中古なら予算100万円で購入できる車両もあるヤリス。ここでは、「ヤリスの中古はやめたほうがいい」といわれる理由や実際に選ぶときのポイントを解説します。
※本記事の内容は2026年1月13日時点の情報です。
- ヤリスの中古車はやめたほうがいい?
- 中古ヤリスが「やめたほうがいい」といわれる理由は?
- 中古ヤリスの魅力とおすすめな人は?
- 中古ヤリスの選び方のポイントは?
- 中古ヤリスのおすすめ年式/グレードは?
- ヤリスの現在の中古車相場は?
- 中古車はお店選びも重要
ヤリスの中古車はやめたほうがいい?
ネット上に「ヤリスの中古はやめたほうがいい」という意見もありますが、ヤリスの中古車が総じて悪いわけではありません。低価格で状態の良い車両も出回っています。
ただし、ヤリスには他の車にないデメリットもあり、用途や選び方によっては後悔する可能性もあります。そのため、車種の特徴を知った上で車両状態も見極めて選ぶことが重要です。
中古ヤリスが「やめたほうがいい」といわれる理由は?
中古のヤリスが「やめたほうがいい」といわれる理由としては、初期の不具合の多さや過去の使われ方への懸念、ヤリスならではのデメリット、そして中古ハイブリッド車に対する懸念などが挙げられます。
理由1.レンタカー落ちや法人用車両も多いから
ヤリスは低価格で燃費性能も優れているため、レンタカーや法人用車両として使われることも多いです。中古車のなかには、こうした事業に使われていた車両も存在します。
レンタカーや法人用車両として使われていた車は、長く走行していたり短距離走行を繰り返したりして、部品が著しく劣化しているものも少なくありません。
理由2.廉価グレードの装備が乏しいから
ヤリスには大きく分けて3つのグレードがあり、廉価グレードの「X」は中古で予算100万円前後からでも購入できます。しかし、Xグレードの装備はあまり充実していません。
さらに気をつけたいのが、初期に販売されていた「X Bパッケージ」です。こちらはトヨタの予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」非搭載です。
理由3.高速走行にはやや不向きだから
ヤリスには、1.0Lガソリン/1.5Lガソリン/1.5Lハイブリッドと3種類のパワートレインが存在しますが、いずれも高速走行での評価があまり高くありません。
ガソリン車では、パワー不足を感じる人が多いです。特に、1.0Lモデルの最高出力は69psで軽自動車と大差ありません。一方、ハイブリッド車は重量が重く「加速力不足」という評価が多々聞かれます。
理由4.静粛性が低いから
ヤリスは静粛性があまり高くありません。特に、ガソリン車の高速走行では、エンジン音やロードノイズを気にする人が多いです。また、ハイブリッド車でも遮音性があまり高くないため、ロードノイズを気にする声が聞かれます。
理由5.車内がやや狭いから
ヤリスは全長4,000mm弱のコンパクトカーであり、ライバルと比べても小型です。そのため、後席や荷室があまり広くありません。
今では軽自動車でもスーパーハイトワゴンなら後席が広く、ヤリスの後席の快適性や積載性について不満に思う人もいます。
理由6.ハイブリッド車は故障が心配だから
これはヤリスに限ったことではありませんが、中古のハイブリッド車はハイブリッドシステムの故障を懸念されがちです。基本的に修理費は高額で、バッテリー交換となれば十数万円~数十万円する場合もあります。
なお、ハイブリッド車の駆動用バッテリーの寿命は、一般に走行距離15万km前後または10年以上が目安です。
中古ヤリスの魅力とおすすめな人は?
中古ヤリスには懸念点だけでなく、魅力も数多くあります。特性を理解した上で購入を決め、車両の状態をきちんと見極められれば、良い買い物になる可能性も高いです。
ここでは、中古ヤリスを購入するメリットや、中古ヤリスの購入がおすすめな人をご紹介します。
中古ヤリスの魅力
- 高年式車が多い
- 基本的な安全装備が充実している
- 価格の安い車両も多い
- ハイブリッド車の燃費が非常に優秀
ヤリスは2020年登場の車であり、低年式車が少ないです。ほとんどの車両は最新のトヨタセーフティセンスを搭載しており、安全装備が整っています。
また、ヤリスはガソリン車の設定もあるので、高年式でも価格の安い車両が多いです。ハイブリッド車も比較的リーズナブルな車両が多く、燃費は非常に優秀です。
中古ヤリスの購入がおすすめな人
- 快適性よりコスト重視
- 基本的に1~2人で乗る
- 子どもを乗せるが運転が苦手
- 街乗りや短/中距離通勤が中心
ヤリスはハイブリッド車を中心に燃費性能が非常に優れており、中古で購入すれば車両価格も維持費も抑えやすいので、コスト重視の人にはおすすめです。
また、サイズがコンパクトな分だけ扱いやすく、1~2人で乗る場合や都市部で使う場合に適しています。燃費が良いからこそ、通勤にもおすすめです。
中古ヤリスの選び方のポイントは?
ここでは、中古ヤリスを選ぶ際に押さえるべき7つのポイントをまとめて解説します。
1.相場より大幅に安価な車両は避ける
これはヤリスに限った話ではありませんが、中古車相場から外れて安価な車両は避けるべきです。以下のように、何らかの「安いなりの理由」があると考えられます。
- 著しく過走行である
- 修復歴がある
- 塩害を受けている
「数年乗るだけだし、安い方が…」と価格に飛びつけば、購入数ヶ月で故障することもあります。
2.年式と走行距離のバランスを見る
中古車は、年式が新しく、走行距離が短いものが好まれがちです。しかし、車は適度に走っている状態が望ましく、年式の割に走行距離が短すぎる車両も良いとはいえません。
目安としては、1年あたり8,000~10,000km程度走っている車を選ぶようにしましょう。
【関連記事】中古車なのに走行距離が少ない理由は?リスクと見極めポイント
3.車の整備履歴を確認する
販売されている車に点検整備記録簿があれば、車両のメンテナンス履歴が分かります。たとえ低年式で走行距離が長めの車でも、しっかりメンテナンスされていれば故障のリスクは低いです。反対に、高年式で走行距離の短い車であっても、メンテナンスしていない車は故障リスクが高まります。
法定点検はもちろんのこと、オイル交換なども定期的に行ってある車を選びましょう。
4.ハイブリッド車はバッテリーの状態を確認する
前述の通り、ハイブリッド車は駆動用バッテリーが故障すると多額の修理費がかかります。そのため、バッテリーの状態を確認することは非常に重要です。
販売店に聞けば、バッテリーを確認してもらえたり、点検時の内容を教えてもらえたりします。必ず聞いてみましょう。
5.足回りや電装系部品まで状態確認をする
車両を見せてもらうときには、内外装のキズや凹みだけでなく、タイヤの状態やペダルの踏み具合、ウインカーやワイパーの動き、エアコンの作動性まで細かく確認しましょう。
試乗して細かく確認するのがベストですが、困難な場合もエンジンをかけて電装系部品の作動状況まで確認してください。
6.保証が付く/付けられる車両にする
ヤリスの中古車は、まだメーカーの一般保証や特別保証が有効な車両が多いです。故障や不具合のリスクに備え、メーカー保証が残っている車か、メーカー保証が切れていても販売店の保証を付けられる車を選びましょう。
なお、販売店の保証内容はお店によって期間や内容が異なるため、充実した保証制度が整ったお店を選ぶこともポイントです。
中古ヤリスのおすすめ年式/グレードは?
中古ヤリスを性能重視で購入する場合は、2022年式以降の中間グレードまたは上位グレードがおすすめです。
年式は2022年式(8月)以降がおすすめ
前述の通り、初期のヤリスはリコールが多数報告されており、リコール未対応の車両が混ざっている可能性もあります。できれば改良が加わり、不具合のリスクが低い2022年式(8月)以降のモデルがおすすめです。
なお、安全性重視であれば衝突被害軽減ブレーキの対象範囲が拡大された2024年1月以降のモデルがおすすめですが、こちらはまだ流通台数が少なく、価格も高値を維持しています。
おすすめグレードはG系またはZ系
ヤリスのおすすめグレードは、できれば上位のZ系グレードです。ただし、中間にあたるG系グレードでもオプションで安全装備や快適装備が充実しているものもあるので、装備内容次第ではG系グレードでも良いでしょう。
予算100万円前後なら初期Xグレード
予算80万円~120万円程度でヤリスを購入したい場合、選択できるのは基本的に初期のXグレードです。たまに上位グレードの在庫も見られますが、そういった車両は過走行など何かしらの問題を抱えている可能性が高いです。
なお「X Bパッケージ」にはトヨタセーフティセンスが装備されていないため、避けることをおすすめします。
パワートレインは予算や用途で選択
ガソリンとハイブリッドの選択については、予算や使い方でどちらが良いか検討しましょう。
ガソリン車は低予算で購入しやすいです。また、軽快な走りを求める人にもガソリン車をおすすめします。走行性能を考えると、1.0Lでなく1.5Lが良いでしょう。ただし、ガソリン車はXグレードが多いです。
走行距離がある程度長いのであれば、ハイブリッド車を選択しましょう。WLTCモードでの最高燃費は36.0km/L(2WD)と国産車トップレベルの数値です。
ヤリスの現在の中古車相場は?
2026年1月時点のヤリスの中古車相場は、以下の通りです。
- 2020年式:80万円~220万円(ハイブリッドは110万円~)
- 2022年式:100万円~240万円(ハイブリッドは140万円~)
- 2023年式:130万円~250万円(ハイブリッドは170万円~)
ガソリン車であれば、最新型を除いて200万円以下で購入できる可能性が高いです。ハイブリッド車は、2022年式で概ね140万円~190万円程度がボリュームゾーンといえます。
中古車はお店選びも重要
中古車は一台ずつ状態が異なり、車両によっては故障リスクが高いからこそ販売店の信頼性が重要です。お店の見極めは簡単ではありませんが、点検・整備をきちんと行っており、保証や返品の制度が充実しているお店を選びましょう。