<超高級車マイバッハ、メルセデス・ベンツの傘下に入り、大幅に価格引き下げ>
マイバッハは、5,000万円以上という超高級車のカテゴリーに属し、ロールスロイスなどがライバル。ショーファードリブンなどとも呼ばれ、運転手がいてオーナーは後席に座るタイプのクルマだ。デビュー当時は、超高級車ということもあり、メルセデス・ベンツとは異なる別ブランドとして売られていた。モデルライフ中には、1億円を超えるようなモデルも登場したことにより話題にもなった。
そんなマイバッハだが、今回のフルモデルチェンジではメルセデス・マイバッハ Sクラスと名前が若干変わり発売された。今までメルセデスの名前が無かったマイバッハがメルセデス・マイバッハ Sクラスとなったことからも分かるように、このモデルから完全にメルセデス・ベンツ傘下のブランドとなった。Sクラスの1グレードとしてブランドが残る形となった。
マイバッハが超高級車カテゴリーで成功していたのであれば、メルセデス・ベンツの傘下にはならなかっただろう。こういった状況を考えると、マイバッハはグローバルで苦戦を強いられていたということが予想できる。ただ、ブランドというのは10年程度で育つもではなく時間がかかるもの。そう考えると、マイバッハをメルセデス・ベンツ傘下にしたのは、かなり思い切った戦略ともいえる。
こうした戦略は、かなり緻密だ。メルセデス・ベンツSクラスのラインアップは、マイバッハが加わったことで、かなり厚みが出た。超ラグジュアリーなマイバッハと、スーパースポーツのAMGという、明確に違う2つの顔をもつSクラスが存在し、標準モデルを含めると、顧客は自分のニーズに最も適したSクラスを手に入れられる。ビジネス的には、失敗することがほとんどない王道ともいえる戦略だろう。
マイバッハ Sクラスは、その名から分かる通り、パッと見た瞬間の外観デザインは、ほとんどSクラスだ。ただし、色々な部分がマイバッハ専用となっている。まず、ホイールベースは、Sクラスロングモデルよりも、さらに20cm長くなった。なんと、ホイールベースは3,365mm。20㎝伸びた分は、すべて後席のスペースに使われている。
Cピラーには、丸みのある三角形の中に2つのMを あしらった”Maybach Manufaktur”(マイバッハ・マヌファクトゥーア)のエンブレムが装着されていて、特別なモデルであることをアピール。ホイールは、専用の20インチ鍛造アルミとなっている。
インテリアは、Sクラスロングよりも、ゆとりある後席空間になっている。リアシートは左右ともに、レッグレストを装備。スイッチ操作で バックレストが43.5度までリクライニングが可能な「エグゼクティブシート」も採用。パッと見た瞬間は、ほぼSクラスに見えるものの、ルーフラインの形状変更によって、ヘッドクリアランスもSクラスより拡大されているので、単純にSクラス ロングのロングというモデルではないことが分かる。
高級車だけに、静粛性も非常に高い。エアロダイナミクスの向上による風切り音の低減、遮音材、特殊なシーリング技術などより、メルセデス・マイバッハ Sクラスの後席は、量産車として世界最高の静粛性を実現した。
世界最高の静粛性をもつ室内空間には、ドイツのハイエンドオーディオ専門メーカー、ブルメスター社と共同開発したサウンドシステムが装備されている。左右のフロントシートの背面には、10インチ大画面モニターとワイヤレスヘッドホンによる「リヤエンターテインメントシステム」も用意されている。
さらに、リヤシートのアームレスト後端に備えられたサーモスタット制御のクーリングボックスには、ドイツの歴史ある高級銀食器メーカー“ROBBEロベ &アンド BERKINGバーキング”社がマイバッハ専用に製作したシャンパン グラスでシャンパンを楽しむことも可能。このグラスは、専用の収納スペースを備え、 使用時には専用の台座で固定できる。
当然、安全性能も世界最高レベル。6個のミリ波レーダーとカメラで全方位で高い安全性を確保するレーダーセーフティパッケージを装備し、車線に合わせステアリング操作をアシストする部分自動運転機能も備えている。さらに、VIPの安全をさらに高める機能として、前面衝突時には、座面に内蔵されたクッションエアバッグが展開する。後席がリクライニングした状態では、シートベルトの下から身体が滑り出すサブマリン現象が起こることを防止する。同時に。シートベルト幅を 約3倍程度膨張させるSRSベルトバッグも装備。後席乗員の肩部や胸郭にかかる衝撃を軽減し、負傷の リスクを低減する。
搭載されるエンジンは2つ。530PS&830Nmの6.0L V型12気筒ツインターボエンジンに7速ATを組み合わせたS600。 455PS&700Nmを発生する4.7L V型8気筒ツインターボに9速ATを組み合わせたS550だ。どのパワーユニットも、2.300㎏という超重量級のマイバッハSクラスを余裕で走らせることができる。静粛性にこだわるのなら、PHV化するのもひとつの方法。また、富裕層こそ電動化されたパワーユニットを使うことで環境問題に貢献するような設定も必要だろう。
マイバッハがメルセデス・ベンツ傘下になったことで、5,000万円クラスの超高級車が約50%オフ程度の価格となった。価格はメルセデス・マイバッハS600が2,600万円。マイバッハS550の価格が2,200万円となっている。こうした価格設定の結果、従来のマイバッハ顧客がメルセデス・マイバッハに乗り換えることはないだろう。ただ、メルセデス・ベンツの狙い通り、現在のSクラスロングで、少々物足りなさを感じている顧客の多くがメルセデス・マイバッハを選ぶ可能性が高くなった。販売台数という視点で考えると、確かにこうした選択もありだ。ただ、超高級車カテゴリーから撤退したことで、ロールスロイスを持つBMWとの差が出来てしまったのも事実だ。
■メルセデス・マイバッハ価格
・メルセデス・マイバッハ S550 22,000,000円
・メルセデス・マイバッハ S600 26,000,000円
マイバッハは、5,000万円以上という超高級車のカテゴリーに属し、ロールスロイスなどがライバル。ショーファードリブンなどとも呼ばれ、運転手がいてオーナーは後席に座るタイプのクルマだ。デビュー当時は、超高級車ということもあり、メルセデス・ベンツとは異なる別ブランドとして売られていた。モデルライフ中には、1億円を超えるようなモデルも登場したことにより話題にもなった。
そんなマイバッハだが、今回のフルモデルチェンジではメルセデス・マイバッハ Sクラスと名前が若干変わり発売された。今までメルセデスの名前が無かったマイバッハがメルセデス・マイバッハ Sクラスとなったことからも分かるように、このモデルから完全にメルセデス・ベンツ傘下のブランドとなった。Sクラスの1グレードとしてブランドが残る形となった。
マイバッハが超高級車カテゴリーで成功していたのであれば、メルセデス・ベンツの傘下にはならなかっただろう。こういった状況を考えると、マイバッハはグローバルで苦戦を強いられていたということが予想できる。ただ、ブランドというのは10年程度で育つもではなく時間がかかるもの。そう考えると、マイバッハをメルセデス・ベンツ傘下にしたのは、かなり思い切った戦略ともいえる。
こうした戦略は、かなり緻密だ。メルセデス・ベンツSクラスのラインアップは、マイバッハが加わったことで、かなり厚みが出た。超ラグジュアリーなマイバッハと、スーパースポーツのAMGという、明確に違う2つの顔をもつSクラスが存在し、標準モデルを含めると、顧客は自分のニーズに最も適したSクラスを手に入れられる。ビジネス的には、失敗することがほとんどない王道ともいえる戦略だろう。
マイバッハ Sクラスは、その名から分かる通り、パッと見た瞬間の外観デザインは、ほとんどSクラスだ。ただし、色々な部分がマイバッハ専用となっている。まず、ホイールベースは、Sクラスロングモデルよりも、さらに20cm長くなった。なんと、ホイールベースは3,365mm。20㎝伸びた分は、すべて後席のスペースに使われている。
Cピラーには、丸みのある三角形の中に2つのMを あしらった”Maybach Manufaktur”(マイバッハ・マヌファクトゥーア)のエンブレムが装着されていて、特別なモデルであることをアピール。ホイールは、専用の20インチ鍛造アルミとなっている。
インテリアは、Sクラスロングよりも、ゆとりある後席空間になっている。リアシートは左右ともに、レッグレストを装備。スイッチ操作で バックレストが43.5度までリクライニングが可能な「エグゼクティブシート」も採用。パッと見た瞬間は、ほぼSクラスに見えるものの、ルーフラインの形状変更によって、ヘッドクリアランスもSクラスより拡大されているので、単純にSクラス ロングのロングというモデルではないことが分かる。
高級車だけに、静粛性も非常に高い。エアロダイナミクスの向上による風切り音の低減、遮音材、特殊なシーリング技術などより、メルセデス・マイバッハ Sクラスの後席は、量産車として世界最高の静粛性を実現した。
世界最高の静粛性をもつ室内空間には、ドイツのハイエンドオーディオ専門メーカー、ブルメスター社と共同開発したサウンドシステムが装備されている。左右のフロントシートの背面には、10インチ大画面モニターとワイヤレスヘッドホンによる「リヤエンターテインメントシステム」も用意されている。
さらに、リヤシートのアームレスト後端に備えられたサーモスタット制御のクーリングボックスには、ドイツの歴史ある高級銀食器メーカー“ROBBEロベ &アンド BERKINGバーキング”社がマイバッハ専用に製作したシャンパン グラスでシャンパンを楽しむことも可能。このグラスは、専用の収納スペースを備え、 使用時には専用の台座で固定できる。
当然、安全性能も世界最高レベル。6個のミリ波レーダーとカメラで全方位で高い安全性を確保するレーダーセーフティパッケージを装備し、車線に合わせステアリング操作をアシストする部分自動運転機能も備えている。さらに、VIPの安全をさらに高める機能として、前面衝突時には、座面に内蔵されたクッションエアバッグが展開する。後席がリクライニングした状態では、シートベルトの下から身体が滑り出すサブマリン現象が起こることを防止する。同時に。シートベルト幅を 約3倍程度膨張させるSRSベルトバッグも装備。後席乗員の肩部や胸郭にかかる衝撃を軽減し、負傷の リスクを低減する。
搭載されるエンジンは2つ。530PS&830Nmの6.0L V型12気筒ツインターボエンジンに7速ATを組み合わせたS600。 455PS&700Nmを発生する4.7L V型8気筒ツインターボに9速ATを組み合わせたS550だ。どのパワーユニットも、2.300㎏という超重量級のマイバッハSクラスを余裕で走らせることができる。静粛性にこだわるのなら、PHV化するのもひとつの方法。また、富裕層こそ電動化されたパワーユニットを使うことで環境問題に貢献するような設定も必要だろう。
マイバッハがメルセデス・ベンツ傘下になったことで、5,000万円クラスの超高級車が約50%オフ程度の価格となった。価格はメルセデス・マイバッハS600が2,600万円。マイバッハS550の価格が2,200万円となっている。こうした価格設定の結果、従来のマイバッハ顧客がメルセデス・マイバッハに乗り換えることはないだろう。ただ、メルセデス・ベンツの狙い通り、現在のSクラスロングで、少々物足りなさを感じている顧客の多くがメルセデス・マイバッハを選ぶ可能性が高くなった。販売台数という視点で考えると、確かにこうした選択もありだ。ただ、超高級車カテゴリーから撤退したことで、ロールスロイスを持つBMWとの差が出来てしまったのも事実だ。
■メルセデス・マイバッハ価格
・メルセデス・マイバッハ S550 22,000,000円
・メルセデス・マイバッハ S600 26,000,000円
マイバッハのカタログ情報
- 平成14年9月(2002年9月)〜平成25年12月(2013年12月)
- 新車時価格
- 3900.0万円〜14350.0万円
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