N-BOXは3段階のグレードの中に、様々な選択肢があります。ここでは各グレードの違いと特徴を分かりやすく解説しています。
- N-BOXの基本的なグレード構成
- 低価格だが装備も最低限のグレード「G」
- 選択肢が豊富なグレード「L」
- 唯一スーパースライドシート搭載のグレード「EX」
- N-BOXのおすすめグレードはコスパ重視の「L」
- N-BOXは中古での流通量も多い
N-BOXの基本的なグレード構成
N-BOXの基本的なグレード構成は、G・L・EXの3段階です。
グレード | 駆動方式 | 車両価格 | 備考 |
---|---|---|---|
G | 2WD | 144万8,700円~ | ・カスタムモデル等なし |
4WD | 158万1,800円~ | ||
L | 2WD | 157万9,600円~ | ・カスタムモデルあり ・ターボモデルあり ・「コーディネートスタイル」モデルあり ・特別仕様車あり |
4WD | 171万2,700円~ | ||
EX | 2WD | 167万8,600円~ | ・カスタムモデルあり ・ターボモデルあり |
4WD | 181万1,700円~ |
Gには標準モデルしかありませんが、LとEXにはカスタムモデルや、ターボエンジン搭載モデルといった選択肢があります。特に売れ筋のLグレードでは、2トーンのボディカラーを選べる「コーディネートスタイル」や、特別仕様車も販売されています。
LとEXで選べる「N-BOXカスタム」
※左図:N-BOX、右図:N-BOXカスタム
N-BOXカスタムは、N-BOXを押し出し感の強い印象に仕上げた派生モデルです。内装も締まりのあるデザインになっています。
車両価格は標準モデル+20万円ほど。機能性に若干の差はあるものの、基本的には見た目の差が大きいので、「デザインに予算をいくらかけるか」が決め所でしょう。
- カスタムL(2WD)…178万9,700円~
- カスタムL(4WD)…192万2,800円~
- カスタムEX(2WD)…189万9,700円~
- カスタムEX(4WD)…203万2,800円~
最終的な選択肢は30種類以上
基本的なグレード構成は3段階のN-BOX。ただし以下のように、各グレードにも様々な選択肢があります。これらを組み合わせることで、最終的な選択肢は福祉車両を除いても30種類存在します。
- 標準モデルとカスタムモデルのどちらにするか(L、EX)
- ターボエンジンを搭載するか(L、EX)
- コーディネートスタイルモデルにするか(Lのみ)
- 特別仕様車にするか(Lのみ)
- 2WDと4WDのどちらにするか(全グレード)
低価格だが装備も最低限のグレード「G」
Gグレードは、2WDと4WDの2種類のみで、カスタムモデルやターボエンジンの選択肢がありません。車両価格は150万円前後に抑えられていますが、以下のように装備は最低限です。
- スライドドアは両側手動
- 運転席・助手席のシートヒーター非装備
- 前席アームレスト非装備
- ロールサンシェード非装備
特に気をつけたいのは、スライドドアが手動である点です。スライドドアはヒンジドアより重く、開閉時に力が必要です。
予防安全装備は標準装備
基本的に最低限の装備しか備えていないGグレードですが、予防安全装備のホンダセンシングは標準装備されています。ホンダの予防安全装備は評価が高く、N-BOXもその例外ではありません。
「予防安全装備や車内の広さが重要で、スライドドアは手動で構わない」という人は、敢えてGグレードを選んでも良いでしょう。
選択肢が豊富なグレード「L」
Lグレードは非常に選択肢が豊富です。標準モデルとカスタムモデルがあり、さらにその中にターボモデルとコーディネートスタイルモデル、ターボ×コーディネートスタイルモデルの3種類が存在。カスタムには特別仕様車の「L STYLE BLACK」もあります。
Lグレード全体の特徴は以下の通りです。
- スライドドアは助手席側または両側が電動
- サイド&カーテンエアバッグが装備可能
- 運転席・助手席のシートヒーター標準装備
- ロールサンシェード標準装備
- シートバックテーブル標準装備(両側)
両側のスライドドアとサイド&カーテンエアバッグは、ターボモデルやコーディネートスタイルモデル、特別仕様車を選べば標準装備されます。標準モデルやベーシックなカスタムモデルの場合でも、助手席側の電動スライドドアは標準装備です。
加速力や操作性を求めるならターボモデル
Lグレードの標準モデルとターボモデルの価格差は約20万円。ターボモデルの特徴は以下の通りです。
- 両側電動スライドドア装備
- サイド&カーテンエアバッグ装備
- アレルクリーンプラスシート
- 本革巻きステアリングホイール装備
- パドルシフト装備
- カスタムは本革巻きセレクトノブ及び15インチアルミホイール装備
ターボモデルの場合、エンジンが変わってパワーを増すだけでなく、パドルシフトで操作性も楽しめます。またスライドドアなどの装備が充実するのも魅力です。
※アレルクリーンプラスシート:抗ウィルス・抗アレルゲンの機能を持ったシート
オシャレさが際立つコーディネートスタイルモデル
コーディネートスタイルは、ボディカラーが2トーン仕様のモデルです。ボディカラーが変わるだけでなく、内装の塗装やクロームメッキ加飾も専用のデザインとなります。
両側電動スライドドアやサイド&カーテンエアバッグ、アレルクリーンプラスシートも標準装備されます。N-BOXでもオシャレな雰囲気を楽しみたい人にオススメです。
特別仕様車「L STYLE BLACK」
2023年3月現在は、特別仕様車「L STYLE BLACK」も存在しています。ベースモデルはLグレードのカスタムモデルで、フロントグリルなどが黒色ベースで仕上げられています。カスタムより重厚感のある印象です。
機能面では、運転席側のスライドドアやアレルクリーンプラスシートが標準装備されます。
唯一スーパースライドシート搭載のグレード「EX」
EXグレードの装備は、実はLグレードと大きな差がありません。価格差も10万円で、他の車種に比べるとグレード間の差が小さいです。
そんな中、EXグレードの大きな特徴は助手席が「スーパースライドシート」であること。助手席のスライド量は57㎝で、以下のようなシーンに便利です。
- 助手席から後部座席の子どもの世話をする
- 前席と後席を行き来する
なおEXグレードでも、カスタム又はターボモデルを選ばなければ、運転席側のスライドドアがオプションとなります。またLグレードで両側に装備されているシートバックテーブルは、EXグレードでは運転席側のみの装備です。
N-BOXのおすすめグレードはコスパ重視の「L」
ここまで紹介した3つのグレードでオススメなのは、コストと装備のバランスが良いLグレードです。スーパーハイトワゴンを選ぶなら、電動スライドドアはぜひ装備したいもの。Gグレードではオプションでも電動式を装備できないので、最低でもLグレードを選んだ方が良いでしょう。
できるだけ価格を抑えたい場合は、標準モデルにオプションで運転席側の電動スライドドアを付けることをお勧めします。
【参考】N-BOXのスライドドア装備
以下に、各グレードやモデルごとの電動スライドドアの装備状況を一覧にしてまとめました。グレード選びの参考にしてください。
グレード及びモデル | 運転席側 | 助手席側 |
---|---|---|
Gグレード | ×(手動) | ×(手動) |
Lグレード(標準) | △ (オプション) |
● (標準装備) |
Lグレード コーディネートスタイル |
● | ● |
Lグレード ターボ |
● | ● |
Lグレード ターボ×コーディネートスタイル |
● | ● |
Lグレード(カスタム) | △ | ● |
Lグレード(カスタム) ターボ |
● | ● |
Lグレード(カスタム) コーディネートスタイル |
● | ● |
Lグレード(カスタム) ターボ×コーディネートスタイル |
● | ● |
Lグレード(カスタム) 特別仕様車「L STYLE BLACK」 |
● | ● |
EXグレード(標準) | △ | ● |
EXグレード ターボ |
● | ● |
EXグレード(カスタム) | ● | ● |
EXグレード(カスタム) ターボ |
● | ● |
N-BOXは中古での流通量も多い
N-BOXは現在モデル末期。非常に人気の高いクルマということもあり、中古での流通量も多いです。
中古車の中には、車両登録を済ませているものの、運航には使われていない登録済み未使用車もあります。納車を急ぎたい人や、少しでも低価格で購入したい人は中古車の在庫もチェックしてみてください。
中古でのオススメ年式は、予防安全装備が充実した2017年以降のモデルです。