運転しやすい車ベスト10と選び方のポイント

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運転しやすい車ベスト10と選び方のポイント運転しやすい車ベスト10と選び方のポイント

運転しやすい車ベスト10選び方のポイント

更新日:
運転に慣れていない人が車選びでこだわりたい「運転のしやすさ」。今回は6つの見極めポイントや「SUVやセダンは運転しにくいのか」といったよくある疑問への解説、専門家の視点で選んだ「運転しやすい車ベスト10」を紹介します。

目次

運転しやすい車を選ぶ6つの重要ポイント

ポイント① 車のボディサイズが小さい


「車の運転に自信がない」「免許を取ったばかりで不安」。そんな人にオススメしたいのは「とにかく小さい車を買うこと」です。具体的には車の長さが短く、幅も広くない車を選びましょう。

車の運転で難しいのが車の前後左右の感覚をつかむこと。また前後左右や大きさの感覚がつかめても、適切に操作する難しさもあります。その点、ボディサイズが小さければ前後左右の感覚が掴みきれなくても車をぶつけにくいですし、小回りも利くので運転しやすいです。

ボディサイズが小さい車の代表格といえば、軽自動車でしょう。軽自動車よりパワーが欲しいならホンダの「フィット」、トヨタの「ヴィッツ」などコンパクトカーも運転しやすい車です。

全長の差

ポイント② ボンネットが短い


「車の前後の感覚がどうにも分からない」という人にチェックしてほしいのが、ボンネットの長さです。

ボンネットとは車の前方の、鼻のように突き出ている部分。ボンネット部分が長いと運転席と車の先端との距離が離れてしまい、車の前の長さがつかみにくいのです。

ボンネットが短い車の例としては、ハイト系やスーパーハイト系など四角ばった軽自動車があげられます。スズキの「エブリィ」、ダイハツの「タント」、ホンダの「N-BOX」などがその代表です。

ボンネットの差

ポイント①とポイント②は、特に運転を始めたばかりの初心者に重要なポイントです。初心者が運転しやすい車の特徴については以下の記事でも紹介していますので、併せてチェックしてみてください。

ポイント③ 視点が高く、視野が広い


「運転しやすい」というと、ぶつけたり擦ったりしにくい特徴ばかりが注目されがちですが、「疲れにくい」ことも重要です。疲れにくい車のポイントは「視界がしっかりと確保されていること」です。

私たちが運転する時に最も大切な情報源は「目」です。視覚的な情報が上手く得られない状況では「目を凝らしてみる」「大きく振り返って確認する」といった行動を繰り返すことになり、疲労に繋がってしまいます。

「目」からの情報を適切に確保するために重要なのが、視点の高さと視野の広さ。だからこそ座面が高い車、そして前方の柱(フロントピラー)が細く邪魔にならない車を選ぶと良いでしょう。

フロントピラー

座面が高い車の代表例といえば、ミニバンやSUVがあげられます。 例えばトヨタのSUVである「C-HR」は視点も高く、小回りも利きます。またホンダの「フリード」も3列7人乗りながら比較的コンパクトで、視界も開けています。 ハイト系やスーパーハイト系の軽自動車も視点が高いことが多いですが、フロントピラーが邪魔になって斜め前が見にくい車種も多いので注意しましょう。

ポイント④ ドライバーの身体の大きさに合っている


どんなにコンパクトで視界が開けた車であっても、ドライバーの身体の大きさに合っていないと「運転しやすい」とはいえません。大抵の車はシートの位置や角度、高さを調整することができるので、きちんと調整するだけでも随分と運転しやすくなります。

ただし、車についている調整機能だけでは対応しきれないこともあります。特に外国メーカーの車を購入した場合は、「アクセルやブレーキペダルに足が届かない」「視点が低くなってしまう」といったケースもあります。

この他にも、シートの硬さでも疲れやすさは変わります。どんな車が自分に合っていて疲れにくいのか、分からない場合はお店の人に聞いてみるのも良いでしょう。
ガリバーのお店では様々なメーカーの車を扱っているため、メーカー横断であなたに合った車を診断いたします。

ポイント⑤ 運転アシスト機能が充実している


「駐車やカーブが不安」「運転していると疲れてしまう」。そんな悩みに応えるべく、最近はドライバーをアシストしてくれる機能が増えています。

駐車をサポートしてくれる機能としてお馴染みなのがバックモニターです。駐車場からの出し入れの際に気がかりな後方を、モニターで映してくれます。最近ではさらに進化した機能も出ており、中には駐車に必要なハンドル操作を全て自動で行ってくれるものもあります。

バックモニター

この他にも、以下のような機能があると運転に自信がない人でも安心できるでしょう。

  • 衝突被害軽減ブレーキ(衝突軽減をサポートする機能)
  • 誤発進抑制機能(アクセルとブレーキの踏み間違い防止をサポートする機能)
  • 車線逸脱防止警報(車線逸脱抑制機能)
  • 車間距離制御装置(車間距離の一定確保をサポートする機能)

    ※本機能はドライバーの運転操作支援が目的であり、完全自動運転システムではありません。悪天候時には作動しない場合がある等機能には限界があります。周囲の状況に注意し、常に安全運転を心掛けて下さい。

ポイント⑥ 女性をメインターゲットにした車


女性に人気の車は「運転しやすさ」「使い勝手」が追及されていることも多く、運転しやすい車を見つけやすいでしょう。

例えば、スズキのラパンにはハンドルの高さを調節できる「チルトステアリング」機能が搭載されています。またダイハツのムーヴキャンバスにはスライドドアが採用されているため、狭い駐車場でもドアの開閉がスムーズにできます。ムーヴキャンバスの車高でスライドドアがあるのは珍しい設計です。

女性に人気の車であっても、色やパーツ次第で雰囲気は大きく変わります。「可愛い車はちょっと」という人も、敬遠せずにチェックしてみてください。

初心者には不向き?運転が難しい車とは

「乗りこなすのが難しい」「キズを付けてしまう可能性が高い」といった理由から、以下のような車は初心者にあまりオススメできません。

  • 車の長さや幅が大きい車
  • ボンネットが長く、車体のサイズ感が掴みにくい車
  • 視野や視界が低く、狭い車
  • マニュアル車、古い車など操作が複雑な車


全長が大きいミニバンやSUV、セダン、ステーションワゴンなどは、運転に慣れるまでハードルが高いでしょう。特にセダンやステーションワゴンはボンネットも長く視点も低いため、運転に自信がついてから購入することをオススメします。
「どうしてもミニバンが欲しい」「やっぱりSUV」という場合は、軽SUVやコンパクトカーサイズのミニバンを選ぶと良いでしょう。

専門家がオススメする「運転しやすい車ベスト10」

運転しやすい車の特徴が分かっても、いざ自分に合う一台を選ぶとなると選択肢が多く、選ぶのも大変です。そこで今回は4つの人気ボディタイプに対して10車種を選定しました。 車の専門家である大岡氏が選ぶ「運転しやすい車ベスト10」をご紹介します。車選びの参考にしてください。

軽自動車の場合

日産サクラと三菱eKクロスEVは、EVであることや運転支援技術が運転しやすさとサポートしているのが特徴の車です。サクラとeKクロスEVは2社の共同開発から生まれたモデルで、デザインこそ異なるのですがメカニズム部分は共通となっています。
運転のしやすさという面でとても重要なのが、この2台は共にEV(電気自動車)だと言うことです。EVである利点は、モーター走行のため力強く、それでいて静粛性に優れ、操縦安定性に優れている点。さらに、乗り心地もよいので、多くの人が運転しやすいと感じるはずです。
また運転支援技術も充実しており、簡単な操作でほぼ自動で指定した駐車枠内に駐車してくれる機能まで用意されています。

ハスラーは全高を高めており見晴らしが良く、安定感がある走行性能で絶妙に運転のしやすい車です。
軽自動車の中でもハイト系と呼ばれるカテゴリーに属しているのですが、横風やカーブでの安定した走りを考えた時にバランスがよいのがハイト系になります。特にハスラーのターボ車は、より静粛性が高く、乗り心地もよいためオススメの車です。

コンパクトカーの場合

スズキ ソリオは、コンパクトハイトワゴンと呼ばれ、少し背が高く両側スライドドア、Aピラー(柱)にも工夫がされ視界が良好と、快適性がおすすめのポイント。さらに背の低い女性でもベストなドライビングポジションが取れるシートリフターが装備されており、運転しやすい車と言えます。
また、ソリオのマイルドハイブリッドシステム搭載車は、キュルキュルブォーンというセルモーターとエンジンの始動音や振動がほとんどありません。そうしたストレスの少なさは運転時の疲れも軽減されるので、乗っていて快適と感じるはずです。

ホンダ フィットには、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトという技術と極細のAピラー(柱)で非常に良好な視界を確保できるという特徴があります。センタータンクレイアウトにすることでガソリンタンクがフロントシート下付近にあるため、着座位置が高めになり、結果的に、やや高めの目線となり見晴らしがよくなっています。
さらに、ダッシュボードのデザインがフラットで、前方の視界を遮るものは何もありません。Aピラー(柱)を超極細化する技術によりパノラマビュー的視界を生み出し、運転のしやすさをアシストしてくれる車です。

SUVの場合

スズキ クロスビーは、小さなボディに実用性と運転しやすさが凝縮されている点がオススメです。AセグメントのコンパクトSUVの中でも、最小レベルのボディサイズになっています。
小さなボディですが、SUV特有の高めな着座位置で視界は良好。また、運転席からボンネットを見ると両サイドがやや膨らんでおり、左右にクルマを寄せるときの目安になるため運転がしやすいです。小回りもきくので、狭い道や駐車場でも扱いやすい車と言えます。

トヨタ ライズとダイハツ ロッキーは、ダイハツが主体となりトヨタと共同開発されたAセグメントのSUV。その特徴は、運転支援装備が充実していることです。
全長が小さなモデルで後方視界もよく、バックモニターなどと併用すれば、駐車もしやすい作りとなっています。 オプションですが、後側から接近する車両を検知、接触リスクが高い場合には警報を発するブラインドスポットモニター機能を設置できます。夜間やトンネル、雨など視界が悪い時の車線変更の強い見方です。とくに、運転初心者や高齢者にとっては、とても運転がしやすくなる装備ではないでしょうか。

ミニバンの場合

ホンダ フリードは、ボディーサイズがコンパクトカー並みに小さめボディにも関わらず、6~7人乗りを実現している部分が注目して欲しい点です。しかもミニバンは着座位置がやや高めで見晴らしが良いため、当然運転がしやすくなります。
大きな荷物の積みこみや、車中泊も苦にならない実用性も兼ね備えており、人気の車です。

トヨタ ヴォクシーは、ミディアムサイズのミニバンです。ボディサイズだけ見ると運転しやすいとは言いにくいですが、運転支援機能が充実しているという特徴があります。
前方に横断歩行者がいればすぐに減速、路肩にいる歩行者と自動車との距離が近ければ、ステアリング操作や減速を支援。またアクセルオフ状態であれば、先行車との距離を保つよう減速支援をしたり、出会いがしらの事故リスクを減らしてくれる機能もあります。
やや大きい車体をカバーする運転支援機能によって、より運転しやすく感じられる車です。

自分に合った車を選ぶのが大事

ここまで「運転しやすい車」について、選ぶポイントとオススメ車種を紹介しました。
ただし車選びでは運転のしやすさとともに、その人の家族構成やライフスタイルに合った車を選ぶことも重要です。
例えばいくら運転しやすいからといって、6人家族の人が4人乗りの軽自動車を購入したら「家族全員で出掛けることができない」など困ることも多いでしょう。

ガリバーでは「7人乗りで運転しやすい車がいい」「事故が怖いから手頃な値段の車がいい」などのご相談も承っております。お気軽にご相談ください。

この記事を執筆・監修した人

大岡 智彦
  • 現在の役職・肩書

(株)コリズム CORISM代表取締役/編集長

日本カー・オブ・ザ・イヤー」実行委員

  • 略歴

自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。

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