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今月のふせん絵 第13回 フィアット・ウーノ
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◆フィアットを代表するヒット作
傑作小型車ウーノは1983年にジウジアーロ・デザインのボディで登場、フィアットらしい堅実で優れた設計とプレーンでルーミーなスタイル、モダンなインテリアによって大ヒット作となった。1980年代のフィアットを代表する一台だ。
「ウーノ」とはイタリア語で「1」を意味する。これには、フィアット再生の象徴という想いも込められていた。なお、オイルショック以降経営が悪化したフィアットはなんとリビアのカダフィ大佐による資金援助によって再生したことはあまり知られていない。
ウーノは1989年にI・DE・Aの手でマイナーチェンジが行われて薄い顔立ちとなり、この際インテリアも大きく変更された。そして1993年に登場した後継車プントの出番を待って、ウーノはその役目を終えたのである。
【イラスト/文 遠藤イヅル】
フリーのカーイラストレーター/ライター。東京都出身。自動車雑誌、WEBサイトにクルマをテーマにしたイラストや記事を多数提供。世界各国の生活感があるクルマを好み、20年間で18台のクルマを乗り継ぐ。クレイジーなほど深くて混沌としたクルマ知識を持つ元自動車系デザイナー。自身のクルマ体験をもと、独創的な視点で切り込むイラストやインプレッション記事は、他にないユニークなテイストとして定評がある。2015年7月現在の愛車はプジョー309SI。最新の掲載誌は遠藤イヅルのfacebookで確認!