「右折が怖い!」手順、待つ場所、優先順位、気を付けたいポイント

「右折が怖い!」手順、待つ場所、優先順位、気を付けたいポイント

右折の手順とタイミング

右折をする時は以下の手順で行いましょう。

  1. 速度変更をする前にウィンカーを出す
  2. センターライン沿いで待つ
  3. 対向車、自転車、歩行者の順に確認する
  4. 交差点の中心付近を通りながらゆっくり曲がる

ウィンカーの目安は30メートル手前

ウィンカーは「右折する意思がある」ということを後続車および対向車に示す重要なサインです。そのため、右折に備えて減速をするよりも前にウィンカーを出すのが重要です。

目安は曲がろうとする交差点の30メートル手前といわれており、電信柱の間隔くらいです。

右折するのは確信が持てる時のみ

右折は対向車、バイクや自転車、歩行者など注意すべきポイントが多く、また事故のリスクも高いです。

そのため運転に自信がないうちは、「対向車の邪魔をしてしまうかも」「歩行者が出て来るかも」など不安がよぎるタイミングでは右折をしない方が安心です。また「信号は黄色だから対向車は停止するだろう」など思い込みで運転をするのも危険です。

後述の通り右折車は優先順位が低いので、「待つ」「道を譲る」のが原則です。「後続車が怒るかも」と思うあまりに焦って右折することがないようにしてください。

大きく曲がった方が視野が広い

大きく曲がった方が視野が広い

右折をする時は、上記の画像のように大きく曲がりましょう。ハンドルを一気に右に切るのではなく、少しずつ右に切り増していくのがポイントです。

そうすることで直進してくるバイクや自転車にも気づきやすくなり、また右折した後もスムーズに進むことができます。

死角になるバイクや自転車に注意

特に見落としがちなのが、対向車線を走る自転車やバイクです。対向車の影に隠れて気づけないこともあり、注意が必要です。

目視で確認するのはもちろんですが、飛び出してきた時に対応できるように、速度を落として曲がるのが重要です。

以下の動画ではドライバーの視点からバイクや自転車がどう見えるのかを紹介しています。運転時に注意するポイントが分かるので、ぜひ確認しておきましょう。

右折する時に待つ場所

右折を待つ場所については、道路交通法(第三十四条)に以下のように定義されています。

右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、かつ、交差点の中心の直近の内側(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分)を徐行しなければならない

そのため、なるべくセンターラインに近づいて、交差点の中心付近に出て待つようにしましょう。

ただし既に交差点内に右折待ちのクルマがいる場合は、注意が必要です。右折しきれずに横断歩道や交差点内で止まってしまうことがないよう、場合によっては交差点の手前で待つようにしましょう。

待つときはクルマを正面に向けて

待つときはクルマを正面に向けて

右折を待つ時は上記の画像のように、センターラインを越えないようにし、クルマを正面に向けるようにしましょう。これには、以下のような理由があります。

  • クルマを斜めにしていると、後続車や対向車の邪魔になってしまう
  • 後ろから追突された時に、対向車線に飛び出してしまう

センターラインをまたぐように右折待ちをしているクルマを見かけますが、危険ですので控えるようにしましょう。

右折の優先順位

交差点での通行の優先順位は上から順に以下のようになっており、右折の優先順位は最下位です。

  1. 直進車(直進してくるバイクや自転車を含む)
  2. 左折車
  3. 右折車

そのため対向車線を直進してくるクルマに道を譲るのはもちろん、対向車線から左折するクルマがいれば、そのクルマにも道を譲りましょう。

もちろん曲がった先にある横断歩道を通る歩行者がいれば、その歩行者が優先です。その人たちが渡り終わるまで一旦停止をして待つようにしましょう。

Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!