- この記事の目次 CONTENTS
- 初代N-WGNは、あまり存在感がなかった
- ステップバンに似ている? シンプルなデザインとなった基準車
- 意外? 迫力がなくなった新型N-WGNカスタム
- 低床フロアを生かした便利な荷室
- 自転車検知もできる自動ブレーキを標準装備化
- 燃費性能は、やや物足りない
- 新型ホンダN-WGNの選び方
- ホンダN-WGN価格
- 新型ホンダN-WGNのスペック・仕様
初代N-WGNは、あまり存在感がなかった
ホンダはハイト系ワゴンクラスに属する軽自動車「N-WGN」をフルモデルチェンジし、発売を開始した。
このフルモデルチェンジで、N-WGNは2代目となった。
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初代ホンダN-WGNは、2013年11月にNシリーズの第4弾としてデビューした。
N-WGNはハイト系に属する軽自動車で、ライバルはスズキ ワゴンRやダイハツ ムーヴなど。
ライバル社の看板車種ばかりで、激戦クラスだ。
それゆえ、非常に優れたモデルが多いのが特徴。
燃費、居住性、使い勝手、価格、デザイン、走行性能とすべての面で高いレベルに仕上げることが重要とされる。
過去には一世を風靡したハイト系だが、現在のトレンドは背高のスーパーハイト系へシフトしており、徐々に人気を失っていた。
しかもホンダの場合、スーパーハイト系のN-BOXが圧倒的な人気を誇っていたこともあり、N-WGNの存在感はあまりなく、デビュー直後の2014年度軽自動車販売台数ランキングでは6位。
新型車ながら、ムーヴやワゴンRに完敗した。
その後、N-WGNは存在感をアピールすることができず、2018年度軽自動車販売台数ランキングでは10位となり、ハスラーにも負けてしまった。
ステップバンに似ている? シンプルなデザインとなった基準車
2代目新型ホンダN-WGNは、安全性能と使い勝手を追求。
ひとりひとりの毎日の暮らしになじみ、誰もが心地よく使え、親しみやすさを感じるクルマを目指したという。
初代N-WGNは今ひとつ存在感がなかったこともあり、2代目新型N-WGNではデザインが大きく変更されている。
基準車のデザインは、シンプルで可愛らしくなった。
キャラクターラインをなくしたドアデザインは、とてもスッキリとした印象。
ただ、面の張りが強いので、しっかりとした力強さもある。
丸型のライトの上部にウインカーを配したデザインは、1970年代に登場したステップバンによく似ている。
リヤビューもシンプルで滑らかな線で構成されている。
上部をやや絞り、ボディ下部では広がりを見せるデザインを採用。
真後ろから見ると、台形状で安定感あるリヤビューに仕上げている。
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意外? 迫力がなくなった新型N-WGNカスタム
意外なのは、カスタムのデザインだ。
カスタム系は、押し出し重視の迫力&LEDギラギラ系というのが一般的。
ホンダもN-BOXではこうしたデザインを採用し、売れている。
ところが、新型N-WGNは少しLEDのギラギラ感はあるものの、基準車同様スッキリとまとめられている。
マーケットのニーズに合わないような気がするものの、これはこれでなかなかユニークな顔でおもしろい。
N-WGNは、ハイト系の中でなかなか存在感をアピールできなかったモデル。
他社と同じことをしては、初代N-WGNの二の舞になることも十分考えられる。
ならば、あえてライバル車とは違うアプローチでチャレンジするというのもひとつの方法だろう。今後のN-WGNカスタムの売れ行きに注目したい。
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低床フロアを生かした便利な荷室
新型ホンダ N-WGNのインテリアは、水平基調のインパネにデコラティブなデザインが組み合わされた、ある意味、いかにもホンダ車的ともいえる。
使い勝手面では、徹底的にこだわった。
新型N-WGNには、従来通りセンタータンクレイアウトにより、低床で大空間の室内を実現。
この低床フロアを活かした、リヤゲートは大型化した。
かなり低い位置から、リヤゲートが開くようになっている。
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荷室もかなり下部のスペースが確保されていて、上下2段の積み分けを可能としている。
このボードを残したままリアシートを倒せば、上段の荷室に奥行が生まれる。
またボードをリアシートの背面に収納すれば、高さのある荷物も積み込める。
この荷室の使い勝手はクラストップレベルで、シーンに合わせて多様にアレンジできるのが特徴だ。
小物類の収納も充実。
助手席前に設けた小物を置けるトレーのほか、足元のセンターロアーボックス、後席の下のトレーなど、多くの収納スペースが確保された。
また、チルト&テレスコピックステアリング機構を採用。
さまざまな体格のドライバーが、最適な運転姿勢を確保できるよう配慮した。
最適な運転姿勢は、安全運転する上で重要だ。
自転車検知もできる自動ブレーキを標準装備化
軽自動車にも積極的に予防安全装備を進めるホンダ。
新型N-WGNにもN-BOX同様に歩行者検知式自動ブレーキを含む「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を標準装備した。
ただ、せっかく標準装備化しているのに、レスオプションが一部設定されているのは残念なポイントだ。
この「ホンダセンシング」は、軽乗用車として初めて横断中の自転車に対応。
夜間の歩行者検知も進化させており、より安心して運転できるようになっている。
さらに、高速道路などで前走車が停止すれば、あわせて停止する「渋滞追従機能付きクルーズコントロール」を、ホンダの軽自動車として初採用。
高級車並みの装備となっている。
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新型ホンダN-WGNのホンダセンシング機能は以下の通り。
国土交通省のサポカーS<ワイド>に該当する。
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- 路外逸脱抑制機能
- 渋滞追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
- LKAS(車線維持支援システム)
- 後方誤発進抑制機能
- オートハイビーム
燃費性能は、やや物足りない
新型ホンダN-WGNに搭載されているエンジンは2タイプ。
従来通り、660㏄自然吸気エンジンとターボだ。
自然吸気エンジンは58ps/7,300rpm&65Nm/4,800rpmと、かなり高回転型。
燃費は、自然吸気エンジンが23.2㎞/L(WLTCモード)、ターボ車は22.0㎞/Lとなっている。
燃費性能は、ライバル車となるムーヴが31.0㎞/L(JC08モード)。
新型N-WGNは、29.0㎞/L(JC08モード)と燃費面では後れを取っている。
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新型ホンダN-WGNの選び方
新型ホンダN-WGNの選び方は、まず基準車かカスタムかのどちらかを選ぶ。
カスタムは9灯LEDヘッドライトが標準装備化されているなど、装備面はかなり豪華になる。ファーストカーとして使うのであれば、デザインの好き嫌いはあるにせよ、装備が充実したカスタムがおすすめだ。カスタム系は、リセールバリューも高くなる傾向にある。
通勤や普段の足として使うのであれば、安価な価格設定の基準車がよいだろう。
エンジンの選択は、街乗り中心なら自然吸気エンジン。
高速道路などを使って長距離走行することが多かったり、急勾配の坂道が多いというのであれば、パワフルなターボ車がよい。
低回転でのトルクが大きいので、街中でもエンジンの回転があまり上がらない。
そのため、走行中の静粛性も高い。
そして装備面では、全車に予防安全装備である「ホンダセンシング」とサイド&カーテンエアバッグが標準装備化されている。
安全装備面では、高いレベルにあるのでどのグレードでも安心できる。
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ホンダN-WGN価格
価格は以下の通り。
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N-WGN価格
- G Honda SENSING FF 1,274,400円/4WD:1,405,080円
- L Honda SENSING FF 1,339,200円/4WD:1,469,880円
- Lターボ Honda SENSING FF 1,501,200円/4WD:1,631,880円
N-WGN Custom価格
- G Honda SENSING FF 1,512,000円/4WD:1,642,680円
- L Honda SENSING FF 1,587,600円/4WD:1,718,280円
- Lターボ・Honda SENSING FF 1,663,200円/4WD:1,793,880円
新型ホンダN-WGNのスペック・仕様
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代表グレード | N-WGNカスタム Lホンダセンシング |
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全長×全幅×全高 | 3395×1475×1705mm |
ホイールベース | 2520mm |
車両重量 | 850kg |
エンジン種類 | 直列3気筒DOHC12バルブ |
最高出力 | 58ps(43kW)/7300rpm |
最大トルク | 65N・m(6.6kg・m)/4800rpm |
総排気量 | 658cc |
JC08モード燃費 | 29.0km/L |
WLTCモード燃費 | 23.2㎞/L |
トランスミッション | CVT |
N-WGNのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和1年8月(2019年8月)〜現在
- 新車時価格
- 127.4万円〜175.5万円
N-WGNの在庫が現在114件あります
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