低価格で車内が広く、かつコンパクトなサイズのルーミー。ここでは、グレードごとの違いやおすすめグレードについて解説しています。
中古車在庫情報
- ルーミーのグレード選択のポイント
- ルーミーのグレード一覧(価格・燃費)
- ルーミーのグレードごとの違いと特徴
- ルーミーのおすすめグレードは?
- ルーミーは新車と中古車ならどっちを買うべき?
- ルーミーと比較検討すべき車種は?
- モデル末期だからこそ十分に比較を
ルーミーのグレード選択のポイント
ルーミーにはスタンダード系グレードが3種類、カスタム系グレードが2種類存在します。選び方のポイントとおすすめグレードは以下の通りです。
- 上質感を求めるなら「カスタム」系
- 快適性重視なら「G」系
- 長距離走行中心なら「カスタムG-T」
次章以降では、グレードごとの価格や燃費、装備の違い、特徴を解説します。
ルーミーのグレード一覧(価格・燃費)
ルーミーのグレード・モデル展開とそれぞれの価格・燃費は以下の通りです。
※価格等の情報は、2025年3月20日時点のガリバー「車カタログ」より引用
グレード | 駆動方式 | 新車時価格 | 燃費 |
---|---|---|---|
X | 2WD | 174.2万円 | 16.8km/L |
4WD | 191.8万円 | 18.4km/L | |
G | 2WD | 193.9万円 | 16.8km/L |
4WD | 211.5万円 | 18.4km/L | |
G-T | 2WD | 206.6万円 | 16.8km/L |
カスタムG | 2WD | 211.9万円 | 16.8km/L |
4WD | 229.5万円 | 18.4km/L | |
カスタムG-T | 2WD | 225.7万円 | 16.8km/L |
グレードによる燃費の違いはありません。燃費性能は、2WD車と4WD車のどちらを選択するかで変わります。G-T系モデルは、2WD車のみの展開です。
新車時価格は、XとGで約20万円、GとカスタムGで20万円弱の差があります。
Q. スタンダード系とカスタム系の違いは?
ルーミーのスタンダード系とカスタム系は、内外装のデザインや快適装備に違いがあります。
内外装は、スタンダード系が比較的カジュアルなデザインであるのに対して、カスタム系はメッキ加飾や専用パーツが多く採用され、上質感があります。また、外装色はカスタム系のみ2トーンカラーを選択できます。
さらに、カスタム系は快適装備や先進運転機能を多く搭載しています。
Q. 「G」と「G-T」の違いは?
GとG-Tの違いは「ターボエンジンを搭載しているか否か」です。「T」が「ターボ」を意味すると分かれば、分かりやすいでしょう。
XやG系グレードは1.0Lノーマルエンジンを、G-T系グレードは1.0Lターボエンジンを搭載。ターボエンジンはノーマルエンジンより大きなパワー・トルクを生み出すのが特徴で、ルーミーのG-T系グレードは1.5Lクラス相当のトルクを発揮します。
Q. ルーミーにハイブリッド車はないの?
現行ルーミーには、ハイブリッド車がありません。ただし「2025年のマイナーチェンジでハイブリッド車が投入されるのでは」という噂があります。
ルーミーのグレードごとの違いと特徴
ルーミーの5種類のグレードについて、代表的な違いを以下にまとめました。
※下記以外にも、違いはあります。
Xグレードは装備が簡易的で、エアコンなどもマニュアル式です。一方、G系グレードはXグレードより快適装備が充実しています。
カスタム系は、スタンダード系より安全装備や運転支援機能がさらに充実します。また、ホイールやバンパーのデザイン、ハンドルの素材など内外装のデザイン・質感も変わります。
①低価格でも安全性の整った「X」
Xはルーミーの廉価グレードであり、新車でも予算200万円で購入できるモデルです。
- 予防安全装備は整っている
- 電動スライドドアは助手席側のみ
- ウェルカムオープン機能なし
- エアコンやワイパーは最低限の機能性
- 計器盤がアナログ式
- 内外装の加飾は殆どない
Xグレードの装備は豪華といえないものの、昼夜の車両・歩行者に対応する衝突被害軽減ブレーキなど一定レベルの予防安全装備を整えています。「コストを抑えて車内の広い車を買いたい」という人におすすめです。
②充実装備で利便性の高い「G」
上位グレードのGは、ある程度の快適装備が搭載され、コストと実用性のバランスに優れたグレードです。
- 両側電動スライドドア装備
- ウェルカムオープン機能あり
- ヘッドランプはLEDに
- オートエアコンや車速感応式ワイパー装備
- フロントアームレスト装備
- 内装にメッキ加飾やシルバー加飾あり
Gグレードは、両側に電動スライドドアを装備。ドアに近づくと扉が開くウェルカムオープン機能も搭載しているので、小さな子どもや大荷物を抱えることが多い人にも便利です。また、外装はXグレードと特に変わりませんが、内装には一部加飾がつきます。
③ターボエンジン搭載の「G-T」
G-Tは、Gグレードにターボエンジンを搭載したモデルです。
- 1.0Lターボエンジン搭載
- フロント・リヤにスタビライザー装備
- スポーツ走行モードあり
- 選択肢は2WD車のみ
基本的な装備はGグレードと変わりませんが、ターボエンジン搭載でパワフルに走り、加速力も優れています。また、スタビライザー(車体の安定性を高める部品)をリヤにも搭載し、車両の安定性も高いです。
走行モードは、よりスポーティでアクセルによく反応する「スポーツ走行モード」が選択できます。
④上質感を備えた「カスタムG」
カスタムGは、ただ見た目が上質なだけでなく、Gグレード以上に充実した機能が整っています。人気の高いグレードです。
- 外観ではメッキ加飾を多く使用
- 2トーンカラーの選択が可能
- フォグランプなど装備
- ホイールデザインがスタイリッシュに
- 内装も全体的に加飾が多い
- シートは撥水加工
- 助手席シートバックポケット装備
- 電動パーキングブレーキ装備
- オートブレーキホールド装備
- ADB(アダプティブドライビングビーム)装備
- サイドビューランプ装備
- 全車速追従機能付きACC装備
カスタム系モデルは、フロントバンパーにメッキ加飾が施され、ホイールデザインもスタンダード系とは大きく異なります。
また、撥水加工のシートやシートバックポケットなど、子どもや犬のいるファミリーに嬉しい装備も備わっています。電動パーキングブレーキなどの便利装備や安全にも関わる装備も充実し、長距離走行にもおすすめです。
⑤上質感×ターボ搭載の「カスタムG-T」
カスタムG-Tは、カスタムGをベースにターボエンジンを搭載したモデルです。
- 1.0Lターボエンジン搭載
- フロント・リヤにスタビライザー装備
- スポーツ走行モードあり
- 選択肢は2WD車のみ
- 15インチタイヤ装備
- アルミ製ホイールで専用デザイン採用
走行性能に関わる特徴は、G-Tグレードと変わりません。他のグレードに比べてパワー・トルクが大きく、走行安定性にも優れています。
その他の特徴としては、タイヤがカスタムGより大きく、ホイールデザインも異なります。
ルーミーのおすすめグレードは?
ルーミーは、Xグレードでもある程度の機能を整えています。しかし、エアコンやワイパーの機能性など、ちょっとした利便性を求めるのであれば、Gグレード以上がおすすめです。
快適性重視なら「G」系
Xグレードは電動スライドドアが片側搭載で、エアコンもマニュアル式です。慣れれば違和感がないかもしれませんが、「思いのほか不便」と感じる人もいるでしょう。
そういった点では、XグレードよりG系グレードがおすすめです。ただし、XとGでも価格差は20万円ほどあるので、予算も踏まえて最終決定しましょう。
長距離走行中心ならカスタム「G-T」
長距離を走る場合は、ターボエンジン搭載で、且つ全車速追従機能付きACCを備えたカスタムG-Tが良いでしょう。
なお、前述の通り、ルーミーのカスタム系モデルは撥水加工のシートも備え、ファミリーでの使用や愛犬家にもおすすめです。
ルーミーは新車と中古車ならどっちを買うべき?
現行ルーミーは「2025年中にビッグマイナーチェンジ」といわれているため、新車なら値引き交渉をしやすいでしょう。また、2024年の一部改良以降は全車に9インチディスプレイオーディオとバックカメラが装備されています。
他方で、ルーミーは2020年9月のマイナーチェンジを最後に外観のデザインが変わっていません。見た目重視でコストを抑えるなら、中古がおすすめです。
中古車のおすすめ年式
中古で選ぶ場合のおすすめ年式とグレードは、以下の通りです。
- 安全性・快適性重視→2020年10月以降の「G」系
- 高速など長距離走行中心→2020年10月以降の「カスタムG-T」
- 価格と性能のバランス重視→2018年11月~2020年10月の「G」系
詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】ルーミーの中古車でおすすめの年式、グレードは?相場も解説
Q. ルーミーの新型はいつ発売?
ルーミーは、2023年にフルモデルチェンジが予定されていました。しかし、ダイハツの不正問題を受けて延期となっています。
今後は2025年にビッグマイナーチェンジ、そして2027年にフルモデルチェンジするといわれています。
ルーミーと比較検討すべき車種は?
コンパクトで車内も広い車が欲しい人は、軽スーパーハイトワゴンやコンパクトミニバンも候補に入れると良いでしょう。
特に、ルーミーは以下の3車種と併せて検討比較されることが多いです。
ライバル①スズキ「ソリオ」
- 新車時価格:192.6万円~
- 最高燃費(WLTC):22.0km/L
広いコンパクトカー「プチバン」のパイオニア的存在であるソリオ。大きさはルーミーと殆ど変わりませんが、マイルドハイブリッド車やストロングハイブリッド車を用意しています。
中古車での流通量も非常に多いので「価格も安く、燃費も良く」と考えるのであれば、ぜひお勧めしたい一台です。
ライバル②ダイハツ「タント」
- 新車時価格:145.2万円~
- 最高燃費(WLTC):22.7km/L
軽スーパーハイトワゴンのタント。現行モデルのカスタムモデルはデザイン性の高さで評判が高く、またタントならではの「ミラクルオープンドア」も人気です。
スタンダード系のグレードも価格が抑えられているので、軽自動車でも問題ない場合は魅力的な選択肢でしょう。
ライバル③トヨタ「シエンタ」
- 新車時価格:199.5万円~
- 最高燃費(WLTC):28.8km/L
ルーミーよりも全長が長く、7人乗りも選択できるシエンタ。全長は多少長いものの、運転が苦手な人でも比較的乗りやすいサイズ感です。
シエンタは燃費性能に優れ、ガソリン車でもルーミーと同等の数値です。また、モデルが新しい分だけ機能も充実しています。コスト重視なら、旧型シエンタもおすすめです。
モデル末期だからこそ十分に比較を
ルーミーはモデル末期であり、今後購入するなら「新型を待つ」「新車を買う」「中古車を買う」と選択肢が多いです。
すぐに購入したい場合は、新車値引きと高年式モデルの中古車価格を比べて検討することをお勧めします。