Apple CarPlayとは
Apple CarPlayとは、iPhoneを車載のカーナビまたはディスプレイオーディオに接続できるシステムのことです。手持ちのiPhoneと接続することで、車内のディスプレイを使って音楽や通話、動画の視聴を楽しめます。
以前は、主に輸入車の純正ナビに搭載されていましたが、最近は国産車でもCarPlay対応のナビやディスプレイオーディオを選択できる車種が増えています。
Q. CarPlayを使うと何ができる?
CarPlayシステムを使えば、例えば以下のようなことができます。
- ルート検索にナビアプリを使う
- iPhone内のアプリを使って音楽を聴く
- 電話をかける/受ける
- メッセージを送受信する
- YouTubeなどの動画を視聴する
通常のカーナビは、マップの更新をしないと地図情報が新しくなりません。これに対してiPhone内のナビアプリなら、常に最新の道路情報を踏まえて経路を指示してくれます。また受信したメッセージをSiriに読み上げてもらったり、音声でメッセージを入力して送信したりすることもできます。
Q. CarPlayはAndroidの機種でも使える?
CarPlayはAppleが開発したiPhone向けのシステムであり、Androidの機種には対応していません。しかしAndroidにも「Android Auto」という同様のシステムが存在します。
CarPlay対応ナビ・ディスプレイオーディオの選び方
CarPlay対応ナビ・ディスプレイオーディオを選ぶ時は、以下のようなポイントを押さえて製品を絞り込みましょう。
①カーナビかディスプレイオーディオか
固有のナビ機能が付いたカーナビにするのか、ルート検索にスマホのナビアプリを使うディスプレイオーディオにするのかで、価格やスマホの通信量が変わってきます。
それぞれ以下のような特徴があります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、どちらを購入するか検討しましょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
カーナビ | ・価格が高い ・従来のカーナビを利用できる ・ナビでスマホの通信量を使わなくて済む |
ディスプレイオーディオ | ・カーナビより安価 ・ナビアプリは常に最新の状態 ・スマホの通信量がかさみやすい |
ただし現在はまだCarPlay搭載のカーナビが少ないため、カーナビから選ぼうとすると選択肢が限られてしまいます。
②DINサイズとディスプレイサイズ
カーナビやディスプレイオーディオの設置場所は、ダッシュボードの上か中です。ダッシュボード内に収める場合は、愛車に取り付け可能なDINサイズを確認しましょう。
ディスプレイ画面は大きいほど見やすいですが、サイズによってはオーディオスペースに内蔵できず、ディスプレイが飛び出す形になることも。この場合は周囲のスイッチ類が操作しにくくなる可能性があります。
③その他機能
各製品は機能性にも大きな差があります。例えば以下のような機能で重視したいものがあれば、その機能が付ているものを選びましょう。
- Android Auto対応
- Bluetooth搭載
- 地上デジタルTV対応
- CD/DVD対応
- ハイレゾ対応
- バックカメラ機能
社外品のおすすめメーカー
CarPlay対応のナビやディスプレイオーディオを購入するなら、以下のメーカーの製品がおすすめです。メーカーごとに製品の強みや傾向があるので、把握しておきましょう。
メーカー | 特徴 |
---|---|
ALPINE(アルパイン) | 社外品でCarPlay対応ナビを購入するなら、現在はほとんどがアルパイン製。大型ディスプレイを備えた製品が充実している。 |
KENWOOD(ケンウッド) | 高音質の製品が多く、機能性も豊富。「音楽を中心に楽しみたい」という人におすすめ。 |
Pioneer(パイオニア) ※カロッツェリア |
カロッツェリアはパイオニアの車載用AV機器の事業ブランド。「多機能で使い勝手の良いものが欲しい」という場合に定番のメーカー。 |
ATOTO(アトート) | 価格の幅が広い。「とにかく安いもので試してみたい」という人におすすめ。 |
おすすめ製品6選
CarPlay対応ナビ・ディスプレイオーディオのおすすめ製品を厳選して紹介します。
【一覧】おすすめ製品比較表
商品名 (メーカー) |
ビッグX11 XF11NX2 (アルパイン) |
DAF11Z (アルパイン) |
DDX5020S (ケンウッド) |
FH-8500DVS (パイオニア) |
DMH-SZ700 (パイオニア) |
F7 (アトート) |
---|---|---|---|---|---|---|
DIN ディスプレイ |
11インチ |
11インチ |
6.8インチ |
6.8インチ |
6.8インチ |
7インチ |
ナビ機能 | ||||||
Android Auto | ||||||
Bltuetooth | ||||||
地デジ放送 | ||||||
ハイレゾ | ||||||
バックカメラ |
アルパイン「ビッグX11 XF11NX2」
2022年11月現在、社外品のカーナビでCarPlayに対応しているのはアルパイン製のものばかりです。XF11NX2の画面サイズは11インチとかなり大きめ。映像を楽しみたい人におすすめです。
アルパイン「DAF11Z」
「大画面ディスプレイが欲しいけど、価格は抑えたい」という人におすすめなのがアルパインのオーディオディスプレイ。こちらの製品のディスプレイも11インチです。別途チューナーを購入すれば、地デジ放送にも対応します。
ケンウッド「DDX5020S」
DDX5020Sは4万円前後で手に入る安価なモデルで、DVD/CDにも対応しています。ハイレゾ対応でないものの、音質調整を細かく設定することができます。バックカメラでガイド線が表示されるなど、低コストで必要な機能をバランス良く揃えています。
パイオニア「FH-8500DVS」
こちらもケンウッドのDDX5020Sとほぼ同価格帯で売られている、安価な製品です。DVD/CD対応に加えて、ハイレゾ音源にも対応しています。コストパフォーマンスで選ぶならDDX5020Sとともにおすすめの一台です。
パイオニア「DMH-SZ700」
SZ700の特徴は、Amazon Alexaに対応しているところ。CD/DVDに対応していなくても、Amazonプライムで映画鑑賞をすることができます。「大画面で楽しみたい」という場合は9インチモデルのSF700もあります。
アトート「F7」
「とにかくディスプレイオーディオを一度試してみたい」「最低限の機能があれば良い」という人にはアトートのエントリーモデルF7シリーズがおすすめ。2万円台から購入できるという価格の安さが魅力です。
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- Supervised by norico編集長 村田創
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