この記事では、2025年のヤリスクロスのマイナーチェンジ(一部改良)での変更点、過去の変更点、さらに次回フルモデルチェンジの予測について言及します。
中古車情報
- ヤリスクロスが2025年2月にマイナーチェンジ
- 2025年2月のヤリスクロス変更点
- 2025年2月での価格改定は?
- 過去のマイナーチェンジの変更点
- ヤリスクロスのフルモデルチェンジはいつ?
- ヤリスクロスはどんな人におすすめ?
- 新しいからこそ中古もおすすめ
ヤリスクロスが2025年2月にマイナーチェンジ
トヨタは、2025年2月27日にヤリスクロスのマイナーチェンジ(一部改良)を発表しました。この変更では、特別仕様車が追加されたり、一部の人気オプションが標準装備化されたりしています。
※トヨタ公式では、マイナーチェンジでなく「一部改良」と発表されています。
マイナーチェンジは登場から3度目
2025年2月のヤリスクロスのマイナーチェンジ(一部改良)は、初代モデル登場から3度目の改良にあたります。これまでのマイナーチェンジの時期は以下の通りです。
- 1回目:2022年8月
- 2回目:2024年1月
- 3回目:2025年2月(最新)
なお、過去のマイナーチェンジでの変更点は本記事の後半でまとめています。
2025年2月のヤリスクロス変更点
2025年2月のマイナーチェンジ(一部改良)における、ヤリスクロスの主な変更点は以下の通りです。
- ①特別用車「Z URBANO」設定
- ②一部オプションを標準装備化
- ③一部装備のセットオプション化
- ④純正アクセサリーの追加
①特別仕様車「Z URBANO」設定
URBANO(ウルバーノ)はイタリア語で「都会的な、洗練された」という意味であり、ブラック塗装のパーツを多用した特別仕様車です。引き締まりのある外観で、スタイリッシュさが一段と増しています。
基本的な装備は、標準のZグレードと変わりません。外装は特別装備が複数採用され、内装にもウルバーノ独自の販売店装着オプションが用意されています。
駆動方式(2WD/4WD)とエンジン(1.5Lガソリン/1.5Lハイブリッド)の組み合わせで4種類の選択肢があり、たとえば2WDハイブリッド車の場合、新車時価格は2,997,500円です。
同じ組み合わせの標準車「Z」は2,887,500円なので、それより11万円高いです。
【主な特別装備】
- 18インチアルミホイール
- ツートーンルーフ
- リヤルーフスポイラー
- アウトサイドドアハンドル
- トヨタマーク(フロント&リヤ)
- サイドオーナメント
- LEDフロントフォグランプ
- LEDサイドターンランプ付オート電動格納式リモコンドアミラー
【専用のオプション装備】
- フェンダーエンブレム
- ドアミラーステッカー
- プロジェクションイルミネーション
- ステアリングエンブレム
- スカッフプレート
- フロアマット
②一部オプションを標準装備化
今回のマイナーチェンジ(一部改良)の主要な変更点として挙げられるのが、一部メーカーオプションの標準装備化です。グレードによって対象のオプションは異なりますが、以下の装備が標準装備となりました。
| 標準装備化されたもの | 対象グレード |
|---|---|
| ETC2.0 | Z、G、U |
| ドアミラーヒーター | G、U、X |
| ディスプレイオーディオPlus | Z |
| ディスプレイオーディオ | X |
③一部装備のセットオプション化
Gグレードでは、以下の装備がセットオプション化されました。
- パノラミックビューモニター+ブラインドスポットモニター+パーキングサポートブレーキ
- ディスプレイオーディオ(TV付き)+コネクティッドナビ対応Plus
④純正アクセサリーの追加
今回のマイナーチェンジ(一部改良)のタイミングでは、以下の純正アクセサリーも追加されています。
| 追加された純正アクセサリー | 備考 |
|---|---|
| クリーンシーリングライト(ナノイーX搭載) | 2種類の照明(面発光照明と間接光照明)を備えたシーリングライト。ナノイーX搭載で、車内の空気環境を整える機能もある |
| 士別フィン | 装着によって車両の下や後方の気流が整い、カーブ走行時や直進走行時、また横風などの外乱時に、走行安定性の向上を図れる。 |
【注意】廃止されたオプションもある
以下の装備は以前メーカーオプションでしたが、今回のマイナーチェンジ(一部改良)で廃止となりました。
| 廃止されたメーカーオプション | 対象グレード |
|---|---|
| スペアタイヤ | 全グレード |
| トヨタチームメイト(アドバンストパーク) | HEV G |
| デジタルキー | G |
| 215/50R18タイヤ&18インチアルミホイール | G |
| 運転席ターンチルトシート | G、X |
| ディスプレイオーディオ(TV付き) | X、U |
| ETC2.0 | X |
| ディスプレイオーディオレス | X |
2025年2月での価格改定は?
今回のマイナーチェンジ(一部改良)で、ヤリスクロスの価格は以下のように変更されました。最も価格アップが顕著なのはX系で14万円弱、次いでZ系とGRスポーツで8万円弱です。
※下記は1,000円未満四捨五入。2WD車のみ抜粋
※2025年10月7日時点のガリバー車カタログより引用
| グレード | 一部改良前 | 一部改良後 | 価格差 |
|---|---|---|---|
| X | 190.7万円 | 204.6万円 | 13.9万円 |
| G | 215万円 | 217.2万円 | 2.2万円 |
| Z | 243.5万円 | 251.4万円 | 7.9万円 |
| Zウルバーノ | - | 262.4万円 | - |
| Z アドベンチャー | 255.1万円 | 262.9万円 | 7.8万円 |
| GRスポーツ | 257.1万円 | 264.9万円 | 7.8万円 |
| ハイブリッドU | 245.1万円 | 247.3万円 | 2.2万円 |
| ハイブリッドX | 229.5万円 | 243.3万円 | 13.8万円 |
| ハイブリッドG | 252.4万円 | 254.6万円 | 2.2万円 |
| ハイブリッドZ | 280.9万円 | 288.8万円 | 7.9万円 |
| ハイブリッドZウルバーノ | - | 299.8万円 | - |
| ハイブリッドZアドベンチャー | 292.5万円 | 300.3万円 | 7.8万円 |
| ハイブリッドGRスポーツ | 295.4万円 | 303.2万円 | 7.8万円 |
過去のマイナーチェンジの変更点
ここでは、過去2回のマイナーチェンジ(一部改良)での変更点について解説します。
2022年8月の一部改良
ヤリスクロス初の一部改良が行われたのは、発売(2020年8月)から2年後の2022年8月です。この時の主な変更点は、以下の通りです。
- 新グレード「GRスポーツ」「Z アドベンチャー」設定
- ドライブレコーダー付き自動防眩インナーミラー追加(全車メーカーオプション)
- 一部グレードでナノイーX標準装備化
- Zグレードの内装色に「ブラック」追加
2024年1月の一部改良
続いて、2022年8月から大よそ1年半後の2024年1月に一部改良が行われました。この時の主な変更点は、以下の通りです。
- KINTO専用グレード「ハイブリッドU」設定
- アッパーグリルのデザイン変更(GR SPORT以外)
- ボディカラーに「マッシブグレー」追加
- 一部グレードでコンソールボックス付フロントソフトアームレスト採用
- 7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ標準装備化
- コネクテッドナビ対応ディスプレイオーディオ標準装備化(Xグレードはナビレディパッケージ標準装備)
- 一部内装加飾の塗装色を変更
- 安全装備の充実化(衝突被害軽減ブレーキの検出対象範囲拡大など)
このタイミングでは、エクステリアデザインや安全装備の充実化など2022年の一部改良より大きな変更がありました。安全性重視で中古のヤリスクロスを選ぶなら、2024年1月以降のモデルをお勧めします。
ヤリスクロスのフルモデルチェンジはいつ?
過去には「ヤリスクロスは2025年にフルモデルチェンジするのでは」といった噂もありました。しかし、2025年2月に一部改良があったことから、2025年中のフルモデルチェンジは考えられません。
そうは言っても、現在の初代ヤリスクロスは2020年8月登場で、すでにデビューから5年以上が経過しています。また、2025年の一部改良が比較的小さな変更で、2024年にデザイン等を変更していることから、現時点では「2026年~2027年頃」が有力視されているようです。
ヤリスクロスはどんな人におすすめ?
ヤリスクロスはトヨタのSUVラインナップでライズに次いでコンパクトな車です。そのため、以下のような人に向いています。
- 都市部に住んでいる
- 車の運転に慣れていない
- 1~2人または親子で4人以下で利用
- 燃費の良い車が欲しい
- 走行距離が適度に長い
ヤリスクロスはコンパクトな車なので、都市部で利用しやすく、運転に慣れない人でも操作しやすいです。一方で、後席はあまり広くないので、大人4~5人での使用には向いていません。
燃費はガソリン車でも約17~20km/L、ハイブリッド車では最高30.8km/L(ともにWLTCモード)と非常に低燃費なので、ある程度の距離を走る人にとって非常に嬉しい選択肢でしょう。
新しいからこそ中古もおすすめ
ヤリスクロスはデビューが2020年であり、登場した頃のモデルを選んでも安全装備がある程度充実しています。初めて所有する一台、あるいは運転慣れするまでのパートナーとしては、おすすめの選択肢です。
新車での購入が厳しい場合、希望の予算に納まる車がないか、まずは中古車在庫をチェックしてみてください。