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<ターボ車にようやくアイドリングストップが装着。クラストップにはならないものの、着実に進化を続けるeKスペース>
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今回の一部改良では、燃費性能の向上された。軽自動車は、軽自動車税が大幅増税されたが、アメとムチというべきかエコカー減税も導入され対象車は税負担が軽減された。軽自動車は、元々激しい燃費競争が行われていたが、さらにエコカー減税対象車としての価値もマーケットに要求されることになり、更なる燃費向上が求められた車種もある。
eKスペースは、燃費性能をさらに向上させるため、自然吸気エンジン搭載車では、アイドリングストップ機能が作動する領域を9km/hから13km/hにアップさせた。その結果、わずかだが燃費を0.2km/L向上(「G 4WD」、「カスタム G 4WD」を除く)。「E 2WD」、「G 2WD」、「カスタム G 2WD」では 26.2km/L を実現。0.2㎞/Lの燃費向上だが、こうした進化を何度も繰り返すことで軽自動車の燃費は年々向上している。
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燃費が向上したeKスペースだが、それでもトップレベルには達していない。燃費でリードするスズキ スペーシアの燃費が29.0㎞/L、ターボでも26.0㎞/Lなので、まだまだスズキとの差は大きい。しかし、スズキには負けるものの、ホンダN-BOXは25.6㎞/L、ターボが23.8㎞/Lなので、N-BOXよりは燃費で勝っている。クラストップレベルとはいかないものの、着実に進化させている点は高く評価できる。ただし、現行モデルはすべてにおいて後手に回っている。eKスペースが話題になるためには、やはり他社より先行する部分が欲しい。
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さて、三菱eKスペースの選び方。まず、こうしたスーパーハイト系は背が高く使い勝手の良さが魅力だが、車重が900㎏超と重いクルマだ。そのため、自然吸気エンジンでは、高速道路や登坂路では少々力不足な印象を受けるかもしれない。余裕のある走行性能を求めるのであればターボ車を選びたい。ただし、カスタムT eアシスト付だと1,758,240円。もはや、1.3Lクラスコンパクトカーの上級グレードよりも高価になってくるのだ。確かに軽自動車は、普通車の自動車税よりは安いが、走行性能という面ではコンパクトカーが上。走行性能も含め、ジックリと検討したいところだ。また、背が高いので横風に弱くフラフラするケースもあるので、試乗してチェックしたい。
軽自動車の価格的メリットがあるのは、やはりeKスペースのG eアシスト付1,447,200 円。このグレードは、エコカー減税により取得税も80%減税となるので納得のできるレベルだ。また、自動ブレーキ関連の安全技術であるeアシストが標準装備されている。どのグレードを選ぶにせよ、自動ブレーキは必須アイテムだ。とくに、高齢者が運転する場合があるのなら、誤発進抑制機能も用意されているので万一の時も安心だ。Gグレードなら、サイドエアバッグも標準装備されているのでより安全性能は高い。
■三菱eKスペース/eKスペースカスタム価格
・E 2WD 1,259,280 円~カスタム T e-Assist 4WD 1,878,120 円
eKスペースのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和2年3月(2020年3月)〜現在
- 新車時価格
- 139.9万円〜182.6万円
eKスペースの在庫が現在22件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。