レヴォーグの中古車相場は、フォレスターなどに比べて安価な傾向があります。ここでは、その理由や中古で買う場合のおすすめモデル(型)、注意点などを解説します。
中古車在庫情報
- レヴォーグの中古車相場
- レヴォーグの中古車が安い4つの理由
- レヴォーグは「買って後悔する車」?
- 中古レヴォーグのおすすめモデルは?
- 中古レヴォーグを選ぶときの注意点
- 中古車購入で費用を抑えるポイント
- 良い一台を探すならお店に相談も
レヴォーグの中古車相場
スバルのレヴォーグは、国内でも新車登録台数の多いステーションワゴンです。2014年に初代モデルが登場し、2020年に現行モデルの2代目が発売されました。
2025年2月現在の中古車相場は、以下の通りです。
年式 | 中古車相場 |
---|---|
2016年式(初代VM型/前期) | 約110万円~200万円 |
2018年式(初代VM型/後期) | 約150万円~220万円 |
2021年式(2代目VN型) | 約250万円~350万円 |
3年落ちで新車時価格の70~75%ほど
2020年に登場した2代目VN型は、初代と比べて乗り心地や走行性能が大幅に向上。また、全車に新世代アイサイトを標準装備し、「EX」系グレードでは高度運転支援機能を備えたアイサイトXも装備しています。
※2023年のマイナーチェンジ以降はアイサイトX搭載モデルのみ販売
2代目モデルの新車時価格は、2022年時点で約310万円~482万円。これに対して2021年~2022年式の中古車相場は約250万円~350万円で、新車の概ね70~75%ほどの価格です。
先代モデルでは新車の半額以下も
初代VM型については、2代目の登場で中古車相場が大幅に下落しました。
新車時価格は最終モデルで約292万円~413万円。これに対して、2018年式(7年落ち)の中古車相場は約150万円~220万円。殆ど半額に近い状態です。
さらに、マイナーチェンジ前の前期型であれば、100万円前後の車両もあります。
フォレスターなどと比べて割安な傾向
「3年落ちで新車時価格の約70%」という相場価格は、中古車市場において特別安い訳ではありません。しかし、同じスバル車でもフォレスターなどはもっと高値を維持しています。
スバル車以外でも、走行性能の高いSUVを中心に中古車価格が下がらない車は多く存在します。レヴォーグは、性能の割に価格の下落が大きい車といえます。
レヴォーグの中古車が安い4つの理由
レヴォーグの中古車が安い理由としては、以下のような理由があります。
- 理由①モデルチェンジによる価格下落
- 理由②ボディタイプとして人気が低い
- 理由③燃費があまり良くない
- 理由④走行距離の長い車両が多い
理由①モデルチェンジによる価格下落
冒頭でご紹介したように、レヴォーグは2020年に2代目が登場しています。モデルチェンジをすると型落ちモデルの需要が下がり、かつ中古車市場に型落ちモデルが多く流れて供給過多となるため、中古車価格が下がります。
なお、モデルチェンジによる価格下落はフルモデルチェンジだけでなく、マイナーチェンジでも起こります。現行レヴォーグは2023年10月にマイナーチェンジを実施しており、この影響も受けています。
理由②ボディタイプとして人気が低い
現在、ステーションワゴンは人気の低いボディタイプといえます。新車登録台数を見ても、長年上位を占めているのはSUVとミニバンです。
中古車の価格相場は需要と供給のバランスで決まるため、需要の少ないステーションワゴンは中古車相場も下がりがちです。
理由③燃費があまり良くない
現在は車選びで燃費を気にするユーザーが多く、新車購入では約半数がハイブリッド車を選択しています。
スバルは走行性能の高さが魅力のメーカーですが、燃費性能は優れていません。特に、レヴォーグに関してはマイルドハイブリッド車の展開もなく、現行モデルでWLTC燃費は11.0~13.5km/Lに留まっています。
理由④走行距離の長い車両が多い
中古車価格に影響を与える要素の一つが、走行距離です。
普通車の場合、一般的な走行距離の目安は「1年あたり1万km」です。しかし、前述のようにスバルは走行性能の高さが魅力のメーカーであり、特にレヴォーグは低重心でスポーティな走りを楽しめます。だからこそ、中古でも走行距離の長い車両が多く、その分だけ中古車価格も下がっています。
レヴォーグは「買って後悔する車」?
ネット上では「ひどい」「買って後悔」と書かれることもあるレヴォーグ。ここでは、その短所と長所を利用者口コミも交えて解説します。
整備費用や燃料代は高い傾向
レヴォーグの難点として挙げられやすいのが、維持費の高さです。スバル独自の「シンメトリカルAWDシステム」をはじめ、レヴォーグはライバル車と比べて造りが複雑で、整備費用が高い傾向があります。また、前述の通り燃費も良くありません。
【利用者口コミ】
燃費的な面では、最近の世間の流れに逆らい、経済性が良いとは思えません。(後略)(40代男性)
先代モデルでは居住性などの不満も
初代モデルに関しては、サスペンションの硬さや後部座席の狭さが欠点に挙げられることも多いです。
なお、全長は初代モデルで4695mm、現行モデルで4755mmです。現行モデルは後部座席の狭さなどが改善されている一方で、運転が苦手な人は少々扱いにくいかもしれません。
【利用者口コミ】
シートが少し硬いところが不満点で、新しいシートに交換さえすれば快適な空間を作れます。(20代男性)
走行性能と安全性能の高さは好評
コスト面はお得といえないレヴォーグですが、車としての質の高さに信頼を置いているユーザーは多いです。加速の良さやハンドリングのキレには定評があり、特に、人気のSTI Sportシリーズの走りは初代モデルでも好評です。
また、最新のアイサイトを装備している点から安全性への信頼度も高いです。
【利用者口コミ】
加速も良く走りやすいので道路環境が悪くても安心感があります。ハンドルのぶれも少なく乗り心地がとても良かったです。ハイビームアシストやアイサイトアシスト機能など安全装備も充実しています。(40代男性)
中古レヴォーグのおすすめモデルは?
中古でレヴォーグを購入する場合、考えなければいけないのが年式等の条件です。グレードによって装備も異なるので、事前によく確認しましょう。
質感重視なら現行モデルのEX系
走行性能に加え、乗り心地や安全性能の高さも重視したいのであれば、おすすめは現行モデル(VN型、2020年10月~)です。
マイナーチェンジ後のD型(2023年10月~)も良いですが、このモデルはまだ高値を維持しており、中古ならではのお得感がありません。そのため、マイナーチェンジ以前のモデルでアイサイトXを搭載した「EX」系モデルをお勧めします。
コスト重視なら先代モデルの後期型
コスト重視であれば、当然ながら初代モデル(VM型)がおすすめです。特に「後部座席は使わない」「1~2人でドライブしたい」という人とは相性が良いでしょう。
走りを楽しむなら、グレードはSTI Sport一択です。また、年式は2017年7月のマイナーチェンジ以降をお勧めします。ACC機能などを有した「アイサイト・ツーリングアシスト」が標準装備されています。
中古レヴォーグを選ぶときの注意点
中古のレヴォーグは、ある程度走りこまれた車両が少なくありません。そのため、他の車種以上に車両状態をしっかり確認しましょう。
注意点①適度な走行距離の車両を選択
普通車の走行距離は、1年あたり1万km前後が目安です。走行距離が短すぎても良くありませんが、長いとそれだけ部品が劣化している可能性があります。
走行距離が長いと車両価格も安いですが、後の整備費用のリスクも考えて、上記の目安を大きく逸脱する車は避けましょう。
注意点②整備記録はしっかり確認
レヴォーグは走行距離の長い車両が多いからこそ、整備記録をしっかり確認しましょう。修復歴や冠水の有無はもちろん、オイル交換など日々のメンテナンス状況も分かると安心です。
前オーナーが車好きの人であれば、小まめに整備をしていたり、点検整備記録簿にもしっかり記録が残っていたりする可能性があります。販売店に確認しましょう。
注意点③できれば試乗する
エンジン等の以上の有無を見極めるため、可能であれば試乗をさせてもらいましょう。
試乗ができない場合も、少なくともエンジンをかけて「電装品が正常に作動するか」「異臭や異音はないか」といった点をチェックしてください。
注意点④グレードと装備も確認
スバルの中古車は、グレードによってアイサイトの装備レベルや走行性能に関わる装備が異なっていることも少なくありません。
また、中古車は一台ずつカーナビやETC車載器といったオプション装備の搭載具合も異なります。「純正ナビはあるか」など条件をよく確認しましょう。
中古車購入で費用を抑えるポイント
せっかく中古車で買うなら、少しでも購入費用を抑えたいもの。ここでは、中古車購入で費用を抑えるポイントをご紹介します。
ポイント①購入時期を見極める
中古車にも、値下げを引き出しやすい時期が存在します。
一つは1~3月の決算期前です。決算に向けて一台でも多く車を売ろうと、営業マンは普段以上に力を入れています。
もう一つ注目したいのが、年末です。中古車は年をまたぐと年式が落ちるため、販売店は年末までに在庫をさばきたいと考えていることが多いです。
ポイント②モデルチェンジ後を狙う
フルモデルチェンジやマイナーチェンジで型落ちしたモデルは、価格下落が期待できます。スバルは3~4年に一度モデルチェンジ(マイナーチェンジ含む)をする傾向があるので、よくチェックしましょう。
型落ち車両は性能が悪いと思われがちですが、実は完全な新型車より改良を積み重ねたモデルのほうが思わぬ不具合も少ないです。
ポイント③可能な範囲で諸費用をカット
納得できる車両が見つかったら、あとは諸費用で節約を狙いましょう。
たとえば、車庫証明の取得を自分で行えば、それだけで代行費用をカットできます。また「お店まで車を取りに行く」「納車前の洗車を断って少し費用カットを交渉する」など、できるところで交渉を重ねましょう。
中古車では、車両自体だけでなくお店選びも重要です。整備状況などに自信のあるお店は、独自の無償保証や返品制度を設けている場合があります。こうしたアフターサポートの体制も確認し、どのお店で買うかを検討してください。
【関連記事】どんな理由でも返品できる!ガリバーの中古車返品サービス
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