1. 目次
  2. 安心して大パワーを使える4MATICを搭載。しかし、左ハンドルのみの設定がNG
  3. メルセデス・ベンツC450 AMG 4MATIC価格
  4. Cクラスを売りたい!買取相場は?
  5. Cクラスの中古車情報

安心して367ps&520Nmの大パワーを使える4MATICを搭載。しかし、左ハンドルのみの設定がNG


メルセデス・ベンツCクラスメルセデス・ベンツは、基幹車種であるCクラスのセダン/ワゴンに、トップグレードとなるC450 AMG 4MATICを設定し発売を開始した。

メルセデス・ベンツCクラスは、2014年7月にデビュー。歴代Cクラスの中で、最もスポーティなモデルとなった。メルセデス・ベンツは、このCクラスのコンセプトを「アジリティ&インテリジェンス」としている。アジリティとは敏捷性を指し、高い運動性能をもつといった意味がある。

俊敏性を高めるために、ボディシェルのアルミニウム使用率を約50%とし大幅な軽量化が施されて。さらに、高張力鋼板などを適材適所に組み合わせ、軽量高剛性アルミニウムハイブリッドボディを採用している。アルミとスチールという異なる素材を溶接するのは、一般的に難しい。そこでメルセデス・ベンツは、新技術として、自動車メーカーとして世界で初めて、量産車に「ImpAcT(インパクト)(Impulse Accelerated Tacking)」接合方式を採用した。アルミとスチールのコンポーネントを重ね合わせ、そこに高速でリベットを貫通させ接合する技術だ。この新技術により、Cクラスは先代比(ホワイトボディ)約70kgの軽量化を実現した。

メルセデス・ベンツCクラスまた、Cクラスの俊敏性を高めているのが新開発の4リンク式フロントサスペンションだ。4リンク式のメリットは、リンク機構とストラット式スプリングを独立させることで理想的なサスペンションの動きを実現できることにある。キャンバー角の自由なセッティングが可能になることで、コーナリング時のグリップが大幅に向上。旋回スピードの向上や、俊敏なハンドリングを実現している。こうした技術の投入により、新型Cクラスは驚くほどステアリング操作に忠実に、そして俊敏に反応し走るスポーツセダンとなった。

そんなCクラスのラインアップは、今まで2.0Lターボを搭載し211ps&350Nmを発揮するC250がトップグレードだった。トルク値では、自然吸気の3.5L並み。これで十分なのだが、より速いCクラスを望む声もあったようだ。従来のラインアップだと、C250の上は、完全に別ブランドとなるAMG C63になり価格は1千万円を軽く超えるモデルになる。このC250とAMG C63の間を埋めるモデルということで、新たに投入されたのがC450 AMG 4MATICなのだ。C250では、少々物足りないがAMG C63までは必要ないといった顧客向けだ。

C450 AMG 4MATICの価格は863万円。AMG C63の1,195万円より332万円安く、C250より206万円高いといった価格設定。価格帯でみると、まさにAMG C63とC250の間を埋めるグレードであることが良く分かる。

C450 AMG 4MATICに搭載されるパワーユニットは、AMG専用開発の3.0L V6ツインターボBlueDIRECT。最高出力270kW/367PS、最大トルク520Nmを実現。0-100km/h加速は、4.9秒(ステーションワゴンは5.0秒)というパフォーマンスをもつ。かなりパワフルな仕様だ。

この大パワーを受け止めるために、駆動方式はFRではなくパフォーマンス志向の4輪駆動システム「AMG 4MATIC」が採用された。AMG 4MATICは、33:67とリア寄りのトルク配分とし、スポーツ走行時などで強力なトラクションと安定感あるハンド リングを提供するのが特徴。FRらしさを残したAWD機能と言える。

メルセデス・ベンツCクラスサスペンションは、AMGが開発した「AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション」を採用。専用ボタンにより「Comfort」、「Sport」、「Sport Plus」の3つのモードから電子制御ダンピングシステムの減衰特性を選択することができまる。街中からサーキットまで、幅の広いセッティングが可能だ。

また、ステアリングギアレシオも変更された。標準モデルでも、かなりクイックなハンドリング性能をもつCクラスだが、C450 AMG 4MATICでは、ギアレシオを14.2とした。さらに、ハイパフォーマンスモデルであるAMG C63が14.1。このことからも、かなりクイックなハンドリング性能をもつCクラスになっている。

エクステリアは、AMGの名が付けられていることもあり、アグレッシブなスタイルへと変貌を遂げている。それでも、いかにもエアロ付けました的ではなく、さり気ない範囲にまとめれれているところに好感がもてる。変更箇所はシングルルーバー付ダイヤモンドグリル、AMGトランクリッドスポイラー、ブラックデュアルツインエグゾーストエンド、ハイグロスブラック19インチAMGツインスポークアルミホイールなど。注目なのは、エンジンルーム。最近のクルマでは珍しく、エンジンカバーにはレッドのVラインがあしらわれていて、ボンネットを開けた時、通常のCクラスとは違う特別感をアピールしている。

C450 AMG 4MATICの価格は、C250より206万円高くなり863万円。206万円のアップで、ここまで大幅にパフォーマンスがアップし、さらに4MATIC化されることを考えると割安感も感じる。実際に買うのであれば、最もハイパワーモデルであるAMG C63にしてしまったほうが良いようにも感じるが、C63はFR。350ps&650Nmという圧倒的な出力を、後輪だけでコントロールするには、ドライバーにも相応のテクニックが要求されるというものだ。また、これだけパワフルだと、滑りやすい路面では、そのパワーを生かしきれないだろう。C450 4MATICは4輪駆動なので、C63より安全で安心してハイパワーを使えるメリットもある。多少路面状況が悪くても、安心してアクセルを踏める安心感がある。また、積雪地域でハイパフォーマンスモデルが欲しい顧客にとって、AWDであるということは、より魅力的に見えるはずだ。

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ただし、残念なのは左ハンドル仕様だけの設定であるということ。左ハンドルは、一定のニーズがあるとはいえ、日本マーケットに合わない仕様。左ハンドルだから買うという人もいれば、左ハンドルだから買わないという人も出てくるだろう。日本で売る以上、シッカリと右ハンドル仕様を用意してほしい。

メルセデス・ベンツC450 AMG 4MATIC価格


・メルセデス・ベンツC450 AMG 4MATIC 8,630,000円
・メルセデス・ベンツC450 AMG 4MATICステーションワゴン 9,430,000円

Cクラスを売りたい!買取相場は?


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Cクラスの中古車情報