中古車の高騰はいつまで?高値維持の理由と2026年の予測

中古車価格の高騰はいつまで続く?

中古車の車両在庫ページ
※2026年1月8日時点のガリバー在庫検索より

中古車価格の高騰は、2024年頃のピークからは落ち着きつつあるものの、2026年中も続くと予想されています。

特に、1月に入って中国からのレアアースの輸出規制が話題にあがったことから、今後新車の納期遅延やそれに伴う中古車価格の上昇の可能性があります。

2025年の中古車価格の推移

2025年の中古車価格は高値を維持しながらも、時期や車種によって若干の下落傾向が認められました。これは、2024年に深刻だった新車不足がある程度解消されたためです。

2024年はコロナ禍から続く半導体不足で新車の納期が遅れ、結果として中古車ニーズが高まりました。一方、2025年は新車供給が回復し、年間の新車販売台数が増加(前年比3.3%増)。これによって中古車需要も若干落ち着き、低年式車や一部のミニバンで価格が下落しました。

それでも、円安の進行などの影響もあり、中古車価格は高値を推移しました。

なぜ中古車価格の高騰が続くのか

中古車価格の高騰は2021年頃から始まり、未だに続いています。その理由は、主に以下の4点です。

  • ①新車の納期遅延
  • ②新車の装備充実化
  • ③円安による新車価格の上昇
  • ④輸出車の競争激化

①新車の納期遅延

半導体不足などによる新車の納期遅延は、すでに解消されつつあります。

しかし、トヨタ車を中心に、まだ納期が半年~1年以上となっている車種も存在します。また、ランドクルーザーやジムニーノマドなど、一部の車種は大量のバックオーダーが生じて生産停止に追い込まれています。

②新車の装備充実化

近年は新車価格の上昇が続いており、結果として中古車相場も上がっています。この理由はいくつかありますが、一つが安全装備や快適装備といった装備の充実化です。

国による予防安全性能の規制は徐々に水準が上がっていますし、快適装備も軽自動車でヒートシーターを搭載するなど充実した車が増えています。

③円安による新車価格の上昇

新車価格が上がっているもう一つの代表的な理由が、円安による影響です。

車の部品は、輸入に頼っているものが多くあります。そのため、円安で部品代が従来より高くなり、結果として新車価格を上げざるを得ない状態になっている車も多いと考えられます。

④輸出車の競争激化

円安は、中古車需要そのものにも大きく影響しています。現在は円安によって海外からの日本車ニーズが高まっており、オートオークションで中古車の競争が激化しています。なかには、新車以上の価格で取引されるような中古車も存在します。

このように、新車需要や新車価格以外の点でも中古車価格の高騰が起こっています。

2026年の中古車価格推移の予測は?

中古車価格推移の説明図

※上図:ガリバーでの車両全体の買取平均額の推移

冒頭で記載した通り、2026年も中古車価格は高値を維持すると考えられます。装備の充実化は今後も続き、新車価格も上昇傾向のままでしょう。為替についても「1ドル=150~160円を推移」との見方が多いです。

「より高くなるか、安くなるか」は専門家によって意見が分かれています。緩やかに下落するという見方がある一方、再上昇を懸念する声もあります。

対中問題でさらに高騰する可能性も

最新の動向として注視したいのが、中国によるレアアースの輸出規制です。1月になって、中国政府は軍民両用品目の日本への輸出禁止措置を発表しました。この規制対象品目には、レアアースも含まれているといわれています。

レアアースはハイブリッド車などの電動車に必要な資源であり、日本は現在その7割を中国からの輸入に頼っています。今後、輸出規制によって新車の納期遅延が生じ、結果的に中古車価格も高騰する可能性があります。

今後の中古車の売り時と買い時は?

地政学的な問題もあり、2026年の中古車価格の推移予測は困難です。ただし、今後も基本的には高値維持が続くとみられるので、売りも買いも直近の候補として3月をおすすめします。

3月は新生活に向けた準備で車の需要が高まるタイミングであり、自動車業界の決算期でもあります。そのため、中古車販売店は在庫を多く確保しようと高値で車を買い取ったり、決算までに売上を立てようと値引き交渉に応じたりする傾向があります。

中古車を安く買うためのポイント

中古車を少しでも安く買いたい人は、以下のポイントを押さえましょう。

  • ①低年式車を選ぶ
  • ②型落ちしたモデルを選ぶ
  • ③あまり人気の高くない車を選ぶ
  • ④流通量の多い車を選ぶ

①低年式車を選ぶ

低年式車とは、製造から一定年数が経過している古めの車です。車の寿命が延びてきていることもあり、2025年は低年式車の売却が多く見られました。そのため、中古車市場には古いながらも安い車両が出回っています。

高年式車と比べて装備が乏しく、部品劣化の懸念もありますが、なかにはしっかり手入れされていて状態の良い車両もあります。年式やグレード、そして車両状態をしっかりチェックして選びましょう。

②型落ちしたモデルを選ぶ

比較的高年式な車でも、フルモデルチェンジで型落ちしたモデルは中古車相場が下がる傾向があります。フルモデルチェンジによる内外装や装備、各種性能の差はありますが、現行モデルの中古車と比べれば買い得感のあるものも増えます。

③あまり人気の高くない車を選ぶ

人気が高く、需要が供給を上回るような車種は中古車でも高値で販売されます。一方、あまり人気の高くないボディタイプ(セダンなど)や車種、グレード、色を選ぶと、中古車価格が安い傾向があります。

なかには「性能としては非常に優秀だが、需要があまりないので安い」といった車もあります。営業スタッフなどにおすすめ車種を聞いてみても良いでしょう。

④流通量の多い車を選ぶ

人気車種であっても、中古車市場での流通量が多く、供給が需要を上回るような車は相場価格が抑えられます。たとえば、スズキのハスラーやホンダのN-BOX、日産のノートなどは流通量が多いです。

予算と年式、装備をチェックしよう

新車を購入すると、オプションの選択などで予算オーバーになってしまうことも少なくありません。予算を抑えて車を購入したい場合は、中古で予算に合う車の中から気に入った年式や装備のある一台を選ぶと良いでしょう。

ライター紹介

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。