クルマでしか行けない、クルマ以外でなんとか行けたとしても、わざわざクルマで行きたい。今回ご紹介するのは、甲府盆地の夜景を一望できる「ほったらかし温泉」。
- ほったからし温泉の由来
- 休憩所や売店はすべてスタッフの手作り
- 「あっちの湯」をオープン
- 元旦には900人ものお客様が来場
- ほったらかし温泉近くのフルーツ農園もおすすめ
- ほったらかし温泉 情報
- 笛吹川フルーツ公園 情報
中央自動車道 勝沼ICを降りて北上すること25分。
この看板が見えたら「ほったらかし温泉」はすぐそこです。
フルーツ公園を走り抜け、急勾配を登り切ると見えてくるのが、「ほったらかし温泉」の看板です。
ほったからし温泉の由来
露天に穴風呂、河原の湯に蒸し風呂と、全国には様々な温泉があります。
が、「ほったらかし」と名の付く温泉はここだけ。
何故、ほったらかしかと言いますと、それは開業した経緯にあります。
実はこの場所、もともとは温泉を開業するためでなく老人ホームを建設するために掘られた温泉だったそうです。
頓挫した建設、放置された温泉を活用
しかし、老人ホーム建設の話が暗礁に乗り上げてしまうと、掘った温泉はしばらくの間、そのまま放置されていたそうです。その後、そのままにしていた温泉と山の上から見える景色を有効活用しようということに。
そこで、少しでもお客様のご要望に自分たちの手で応えたいという思いから手作りで外壁と湯船作りを始めたそうです。そして、1999年7月に開業。
「あっちの湯」入口。この階段を下りると脱衣所へ。
昼の「あっちの湯」からの眺め。この景色を求めて全国から多くの観光客が訪れます。
とはいえここにはスーパー銭湯のような心地良い休憩所はもちろん、自動販売機すらなく、あるのは広大な景色が眺められる湯船だけ。
「雄大な景色を眺めながら温泉に入った後は、美味しい料理を」といった過度な期待を持ってお越し頂いたお客様をガッカリさせないよう「何もありませんよ」「サービスはないですよ」「勝手に楽しんでください」という意味を込めて『ほったらかし温泉』と名が付いたそうです。
「こっちの湯」入口
1999年7月にオープンした「ほったらかし温泉」。オープン当初は「こっちの湯」のみで営業。
当初は日に3人程度だったお客様が700人に
オープンした頃のお客様は1日に3人程度。
しかし徐々に口コミがひろがると、3人だったお客様は20人、100人と順調に増えていったそうです。噂を聞きつけたテレビ局が取材に訪れテレビで「ほったらかし温泉」が紹介されると1日のお客様が700人と一気に増えたのでした。
休憩所や売店はすべてスタッフの手作り
大勢のお客様にもっと喜んでいただきたいと思った現場責任者の田口さんは、温泉からあがったあとに景色を楽しむことのできる休憩所や売店などの設備を少しずつ整えていきます。もちろん、手作りで。
売店は『ほったらかし温泉』の営業が終わる22時まで営業しています。
ほったらかし温泉名物の「温玉あげ」。割った瞬間に黄身がとろ~り。
「ほったらかし温泉のウリは景色です。それしかありません」と語る田口さん
ほったらかし温泉の休憩所
暖かい「無料ですよ」の文字
休憩所から見る富士山
「あっちの湯」をオープン
連日、大勢のお客様が訪れるようになると、「こっちの湯」だけではお客様が入りきれなくなり、2003年2月には「こっちの湯」よりさらにおおきな温泉、「あっちの湯」をオープンしました。
あっちの湯からの夜景
甲府盆地の夜景を一望できるロケーションの「あっちの湯」。晴れた日には富士山を望むことができます。
夜空には星が輝き、月明かりが湯船を照らします。まるで天然のプラネタリウム。
元旦には900人ものお客様が来場
未だにお客様は増え続けており、毎年元旦には温泉に浸かりながら初日の出を見ようというお客様で900枚の整理券はあっという間に完売するそうです。
昇る月と建設中の第3の湯
「ここには50万坪ほどの土地があるので、それを上手に活かして、お客さんに喜んでもらえる場所にしたいですね」と語る田口さんは、現在「こっちの湯」「あっちの湯」に続く第3の湯の建設に毎日汗を流しています。
手作りなのでオープンはいつになるかわからないとのこと…。
第3の湯の完成は、みなさんの目で確かめてみてはいかがでしょうか。
ほったらかし温泉近くのフルーツ農園もおすすめ
取材にお伺いした12月は収穫シーズンを過ぎており、つぼみには、今年の収穫に向けて傘がかけられていました。
さくらんぼ農園
袋がかけられたさくらんぼ
ほったらかし温泉のすぐ手前に広がる農園地帯。ここを抜けないとほったらかし温泉へは到着できませんのでお気をつけて。
山の中腹から見下ろす景色にはブドウ園が広がる。7月~11月に訪れるとブドウや桃を堪能することができるそうです。
夜になるとフルーツ公園内にある「トロピカル温室」と「くだもの工房」が光のオブジェに変身。
このフルーツ公園からの夜景もとても綺麗で有名です。是非セットで訪れてみてはいかがでしょうか。
ほったらかし温泉 情報
住所:山梨県山梨市矢坪1669ー18
電話:0553-23-1526
営業時間:日の出1時間前から22時まで(受付終了21時30分)
駐車場:あり
アクセス:中央自動車道 勝沼I.C又は一宮・御坂I.Cから約25分
甲府市から国道20号線利用 約30分
秩父市内から国道140号線利用(雁坂トンネル経由)約90分
公式サイト:http://www.hottarakashi-onsen.com/
■温泉泉質
アルカリ性単純温泉(pH10.1)
硫黄泉に比べて刺激が少なく柔かい手触りでお肌がすべすべに。湯冷めしにくいという特徴もあるので肌の弱い方だけでなく高齢者やお子様にも向いています。
■効能
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・うちみ・慢性消化器病・痔疾・冷え症
笛吹川フルーツ公園 情報
住所:山梨県山梨市江曽原1488番地
電話:0553-23-4101
営業時間:くだもの館・わんぱくドームは9時~17時(入場制限16時30分)
屋外は24時間営業
休園日:年中無休
駐車場:無料(24時間利用可能)
公式サイト:
- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!