中古車は何年乗れる?寿命と耐用年数の考え方、オススメ年式

中古車は何年乗れる?寿命と耐用年数の考え方、オススメ年式

【まとめ】中古車の残り寿命の目安

一般に、クルマの寿命は13~15年程度といわれているため、中古車の凡その残り寿命は以下の計算式で確認できます。

【計算式】

「クルマの一般的な寿命-購入時の経過年数」

上記の計算式から算出した残り寿命の目安は以下の通りです。

  • 3年落ち…10年以上乗れる
  • 5年落ち…10年程度
  • 7年落ち…7~8年
  • 10年落ち…数年~5年

クルマ全体の寿命の目安

かつてクルマの寿命は「初度登録から10年」または「走行距離10万キロ」が目安といわれていました。しかし最近のクルマは質も向上し、もっと長く乗ることができます。

具体的にどれくらい乗れるかを、初度登録からの年数と走行距離を基準に紹介します。

目安①「初度登録から13~15年」

クルマの寿命の目安に「10年」という期間が使われていたのは、以下のような理由があったためです。

  • タイミングベルトなど走行における重要部品の寿命が約10年である
  • 発売から10年以降は、純正品が手に入りにくくなることがある
  • メーカーが国内向け製品に責任を負う期間が10年である(PL法)

しかし一般財団法人自動車検査登録情報協会によると、令和3年度のクルマの平均使用年数(初度登録から抹消登録まで)は13.87年。この数字から、最近のクルマは14年前後使われていることが多いと分かります。

目安②「走行距離15万キロ以上」

タイミングベルトの寿命は約10年(=10万キロ)ですが、クルマの心臓部分であるエンジンの寿命は15万キロ以上といわれます。消耗した部品の交換や修理など、丁寧にメンテナンスをすればさらに長く乗ることも可能です。

ちなみに日本のタクシーは廃車までに40~50万キロも走行しているといわれています。

【参考】法定耐用年数

クルマの寿命として「法定耐用年数」が挙げられることも稀にあります。

法定耐用年数とは、法律で定められた「特定の資産を利用できる年数」のこと。普通自動車で6年、軽自動車で4年と設定されています。

ただし実際には資産や減価償却のために使われているだけの年数で、法定耐用年数を超えてクルマに乗っても何の問題もありません。 

クルマに長く乗るメリット/デメリット

「同じクルマに長く乗るのと、下取りや買取を使って乗り換えるのとどっちが得?」と考える人も多いです。同じクルマに長く乗ることのメリット/デメリットを確認してみましょう。

メリット

  • トータルコストを抑えることができる
  • 操作やサイズ感に慣れたクルマに乗り続けることができる

中でも経済的なメリットは大きく、「一台を乗り続ける」方がトータルコストが安く済む場合が多いです。クルマの費用で最も負担が大きいのは車両価格。同じクルマに乗り続ければ車両価格を払う回数も減るので、コストを抑えることができます。

デメリット

  • 長く乗るほど維持費は高くなる
  • 下取りや買取の価格が低い/価格がつかない

クルマの使用期間が長くなると、税金や車検費用も高くなっていくため、毎年の維持費が高くなります。それでもクルマに支払うトータルコストは抑えられることが多いですが、古いクルマに高い維持費を払うことになるため「もったいない」「損だ」と感じやすいです。

また早めにクルマを手放せば、その下取りや買取の費用を次のクルマの購入に充てられます。しかし10年以上乗ったクルマは下取りや買取の対象外になることも多く、買い替え時の負担が大きくなりやすいです。

中古車を買う時のオススメ年式

冒頭で紹介した通り、中古車を買ってから何年乗れるかは、購入するクルマの年式や走行距離によって違います。ここでは安く購入しやすい、オススメの年式を紹介します。

流通量の多い3・5・7年落ちは安い

3・5・7年はいわゆる車検の時期です。クルマを買い替える人はこのタイミングで売却することが多く、中古車市場にはこれらの年式のクルマが多く流通しています。そのため3・5・7年落ちのクルマは安くなりやすいです。

以下の記事でも年式の目安を紹介していますので、参考にしてみてください。

ライフステージが変わる時期なら10年落ちも選択肢

「社会人になってクルマが必要」「結婚で引っ越す」など、ライフステージが変わるタイミングなら敢えて10年落ちの古い年式を選ぶのも一つの選択肢です。

10年落ちのクルマは「気楽に乗りやすい」というメリットがあります。特に、生活の変化によりクルマが必要となるケースでは安いクルマの方が良いでしょう。「生活環境が想定と違った」という場合にクルマの乗り換えの敷居が低いという面もあるためです。

 

ガリバーでは3・5・7年落ちの中古車も、30万円程度で購入できる10年落ちの中古車も多く扱っています。どのようなクルマがあるのか、まずは在庫をチェックしてみてください。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!