<コスパ抜群! お買い得感ある特別仕様車ダイナミックエディションが登場。ドイツ車に飽きた輸入車好きにおすすめ>

ボルボS60/V60は、2011年にデビュー。すでに、6年目に入ったモデルだ。先代のモデルと同様に、ドイツ車とは明らかに違う北欧デザインが採用され、スタイリッシュなスタイルが魅力的だ。デビュー当時は、早期にエントリグレードであるS60 DRIVeに、1.6Lダウンサイジングターボを搭載。このエンジンがなかなかパワフルで、1.6Lながら180ps&240Nmを発揮した。燃費値は、今となってはそれほど誇るべき数値ではなかったものの、当時はエコカー減税にも対応するほどの低燃費を誇っていた。

こうしたデザインやパワーユニットだけでなく、ボルボのアイデンティティといえるのは、やはり安全装備。歩行者や自転車なども検知し、衝突の危険がある場合、自動ブレーキが作動する「インテリセーフ10」が、現在のモデルでは標準装備化されている。すべてのグレードに標準装備化されているので、どのグレードのモデルを購入しても世界トップレベルの安全性能をもつS60/V60を手に入れることができる。多くの自動車メーカーが、オプション化する中、全車標準装備化は、より安全なクルマを社会に増やすという面で、交通死亡事故を減らすという社会貢献をしている。ボルボも日本国内においては、インテリセーフ10が標準装備化されているが、世界的にはオプション設定の国も多い。これは、より安全なモデルを日本に輸入したボルボ ジャパンの高い安全思想によるものだ。こうした考えが、シッカリとボルボ=安全というブランド力を高めていく。

また、最新のボルボS60/V60の魅力は、高い安全装備にある。歩行者や自転車なども検知し、衝突の危険がある場合、自動ブレーキが作動する「インテリセーフ10」が標準装備化されている。すべてのグレードに標準装備化されているので、どのグレードのモデルを購入しても世界トップレベルの安全性能をもつS60/V60を手に入れることができる。多くの自動車メーカーが、オプション化する中、全車標準装備化は、より安全なクルマを社会に増やすという面で、交通死亡事故を減らすと大きな社会貢献でもある。

その後、S60/V60は幾度となく改良が加えられ熟成された。現在のラインアップは、ガソリン車に1.5Lと2.0Lターボ、2.0Lクリーンディーゼルが用意されており、スポーティなRデザイン、ポールスターなども用意され、意外なほどに選択肢は豊富だ。

ただし、販売面では苦戦を強いられている。世界トップレベルの優れた安全装備で「インテリセーフ10」をもってしても、同じクラスにあるライバル車のブランド力が強すぎるのだ。ライバル車は、メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズなど、日本に導入されている輸入車の中で、非常に人気の高いモデルだからだ。さらに、こうしたライバルもインテリセーフ10に匹敵する安全装備を装着し始めた。S60/V60は、価格面でこうしたライバル車に比べリーズナブルな価格設定がされているものの、ブランド力という面でかなり苦戦をしている。

そこで、今回投入されたのが、特別仕様車「S60 D4 Dynamic Edition/V60 D4 Dynamic Edition(ダイナミックエディション)」だ。

Cセグメントに属するV40のクリーンディーゼル車が好調ということもあり、S60/V60の2.0Lクリーンディーゼルエンジン搭載車D4をベースに豪華装備をプラスし、価格アップを抑えたお買い得な特別仕様車に仕立てている。

専用装備は、グロッシーブラック仕上げのフロントバンパー下部ウインドーフレームやリアバンパー下部、ドアミラーフット部、専用フロントグリルなど。やや精悍な雰囲気にまとめている。さらに、専用18インチホイールが装備される。インテリアは、スポーツレザーシートやフロント8ウェイパワーシート、フロントシートヒーター、12セグ地上デジタルTVなどが装備された。エントリグレードにはない装備で、より高級車らしくなる装備で満足度も高い。

そして、価格。ボルボS60/V60 D4ダイナミックエディションの価格は479万円で、S60 D4 SEの459万円に比べ20万円高となった。D4 SEのオプションであるレザーパッケージが31万円。この他17インチから18インチへインチアップされたアルミホイールや、数々の専用装備が加わるため、お買い得感のある価格設定といえるだろう。

仮にメルセデス・ベンツC220dアバンギャルドを似たような仕様にして比較した場合、600万円を超える。そうなると、ボルボS60/V60の特別仕様車は100万円以上安い計算になる。このクラスの輸入車の購入を考えていて、駆動方式やブランドにこだわらないのであれば、コストパフォーマンスの高い1台になる。また、北欧デザインはなかなか秀逸で定番ドイツブランド車とは、大きく異なるテイストをもつ。メルセデス・ベンツやBMWで新鮮味がなく、人と同じクルマに乗りたくないと考えている個性派には良い選択だろう。

ただし、価格面のコストパフォーマンスという面では、フォルクスワーゲン パサートの方が勝る。残念ながら、パサートにはクリーンディーゼル車がないのだが、上級グレードのハイラインで414万円とS60/V60より安い。いずれパサートにもクリーンディーゼルが導入されるとなると、モデル末期に入ってきたS60/V60をあえて選択するというのが微妙になってくる。ただ、S60/V60の特別仕様車が大幅値引きで対応していくれるのなら、さらにバリューがアップする。パサートやCクラス、3シリーズと競合させて大幅値引きを狙いたい。

S60/V60を選択するときに注意したいのは、リセールバリューだ。S60/V60は、今のところリセールバリューに対して期待ができないのだ。そのため、短期の乗り換えでは、逆にコストパフォーマンスは大きく低下するので、乗り潰すつもりで購入したい。それでも、ある程度リセールバリューを気にするのであれば、ワゴンのV60がおすすめだ。輸入車の場合、ワゴンモデルのリセールバリューの方が高い傾向になっているからだ。

考え方を逆にすると、リセールバリューに期待がもてないということは、中古車が安いということになる。特別仕様車にこだわらなければ、お買い得な中古車がたくさん存在する。とくにS60は安く、2013年式の高年式でも200万円くらいの予算があれば、程度の良い中古車が選べるようになっている。

ボルボS60/V60 D4ダイナミック エディション価格

・S60 D4 Dynamic Edition 4,790,000円
・V60 D4 Dynamic Edition 4,990,000円

<関連情報>
ボルボ S60を売りたい!車種情報と最新の買取相場はこちらから
ボルボ V60を売りたい!車種情報と最新の買取相場はこちらから