‖実用性の高いヴァリアントも用意! 日常使いなら、ほぼガソリンを使わない生活が可能!
![フォルクスワーゲンパサートGTE](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921054006.jpg)
スタイリッシュなスタイルでありながら、非常に高い実用性を兼ね備えたパサートシリーズをPHEV化したパサートGTE。1.4Lターボとモーターを組み合わせたPHEVだ。エンジンは、ガソリン車と同じ1.4LのTSIだが、改良されガソリン車に比べ6psアップし156ps&250Nmとなっている。この改良型エンジンに、116ps&330Nmのモーターが組み合わされている。この大出力モーターは、エンジンンとミッションの間にあり、6速のDSGを経由し前輪を駆動する。EV走行時には、この6速DSGが変速することで、モーターのみで最高130km/hまで走行か可能。日本においては、十分な最高速度といえる。
PHEVにとって、とても重要なリチウムイオン電池は、トランクまたはラゲッジスペースに設置されている。そのため、トランクなどはペースはやや小さくなった。パサートGTEのEV航続可能距離は、51.7㎞/Lとクラストップレベル。この長距離走行を可能にしたのは、9.9kW/hという大容量のリチウムイオン電池を搭載しているからだ。純EVの日産リーフの電池容量は、30kW/hで航続可能距離は280km。リーフの約3分の1という大容量のリチウムイオン電池を搭載していることになる。
![フォルクスワーゲンパサートGTE](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921053958.jpg)
大容量の電池を使い切るとパサートGTEは、ハイブリッドモードへ移行する。エンジンでの走行やモーター走行など、最も効率的な方法で走行し燃料消費を抑える。このハイブリッド燃費は、21.4㎞/L。この燃費値は、ガソリン車の20.4㎞/Lをわずかに超えているという程度という少々微妙な数値なのだ。ハイブリッドなのに、ガソリン車の燃費とさほど変わらないのであれば、かなり高価な対価を払い、あえてPHEVを買う理由が経済性という面では無いからだ。パサートGTEの価格は511.9万円からなので、ガソリン車の価格と比べると非常に高価だからだ。すでに生産を終了してしまったが、ホンダ アコードPHVはEV航続距離こそ37.6㎞と短いが、ハイブリッドモードでの燃費は29.0㎞/Lを誇っていた。パサートGTEは、ハイブリッドモードでの燃費向上が今後の課題といえるだろう。
このハイブリッド燃費の物足りなさを補うために、アピールしているのがGTEモードと呼ばれるスポーツモードだ。国産ハイブリッドは、燃費志向であることを逆手に取ったアピールだ。GTEモードは、エンジンとモーターの出力を走行パフォーマンスに振ったモードだ。アクセルレスポンス、ギアのシフトタイミング、ステアリングが自動的にスポーティな特性に切り替わり、同時にエンジンと電気モーターのフルパワーが得られるようになる。その他、パサートGTEにはEVモード、ハイブリッドモードの他、積極的に充電することができるバッテリーチャージモードが選択できる。
![フォルクスワーゲンパサートGTE](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921054000.jpg)
インテリアも同様に、GTE専用のレザー3 本スポークマルチファンクションステアリングホイールやシフトノブなどにブルーのステッチが入っている。パサートGTEには、先進性を感じさせる「アクティブ インフォ ディスプレイ」が用意された。この機能は、フォルクスワーゲン初となる装備。12.3インチの大型ディスプレイを用い、インタラクティブな機能を備えたフルデジタルのメーターパネルだ。
このアクティブ インフォ ディスプレイは、見やすいだけでなく安全だ。ナビの画面もここに表示されるので、視線移動が少なくなり安全面でも高く評価できる。1,440×540 ピクセルの高解像度ディスプレイに、2Dもしくは3Dのアニメーションで展開するグラフィックはとても精密かつ詳細。大画面の中に、あらゆる情報を映し出す。ディスプレイの表示は数種類のモードから、ドライバーは好みに合わせて選択することができる。このメーターは、フォルクスワーゲングループのアウディA4がすでに採用している技術だ。
また、スマートフォンとの連携も強化された。PHEVなので、充電時間予約や乗車前のエアコン設定などもモバイルオンラインサービス“Volkswagen Car-Net“により可能となった。さらに、MirrorLinkがあればスマートフォンのアプリなどが使用可能となっている。
このフォルクスワーゲン パサートGTEは、戦略的な価格設定がされている。このクラスでは、最安値といえる5,199,000円。例えば、BMW3シリーズガソリン車の320iと比べるとやや高価だが、ディーゼルの320dと比べると同等程度の価格になる。
![フォルクスワーゲンパサートGTE](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220921/20220921054003.jpg)
‖パサートGTEを選ぶならどのグレードが良いの?
パサートGTEの選び方。セダン&ヴァリアントとも2グレードが用意されている。標準モデルに対し、アドバンスグレードがある。価格差は60万円。アドバンスに追加される装備は、デジタルメータークラスター“Active Info Display“、ヘッドアップディスプレイ、アラウンドビューカメラ“Area View”、駐車支援システム“Park Assist”、ドライビングプロファイル機能、上質なナパレザーを用いたパワーシート(シートヒーター付き:運転席/助手席)、アダプティブシャシーコントロール“DCC“、235/45R18インチタイヤ&アルミホイールなどがプラスされる。価格相応の装備だ。おすすめグレードは、やはりアドバンスとなる。パサートGTEのウリであるデジタルメータークラスター“Active Info Display“は、先進性を感じさせる部分で絶対に外せない装備のひとつ。ガソリン車との差別化も明確になるし、満足度も高い。単品でオプション設定してほしいところだが、この装備はアドバンスでしか得られないので、アドバンスを選ぶしかない。
パサートGTEの購入時に悩みどころなのが、リセールバリュー。ガソリン車のリセールバリューは、あまりほめられたものではない。乗り潰すというのであれば問題ないが、短期の乗り換えでは一定の値引きでリセールバリューの弱さを担保してほいしところだ。パサートGTEは、108,000円のクリーンエネルギー自動車等導入促進対策費の適用がされるが、これだけではダメで補助金と値引きを上手く活用したい。
‖購入時、値引きは可能?
パサートGTEの値引きには、やはりBMW 330eと競合させたい。あくまで330eが本命であることを告げ、先に330eの見積りを取っておくことが重要だ。値引きに関しては、補助金がもらえなくなるとか、減額されるとか色々と難色を示す可能性が高い。「補助金以上に値引きしてもらえれば、まったく問題ない」」くらいの姿勢で商談に望もう。商談時には、ガソリン車のリセールバリューの低さをアピール。330eとの価格差が、リセールバリューの差で逆転する可能性が高いことをアピールするといいだろう。そこは、値引きで解決してもらえるようにしてもらうしかない。値引き対応してくれないのなら、短期での乗り換えなら330eの方がメリットはある。どうしてもパサートGTEというのであれば、1年くらい待って高年式の中古車がマーケットに出てくるのを待つのもいい。パサートはリセールバリューであまり期待できないことから、中古車になるとコストパフォーマンスに優れるクルマとなり魅力的だ。パサートを最大限に値引く方法は?パサートの新車値引き攻略の特集記事はこちら▶︎▶︎
‖フォルクスワーゲン パサートGTE価格
■セダン・GTE 5,199,000円
・GTEアドバンス 5,799,000円
■ヴァリアント
・GTE 5,399,000円
・GTEアドバンス 5,999,000円
パサートのカタログ情報
- 平成27年7月(2015年7月)〜令和5年11月(2023年11月)
- 新車時価格
- 329.0万円〜553.5万円
パサートの在庫が現在1件あります
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