クルマの用途や条件、予算に合う1台が見つかったら、販売店に足を運んで実際にクルマを見てみましょう。
その際に、外装、内装、エンジン・駆動系など、確認すべき項目はいくつかありますが、本コラムでは、“内装”のチェックポイントをご紹介します。
外装のキズやへこみは修理さえすればきれいに直すことができます。
ところが、座席やシートが汚れたとしてもすべてを張り替えることは難しいもの。
ゆえに内装には、そのクルマのコンディションが現れているともいえるでしょう。
快適なカーライフを楽しむため、納得いくまでチェックしてください。
- シートの状態をチェック!
- 臭いはなかなか消えません
- 電気機器の動作確認も忘れずに
- 水没の形跡があったら要注意
- ドアや窓ゴムが劣化していないか
- 走行距離は妥当か
- トランクも忘れずにチェック
- チェックが終わったら……
シートの状態をチェック!
まずはシートの状態をしっかり確認します。
表面の汚れや飲み物の染み、たばこの焦げ跡、破れがないかをチェックしてください。また、シートに座ってみて、クッションのヘタリ具合も忘れずに確認しましょう。
臭いはなかなか消えません
キズや染みなどは補修が可能ですが、臭いはある程度までしか除去することができません。タバコの臭いがしないか、エアコンをつけたときに吹き出し口から嫌な臭いがしないかを必ずチェックするようにしてください。
電気機器の動作確認も忘れずに
エアコン、カーナビ、オーディオ、パワーウィンドウ、ウインカー、ハザード、電動ミラー、ドアロックなど、電子機器は実際に動かしての確認が必要です。
また、シート調節が電動の場合や、ルーフがついている場合も同様に確認を。
これらは購入後に不具合が見つかった場合、修理に高額の費用がかかることが多いため、特に注意するべき項目です。
水没の形跡があったら要注意
クルマはたくさんの電気機器が搭載されており、これらは水に非常に弱いもの。
水没や雨漏りで浸水してもすぐに故障せず、時間が経ってから症状が現れることがあります。水没車(冠水車)を見分ける方法は、“シートベルトを限界まで引き出したときに染みがないか”“エアコンからの異臭がしないか”が挙げられます。
上記に加えて、シートの同じ位置に染みがあったり、足元の方にある金属製の部品が不自然に錆びていたりしたら、水没車(冠水車)かもしれません。注意して見ておきましょう。
ドアや窓ゴムが劣化していないか
ドアや窓は何百回、何千回と開閉をする箇所なので、ゴムがひび割れたり劣化したりすることがあります。また、屋根のない駐車場に置かれるなどして風雨にさらされても、同様のトラブルが発生します。
ドアや窓のゴムに不具合があると、雨漏りしてしまうかもしれません。
それによって電気系統などに更なるトラブルが生じかねないので、しっかりチェックしてください。
走行距離は妥当か
クルマを選ぶとき、走行距離は必ずチェックするかと思いますが、その際には内装の汚れ、ヘタリ具合も合わせてチェックしてください。現在ではほとんど見られなくなったものの、以前はメーターを戻して走行距離を少なく装う販売店もありました。
走行距離が少ないのに、シートやハンドル、ペダル、シフトレバーなどが不自然なほどヘタっていたら、“メーター戻し”を疑った方がいいかもしれません。
トランクも忘れずにチェック
忘れてしまいがちなのが、トランクルームの確認。
汚れやキズの有無はもちろんですが、カビや錆びが出ていないか、カーペットをめくって隅々までチェックしましょう。
その際に、スペアタイヤや車載工具、ジャッキなどが一式揃っているかも確認してください。
チェックが終わったら……
ご紹介したポイントをチェックし終えたら、そのクルマを買うかどうかを判断しましょう。 どんなにきれいに見えても、中古車ですから多少の使用感などは仕方がありません。自分が妥協できることと、譲れないことをしっかり整理して、よりよいクルマを選んでください。
また、チェックポイントには自分で確認するのが難しい項目もあります。そのときは、納得いくまで販売店のスタッフに相談することをおすすめします。
ガリバーでは店舗でのご相談のほか、ネットや電話でも気軽に相談することができます。是非利用してみてください。
中古車を買うときの「外装」についても併せてお読みください。
- written by norico編集部
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