。出張であっても査定は無料のところが多いです。
ただし時に「営業が強引」「帰ってくれない」といったこともあるので、断るのが苦手な人はお店に持ち込んだ方が良いかもしれません。
方法③一括査定を依頼する
一括査定を依頼すれば、一度に複数社から査定を受けられます。同じタイミングで査定に来てもらえば、時間もあまりかかりません。
ただし一括査定では、依頼直後から大量の電話がかかってきたり、他社に契約を取られまいと執拗に売却を迫られたりすることもあります。 詳しくは以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
【関連記事】車一括査定はやめた方がいい?5つのデメリットと利用時の注意点
査定を受ける時のポイント
- はじめに「査定だけ」と伝える
- 信頼できるお店を選ぶ
- 事前に内外装を清掃しておく
- 整備記録などを揃えておく
査定を受ける時には、売却の意思がないことをしっかり伝えておきましょう。それだけで相手の期待感は下がり、自分自身の気持ちも楽になります。買取実績の豊富なお店や上場企業を選ぶとトラブルのリスクも低く、より安心です。
また査定額を少しでも上げるために、事前に洗車や車内の掃除を行い、整備記録や取扱説明書、外した純正装備も準備しておきましょう。
おおよその査定額を知る方法
「できるだけ個人情報は出したくない」「営業を避けたい」という場合は、以下のような方法で大よその査定額を調べるのがおすすめです。
- 買取相場を確認する
- 買取・下取りシミュレーションを使う
方法①買取相場を確認する
中古車販売店では、過去の査定実績を公表している場合があります。愛車の条件に近い年式や走行距離、グレードの査定実績を見ることで、おおよその査定額を推測できます。
例えばガリバーでは、過去6ヶ月間の全国での買取実績を公表しています。年式、走行距離、グレードの他に色、都道府県、売却時期も記載しているので、地域による買取価格の差も把握できるのが特徴です。 相場の検索方法は、以下のページを参照してください。
【関連記事】だいたいの車査定は?相場の調べ方、個人情報無しで見る方法
方法②ネットのシミュレーションを使う
※ガリバーの車査定シミュレーションの案内ページ
自動車メーカーや中古車販売店のシミュレーションサービスを利用する方法もあります。愛車の車種や年式、走行距離、グレードなどを入力し、おおよその査定額を算出します。
ガリバーの車査定シミュレーションの場合、愛車の年式やグレード、型式番号、走行距離などの情報をもとに、できるだけ正確な査定額に近い数値を算出します。個人情報の入力は一切必要ありません。
査定に関するQ&A
Q. お店での査定時間はどれくらい?
一般に、査定時間は30分程度です。長くても1時間ほどで終わります。
Q. 査定額に影響する項目は?
査定額に影響するのは、主に以下のような項目です。
- 年式 と走行距離
- 駆動方式やグレード
- ボディカラー
- オプション、装備(ナビなど)
- キズや凹みの有無
- 修復歴の有無
- エンジン回りや足回りの状態
- 整備記録などの有無
Q. 下取りと買取はどっちが高い?
※ダイハツのAI査定とガリバーの車査定シミュレーションの画面。タフト(2022年式、X)で査定
一般に、ディーラーの下取りと中古車販売店の買取では、買取の方が査定額が高いと言われます。ディーラーの下取りでは新車の値引きをしてもらえることが多いものの、下取り価格そのものは高くなりにくいです。
【関連記事】車の下取りと買取は何が違う?両者のメリット・デメリット
Q. クルマを売った方が良い時期は?
クルマの売却を検討する時期としては、以下の3つのポイントが挙げられます。
- モデルチェンジ前
- 税金が高くなる前
- 修理が多くなってきた時
モデルチェンジで型落ちしたクルマの中古車相場は下がります。愛車の売却を検討していて、ちょうど同じ車種の新型が出そうな場合は相場が下がる前に売却した方が良いでしょう。
また13年落ち・18年落ちの車は自動車税や重量税が高くなります。税負担が増える前や、修理・部品交換にお金がかかるようになってきた時にも、売却の検討をお勧めします。
norico編集部オススメ記事
noricoでは、査定額に影響する装備の扱いや、買い替えのタイミングに関する記事を多く扱っています。売却を意識し始めたら、以下の記事もぜひお読みください。
- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!