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<超軽量カーボンボディを採用しながら、700万円台からの低価格を実現>
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アルファロメオ4Cは、2011年のジュネーブ国際モーターショーにて初披露されたモデル。多くのモデルが市販化されるとスタイリッシュなコンセプトモデルとは大きく変貌し、悪く言えば「普通」なデザインになる傾向が強い。しかし、4Cはコンセプトモデルほぼそのままのスタイルで登場。アルファロメオらしい圧倒的な存在感を放つモデルとしてデビューした。
4Cのデザインは、2007年に登場したアルファロメオ8Cコンペティツィオーネと共通のデザインテイスト感じさせる。ただし、8Cは世界限定500台で2,200万円というスーパーカーだった。8Cは、まさに選ばれた人だけが購入できる特別なモデルといえる。その8CのDNAを受け継ぎ、より多くの人が楽しめるスポーツカーが4Cの価値。4Cは、デザインを8Cから受け継いだだけでなく、カーボン製ボディをもつなど、共通した部分が多い。それでいて、多くのスポーツカーファンが手に入れやすい783万円からという価格設定となっている。約800万円のクルマを安いとはいえないが、4Cのクオリティを考えれば、コストパフォーマンスは高いモデルといえるだろう。
4Cのボディサイズは、なかなか面白い。全長3,990mm×全幅1,870mm×全高1,185mmとなっていて、全長はフィット やアクア などのコンパクトカー並み。それでいて、全幅はレクサスLS などの大型サルーンと同等なのだ。そして、全高は低重心をウリとするトヨタ86が1,285mmなのに対し、4Cはさらに100mmも全高が低い。超ワイド&ローのスペックから、とてもクイックで切れ味抜群のハンドリング性能を持っていることが推測できる。
搭載されるエンジンは、1.7Lの直4直噴ターボが搭載される。質力などのスペックが異なるが、ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデにも搭載されていたものと同じだ。4C用の1750エンジンは、最大出力177Kw(240ps)/ 6,000rpm、最大トルク350Nm(35.7㎏-m)/ 2,100-4,000rpmというスペックをもつ。
これほどのスポーツカーなのに、240psというのは少々アンダーパワーのように感じるだろう。確かに非力かもしれないが、既存モデルのエンジンを使用することで、4Cの価格を下げることもできている。
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このカーボン製ボディを手に入れたことで、4Cの乾燥重量950kgという軽量となった。車両重量は、1,100㎏。この車重はフィット ハイブリッド などのコンパクトカーとほぼ同等。この車重に240ps、350Nmというスペックのパワーユニットが搭載されるのだから、遅い訳がないのだ。その俊敏性は圧巻で、0-100km/hの発進加速4.5秒(欧州仕様参考値)と、クラストップを誇る。軽量化にこだわったためか、燃料タンクは40Lと少な目。ロングツーリング向きではないようだ。
4Cの価格は783万円から。100台限定となる4Cローンチエディションの価格は891万円。こちらは、残念ながら左ハンドルしか選べない。コストパフォーマンスに優れるスポーツカーとはいえ、パッケージオプションを加えると、スグに800万円オーバーになる。まだまだ一部の限られた人が乗るスポーツカーではある。しかし、高出力であることを誇るスポーツカーが多い中、超軽量ボディというユニークさを武器に、独自のスポーツカー論を展開するにアルファロメオ4Cは、多くの人を魅力するモデルであることには間違いない。
■価格:7,830,000円 ローンチエディション(100台限定):8,910,000円