レクサスの中古車は、CPO(認定中古車)と一般中古車のどちらを選ぶべきでしょうか?
ここでは両者を比較しながら、後悔しないレクサス中古車選びについて解説します。
この記事のポイント
- CPOは高品質で保証等も充実
- ただし価格が高く、後悔の可能性も
- ステータス感重視ならCPO、コスト重視なら一般中古車
- 購入前には複数の選択肢で比較を
中古車情報
レクサスのCPOとは
※上記はLIBERALAの在庫車両です(LX)
CPOとは、レクサス認定中古車のことです。「Certified Pre-Owned(意味:認定された+以前所有者がいた)」を略してCPOと呼ばれています。
レクサスの公式ページでは「レクサスの名にふさわしいU-Carをお求めのお客様のために生まれたレクサス認定中古車」と紹介されており、厳格な独自基準を満たした車両のみがCPOとして販売されています。
LTPO(レクサス東京中古車)との違い
レクサス東京に関しては、CPOとともに「LTPO」と呼ばれる中古車も扱っています。
LTPOは「LEXUS Tokyo Pre-Owned」の略称であり、CPOに次ぐ基準を満たした中古車です。CPOより手頃な価格でレクサスの中古車を買える可能性があります。
ただし、車両を購入できるのは東京のレクサス販売店で購入や整備が可能な顧客のみです。
CPOの相場価格
CPOとして扱われているレクサス中古車の価格は、車種や車両状態によって異なります。
UXやNXなど比較的低価格な車種は、概ね300万円前後から販売されています。一方、LXのような大型車は1000万円を超えることも。
顧客が検討する価格帯としては、400万円~500万円程度がボリュームゾーンとなっているようです。
CPOの特徴や一般中古車との違い
ここでは、レクサスの認定中古車CPOならではの特徴やサービスについて、一般中古車とも比較しながら解説します。
①7年落ち/10万km以内の車両のみ販売
CPOとして販売される車両は、一部の希少車種を除いて新車登録から7年まで、かつ走行距離10万km以内の車両に限られます。また、原則として修復歴車は扱っていません。
一般中古車では、登録済み未使用車など高年式で走行距離も短い車両がある一方、低年式の車両や走行距離の長い車両もあります。
②90項目以上の徹底した点検・整備
CPOは、部品交換や点検・整備も充実。エンジンオイルやタイヤなど、消耗部品11項目は消耗があれば無条件で交換されます。また、納車前には90項目以上の点検・整備が行われます。
さらに、納車後も2年間は車検を除く定期点検と整備が無料で受けられます。
中古車販売店における部品交換や納車前点検・整備の基準はお店によって異なります。
③新車に近いレベルの安心保証
CPOを購入すると、全車に「CPO保証」、ハイブリッド車では「CPOハイブリッド保証」が付帯されます。
CPO保証では、保証部品の不具合に際して無料修理を実施。保証期間は2年間、走行距離の制限はありません。また、顧客負担で1年間の延長も可能です。
CPOハイブリッド保証では、ハイブリッド機構(新車保証で設定の部位)の無料修理を保証。期間は3年間か新車登録から10年間のいずれか長い方までで、走行距離は20万kmまでです。
中古車販売店の場合は、保証サービスもお店によって異なります。
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④多様なオーナー向けサポート
CPOを購入すると、オーナーをサポートする以下のようなサービスも付いてきます。
- G-Link(テレマティクスサービス、2年間無料)
- レクサスオーナーズデスク(コールセンター)
G-Linkは、車両のセキュリティ情報の確認や、緊急時の連絡サポートを受けられるサービスです。車両によってはリモートエアコンなどの快適機能も利用できます。
また、レクサスオーナーズデスクは24時間365日営業。事故などの急なトラブル時も気兼ねなく利用できます。
CPOのメリット/デメリット
※上記はLIBERALAの在庫車両です(UX)
CPOは車両品質が高く、保証も一般中古車より充実しているので安心感があります。一方で、車両状態が良く、保証やその他サービスが充実しているからこそ車両代が高くなりがちです。
一般中古車と比べた場合のメリット
- 車両状態が良く、整備等も行き届いている
- 保証期間が一般的な中古車より長い
- オーナーへのサポートも充実している
CPOの最大のメリットは「信頼性の高さ」です。車両状態の悪いものは基本的にないと考えられ、万が一不具合があっても保証で対応してもらえることが多いです。
特に、修理額が高くなりがちなハイブリッド機構まで保証されているのは大きな魅力といえます。
一般中古車と比べた場合のデメリット
- 全体的に車両価格の高い車が多い
- 車両の選択肢が少なめ
- 地域によって店舗数が少ない
先にご紹介した通り、CPOは安くても300万円前後の車両が多いです。一方、一般中古車であれば、レクサス車でも200万円前後や100万円以下の車両があります。また、CPOは厳選されているからこそ車両台数が少なく、車種によっては在庫が殆どないことも考えられます。
CPOの購入時には「レクサスオーナーズカード」が渡されます。このカードには、レクサス販売店の専用ラウンジを利用できる特典などが付いており、顧客がディーラーに足を運びやすいシステムとなっています。ディーラーで車検やその他の整備を受け続けると、どうしても整備費が高くなります。
CPOは買って後悔しない?
CPOは品質が保証されている一方、なかには「買って後悔した」という人もいるようです。ここでは、その理由を解説します。
品質面での後悔は基本的になし
CPOの品質の高さは、他のメーカーの認定中古車と比べても高いです。そのため、品質面で後悔することは基本的にないでしょう。
また、中古車であっても新車のオーナーと同じようにレクサスオーナーズカードが渡され、オーナーズデスク(コールセンター)等のサービスを利用できる点も魅力です。
注意したいのはコストや保証内容
購入を後悔したケースでは、以下のような理由があるようです。
- 近い条件の車両がもっと安く売られていた
- 思いのほか維持費がかかった
- 保証を受けようとしたら対象外だった
車両価格やディーラーでの整備費用の高さを嘆く声は、ゼロではありません。
保証については、すべての部品が対象となる訳ではないこと、事故などは適用外となることを注意しましょう。
一般中古車とどちらが良いかは人による
「CPOと一般中古車のどちらが良いか」は、基本的に予算や家計の状況次第でしょう。
予算に余裕があり、レクサスオーナーとしての特典も受けたいならCPOがおすすめです。ただし、一般に車の購入予算は「年収の半分」が目安とされます。CPOを買うなら年収は600万円以上が望ましいでしょう。
予算に余裕がないのであれば、一般中古車でも整備状況の良い車を買い、普段の整備も少し安いお店で実施することをお勧めします。
レクサスは高級車だからこそ「中古で買うとダサい」と考える人がいます。
ただし、車両状態をきちんと見極めれば安全な車を購入できますし、中古で買うのが一概に「悪い」とはいえません。特に、レクサス車を購入する人は「快適性」「上質感」を重視する人が多く、全体的に状態の良い中古車が多いです。
中古レクサスで後悔しないためには?
※上記はLIBERALAの在庫車両です(RX)
CPOを買う場合も一般中古車を買う場合も、レクサスの中古車を買うなら以下のポイントを押さえましょう。
①相場価格を事前に調べる
中古車には需要・供給バランスに応じた相場価格が存在します。購入予算を決め、希望車種を絞り込んだら複数のお店で「どういった車両が買えるか」を確認してみてください。
また、ガリバーでは「車カタログ」で各車両の新車時価格や中古車相場をご紹介しています。
【車カタログ】レクサス車の相場価格などをチェックする|中古車のガリバー
②似たような選択肢で比較する
ある程度ほしい車の条件(予算・車種・年式・走行距離)が絞り込めたら、車両の在庫検索の条件を詳細に設定し、近い条件の車両を比べてみましょう。
その際は、価格だけでなく車検の残期間などもチェックしてください。車両価格以外に思わぬ費用が発生する可能性もあります。
③保証も含めたコストで比較する
CPOは保証が充実していますが、一般的な中古車販売店で買う場合も「車両価格を抑えて有償保証をつける」という手段があります。
保証やその他整備も含めて、最終的にどちらの方が「安心で安いか」というのを比べてみましょう。
④必ず車両状態を細かく確認する
車両は、できれば試乗をさせてもらいましょう。試乗が不可能でも、エンジンをかけて「電装品が作動するか」「異音や異臭がないか」といった点を確認してください。
一般的な中古車販売店でも、車両の「点検整備記録簿」を見せてもらうと車の過去の整備状況などが分かる可能性が高いです。
※前のオーナーが点検整備記録簿を紛失している場合もあります。
まずは幅広く在庫のチェックを
レクサスのCPOは、レクサスブランドならではの品質の高さと充実したアフターサービスが魅力です。一方で、なかにはコスト面で後悔する人もいます。
まずは、一般中古車も含めて幅広く在庫をチェックしてみましょう。