メカについては長年いろいろと取材してきたが、静電気はせいぜい冬場にバチっとくる程度で、この機械に出会うまでは「静電気があちこち発生している」なんて知らなかった。聞けばエンジンやサスペンションなど、動く部分では常に静電気が発生していて、それがボディに溜まって悪さをしているらしい。
そのため、溜まった静電気を除去すれば調子が良くなるというのが今回のオカルトグッズの効能である。

この記事の目次 CONTENTS
エンジン上部に装着
アンチオカルトを唸らせたフューエルバンクSPの効果
静電気除去には時間がかかるが即効性は十分にあり
効果が感じられなければ配線場所を変えてみよう

ライター紹介

自動車ライター&エディター

近藤 暁史 氏

某自動車雑誌の編集者から独立。その前はファッションエディター(笑)。とにかくなんでも小さいものが好きで、元鉄チャンで、今ではナローゲージを大人買い中。メインのクルマは19歳の時に買ったFIAT500。エンジンのOHからすべて自分でやり、今やもうやるところがない状態でかわいがっております。表向きは自動車ライターながら、業界唯一の省燃費グッズの評論家というのがもうひとつの顔。

エンジン上部に装着

早速装着してみよう。

本体は両側からコードが出ている。一時流行ったコンデンサー系のようにバッテリーのプラスとマイナスにつなげるのかなと思いきや、両方ともマイナスに接続。一方はバッテリーの端子につないで、もう一方はボディやエンジンにあるボルトを使って付ける。説明書きによるとラジエーター部分がおすすめと書いてあるが、実はここのボルトは電気が通っていないこともあるので判断が難しい場所だ。

以上を踏まえると、エンジンの上部(スロットルがベスト)に付けるのが良いだろう。聞いた話によると、吸い込む空気にも好影響があるらしい。

まずはバッテリーのマイナス端子に配線の反対側を装着。向きはないので2本のどちらでもいい。

もう一方はボディやエンジンなどのマイナスアースに装着。この場所で、効果は変わるのでいろいろと試してみよう。

アンチオカルトを唸らせたフューエルバンクSPの効果

付けた感想は、まず音が静かになって、なによりオーディオの音が良くなった。そしてエンジンは滑らかに回るようになった。燃費も「アンチオカルト」な知り合いが「付けたら燃費が上がった」と正直に懺悔していたほどで、確かに上がる。また乗り心地も良くなったのには驚くばかりだ。

静電気除去には時間がかかるが即効性は十分にあり

特記すべきは、静電気を除去するのに時間がかかるが、即効性がありつつも1週間ぐらいでもっとジワジワと効いてくるということだ。以前MT車でテストしたときは、シフトの入りがどんどんと良くなり驚いたこともあるので、長い目で見守るのが吉だろう。

効果が感じられなければ配線場所を変えてみよう

もしも「まったく効かない」という場合は、配線する場所をいろいろと変えてみるといいだろう。オカルトはお手軽だからいいというのもわかっているけど、オカルトだけに「ここに付ければすべてOK」というものでもないのもまた事実。
フューエルバンクの場合は、ボディかエンジンかで大きく変わる特性をもっている。またラインナップ的には今回紹介している豪華版のSP以外に、スタンダードなEVO IIというのもある。ぜひためしてみてもらいたい。