車の砂埃対策、黄砂や花粉の落とし方と付着防止の方法

車の黄砂、砂埃の落とし方

車に付く「砂埃」の正体

車の砂埃

暖かくなる春は車の汚れが気になる時期でもあります。特に黒い車などは、汚れが目立って気になる人も多いはず。

この時期の汚れはよく「砂埃」によるものと言われ、3月~5月にピークを迎えます。この「砂埃」には以下のようなものが含まれます。

  • 黄砂
  • 花粉
  • 化学物質
  • 鉄粉

砂埃の主な正体は黄砂と花粉ですが、中には化学物質や鉄粉なども混ざっています。放置すれば車が汚く見えるだけでなく、傷や錆、シミの原因にもなるためケアが必要です。

砂埃の落とし方

洗車、砂埃

「砂埃が車に載っている」など汚れがついた直後であれば、毛ばたきやマイクロファイバーなどでさっと撫でるだけでも良いでしょう。

しかし何日も経ってしまったり雨で汚れがこびりついてしまった場合、水を使ってしっかりと洗車をすることをお勧めします。他の方法だと、車体に傷がついてしまう可能性があるからです。

洗車の手順とポイント

  1. 丁寧に水洗いする
  2. カーシャンプーでよく泡立てて洗う
  3. 水で流し、車体を綺麗に拭く

洗車においてはまず水洗いをしっかり行ってください。砂埃には鉄粉なども混ざっているため、下手に車体を擦れば傷の原因になります。

高圧洗浄機があれば、より効率的に砂埃を落とすことができます。タイヤ部分など細かな凹凸がある部分の汚れも落としやすいので便利です。ただし、高圧洗浄機の水圧で車体が傷つくこともあるので水圧には気をつけましょう。

水洗いで目立った汚れが落ちた後は、スポンジやタオルを使いながら、カーシャンプーをしっかり泡立ててやさしく洗います。

洗い終わったら、ボディをしっかり拭き上げましょう。自然乾燥にすると、今度は水垢がついてしまいます。砂埃を落としても水垢で汚してしまっては本末転倒です。

洗車のタイミングは?

砂埃が酷い時期は、できるだけこまめに洗車することをお勧めします。頻度としては2週間に1回以上行うことが理想です。

しかし、そう何度も洗車する時間がない人も多いはず。そういった場合は、黄砂が落ち着く5月頃に行うのがオススメです。黄砂の飛散量は3月頃に急激に増え、5月頃下旬にかけて少なくなります。花粉も春先に飛散量が増えることから、これらが落ち着く時期に洗車をすると良いでしょう。

洗車する日は天気にも注目

洗車をする日は天候もチェックしましょう。洗車に適しているのは「風がない曇った日」です。

風が強い日だと、洗車の最中に砂埃が付着しやすいです。特に車が濡れている時は汚れが付きやすいので注意が必要です。

また晴れた日も、実は洗車には向いていません。晴れていると水滴がレンズになって塗装を焼き付けてしまうリスクがあります。洗車中にシャンプーやワックスが乾いてしまう可能性もあります。

ガソリンスタンドの洗車機で洗うのはアリ?

ガソリンスタンドの洗車機は楽ですが、砂埃を落とすための利用はお勧めできません。ガソリンスタンドの洗車機は水圧が非常に強く、砂埃が固まってしまっている場合、逆に車体に傷をつけてしまう可能性があります。

毛ばたきはあくまで補助的存在

洗車に比べると、毛ばたきでのケアはとても手軽です。

しかし毛ばたきのようなソフトなものでも、強く擦れば傷の原因になります。また一度使った毛ばたきの汚れを取らずに再度使用すれば、これも傷を作る原因になりかねません。

毛ばたきは、洗車をした上での補助的存在として使用しましょう。

砂埃の予防の仕方

砂埃の予防策は、①車体そのものを外に晒さない方法と②車体をコーティングで守る方法があります。

対策1.カーポートなどで車体を守る

まず車体そのものを屋外に晒さなければ、砂埃の付着を軽減することができます。カーポートの設置はお金がかかりますが、春の時期だけ車体にカバーをするといった方法も有効です。

対策2.車をコーティングする

車をコーティングすれば水垢や傷がつきにくくなるだけでなく、砂埃も付着しにくくなります。またコーティングをすることで、砂埃がついても簡単な水洗いで落としやすくなるという効果もあります。

現在コーティング剤の種類はとても多くありますが、砂埃は静電気により付着しやすくなるので帯電防止効果のあるものを選ぶとより強固な対策になります。

手間なくきれいにコーティングをしたいのであれば、ディーラーやカーショップに依頼するという手もあります。費用はかさみますが、コーティングが長持ちします。

こまめな手入れが最も重要

ここまで付着した砂埃の落とし方や付着防止の対策についてまとめましたが、何をしても「砂埃の付着がゼロになる」ことはありません。車の運転をする限り、砂埃は必ずつきます。

砂埃を放っておくと、見た目が汚くなるだけでなく、車の劣化やサビ、キズにも繋がります。

愛車をいつまでもきれいに保ちたいという場合には、普段からこまめに洗車をし、「ついた汚れをすぐ落とす」ことが大切です。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!