キャンプスタイルで変わる車選びの軸
一口に「キャンプ」「アウトドア」といっても、そのスタイルは様々です。本格的なキャンプなのか、整備された環境でのキャンプなのかに合わせてチェックしてみましょう。
本格キャンプには本格オフローダーを
道なき道を行くような本格的なキャンプをしたい場合、岩や泥が多いところでも走りこなせる悪路走破性が重要になります。岩に引っ掛からないように最低地上高もしっかり確保されていると安心ですし、四輪駆動の方が悪路にも強いです。
ただしこうした車の場合、燃費性能はそれほど高くないことが多いです。また快適さよりも頑丈さを重視しているので、乗り心地もイマイチだと思った方が良いでしょう。
ファミリーキャンプなら日常にも便利な一台を
キャンプ場として整備され、そこまでの道も舗装されているようなところであれば、悪路走破性はそれほど大事ではありません。車中泊や電源、荷物の積載可能量などアウトドアへの配慮がある車であれば、困ることはほとんどないでしょう。
その上で、日常生活にも使いやすいサイズ感や乗り心地の車を選ぶことをオススメします。
100万円~150万円の中古車
最近は軽自動車でも100万円を超える車種が多くなってきています。そのため「新車で100万円前後」というとかなり選択肢は少なめ。
そこでまずは、中古車ではあるものの100~150万円程度で買える、キャンプにピッタリの車種をご紹介します。
オフロードにも強い「エクストレイル」
日産のエクストレイルは、走行性能も高く、荷物スペースもしっかり確保したSUV。新車だと約250万円からですが、中古車なら2017年式で150万円前後から、2013年式だと100万円を切る車両もあります。
四駆モデルもあり、また防水性が高いため、キャンプはもちろんウィンタースポーツとも相性が良い一台です。残念ながら「道なき道を行く」というところまでの悪路走破性はありませんが、ちょっとした泥道・砂道や濡れた路面くらいなら走りこなすことができます。それほど大きくないボディながら、最大で3列7人まで座ることが、日常使いにも便利です。
【利用者口コミ】
元々RV車が好きで価格もお手頃なため購入しました。とにかく中が広い!夫婦+ペットでキャンプをするため荷物が大量...。後部座席がフラットになるため難なく積め、ペットの座席まで確保することができます。
また、そんな大量の荷物を積んでも山道、雪道もなんのその!かなりのパワーがあります。雪深いスキー場に行った際も駐車場で埋まる車がいましたが、エクストレイルならすいすい通り由雪を踏み固めていました。
そんな大容量、ハイパワーのエクストレイルですが、街乗りでも大きさを感じさせない細やかな走りができます。アウトドアだけでなく街でも乗りたいかたにはお勧めです。
お手軽価格「クロスビー」
キャンプにも使える、広くて便利なコンパクトカーとして人気なのがスズキのクロスビー。シートアレンジも多彩なのでテントのポールや自転車のような長さがあるものでも載せられますし、荷物スペースもしっかり確保しています。防水性や細かな収納スペースは、キャンプの時はもちろん、日常生活でも便利です。
新車でも180万円程度から購入できるものの、四駆モデルなどを買おうと思うと約200万。中古車だと、2019年式が150万円前後から購入できます。2017年にデビューしたばかりの車なので100万を切る車両は見つけにくいでしょうが、逆にどれを選んでも新しいので探しやすいでしょう。
車中泊もできるミニバン「シエンタ」
「本格キャンプという訳ではないし、レジャーにも日常使いにも便利なのが一番」という人にオススメしたいのが、コンパクトカーサイズのシエンタ。新車でも約180万円からと手が届く価格ですが、中古だと2019年式が110万円前後から、2016年式なら100万を切る車両もあります。
コンパクトカーサイズなので、運転しやすく駐車も楽々。それでいて3列7人乗りも選べて、車中泊も可能。パワースライドドアがあるので小さな子どもがいる家庭にも便利です。
【利用者口コミ】
子育て世代には大きさが丁度いいです!3列シート7人乗りですが、通常は2例で使用しています。トランクにはたっぷり荷物が積めるので、荷物が多いキャンプに行く場合でも余裕をもって荷造りが出来ます。街中の狭い道路でも、運転初心者が安心して運転できる大きさです。またお子さんが小さい時などは、保育園や習い事など送迎する機会がとても多いと思いますが、停めにくい狭い駐車場でも楽々停めることが出来ます。更にお勧めはスライドドアであることです。お子さんが小さいとき、急にドアを開けた場合に隣の車にぶつける心配がありません。
予算150万円前後なら新車も候補に
新車で100万円前後というと選択肢が非常に狭くなってしまいますが、予算を150万円前後にすればキャンプに向いた車も候補に入ってきます。
開放感が楽しい軽SUV「タフト」
2020年に発売されたばかりの新型車タフト。軽自動車であると同時にSUVという一台で、新車価格も約140万円から。まだ中古車の流通量が多くないので、購入するなら新車一択といって良いでしょう。
最大のセールスポイントは「スカイフィールルーフトップ」という、前列上部のガラス天井。これまでにない開放感が味わえるので、自然あふれるところに出掛けた時には更に楽しめるでしょう。シートアレンジ次第で長いものも載せられますし、汚れにくい加工、マルチフックなど使い勝手も工夫されています。
軽なのに本格オフローダー「ジムニー」
本格キャンプのお供にピッタリの本格オフローダーでありながら、軽自動車で維持費や価格もリーズナブルなジムニー。新車価格は約150万円からとリーズナブルですが、四駆モデルを買いたいなら約160万円からと少し高くなります。新車は納車まで時間がかかるということもあり、最近ではよりリーズナブルな中古車も人気が高まっています。
日常生活での使い勝手よりもオフロード性能を重視した一台で、最低地上高もしっかりと確保されています。フルフラットにもできるので長いものも載せられますし、快適さという点ではイマイチですが車内泊も可能。収納は充分あり、雨が入りにくいドリップレール、雪がたまりにくいスクエアボディなどどんな天候でも対応できる機能美を備えています。
なおこのジムニーのコンパクトカー版として、同じような性能・デザインの「シエラ」もスズキから販売されています。
【利用者口コミ】
キャンプやスノーボードなど、アウトドアが大好きな私にとって最適な車でした。なんといってもコンパクトながら、パワーがあるのが魅力です。勾配のある山道を走るときもスイスイ。特によかったと感じるのは雪道です。毎年雪山へ出かけるのですが、やはり道中が大変。初めて四輪に切り替えて走行したときは、安定性を痛感しました。安心して雪道が走れたのは感動ものでした。
車内が広い姉妹車トヨタ「ルーミー」/ダイハツ「トール」
ダイハツが企画や製造を担い、トヨタでは「ルーミー」、ダイハツでは「トール」という名前で売り出されているコンパクトカー。新車価格は約160万円からと購入することができます。
広々とした車内と荷物スペースが最大のセールスポイントで、室内高は約135センチ。子どもが立つこともできますし、大人が座った状態で着替えたりするのにも充分なスペースがあります。後部座席を倒すだけで自転車が載せられるなど、長いものを載せるのも得意。本格キャンプは苦手ですが、家族でキャンプ場や釣りなどのレジャーに行くのにはピッタリの一台です。
いかがでしたでしょうか?今回は最近流行っているキャンプに使えるクルマを紹介しました。最近はレジャー以外の日常使いも出来るSUVやコンパクトカーでもレジャー使いが出来る車種が増えてどのクルマを購入するか迷ってしまいますね。今のクルマから乗り換えをお考えの場合はガリバーの乗り換えサービスも是非ご参考にしてください。
norico編集部オススメ記事
キャンプやレジャーのための車を探しているのであれば、軽SUVや広めのコンパクトカーを中心に探すと良いでしょう。以下の記事も参考にしてみてください。
- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!