
クルマでしか行けないVol.43 埼玉で体にやさしい古民家Cafe@なつかしCafe朱莉屋(あかりや)
突然ですが、私の近所の家が改装してCafeに変身しました。少々、気になったので調べてみると、退職後に自宅をリフォームしてCafeにする方も多いとのこと。さらには、わざわざ古民家を移築してまでCafeを始める人がいるとの記事も発見!
そこで、今回は「ありのままの姿♪♪」で築40年以上の建物を利用し、古民家カフェを営む朱莉屋さんに行ってきました。
到着して最初に思ったことは、本当に普通の家だな~です。おそらくは、ご近所でも「本当にCafe?」と思っている方もいるのではないでしょうか。
住宅地に完全に溶け込んでいます。しかし、そんな外観とは裏腹にランチタイムは満席になるほどの人気があるとのこと。
その人気とは…?? 店内は、2Kの和室、あっ、違います店ですから広さです。
梁も天井の板も経年劣化し、良い風合いです。
畳の上に設置されたテーブルは、何と小学校で使われていたものとのこと。せっかくだから、畳座りしたい方にはちゃぶ台も用意されています。
演出担当は木目のラックに元押入れの上に置かれた小物類(商品)。家具類が雑然と並べられていながらも、木目で合わせた色合いでまとまりがあります。
雰囲気は、街の雑貨屋さんともアンティークショップとも思えます。
ただ、間違いなく言えるのは都会的ではなく個性的なセンスの良さです。
それは用意されているメニューからも分かります。
看板に書かれている文字は「体にやさしいごはんとおかしのお店」。そこで、得意メニューを店長の亀田さんに尋ねると、こんな答えが‥
「朱莉屋では決まったメニューがあるわけではありません。その季節の旬の食材を使ったお料理を作ります。何をつくるのかは市場へ行ってから決めるのですが、その時思い浮かぶのはお客様の笑顔。『そろそろこんなもの食べたいんじゃないかな』と、お客様に喜んでもらえるものを考えています」とのこと。
ならば、今日のおすすめの食材を頂くことに。
暫くして、目の前に登場したのは、鳥のから揚げと色鮮やかな野菜炒め。そしてサラダに味噌汁。正直、地味な色合いなのですが、なんとも店のコンセプトと相性ピッタリ。
お味のほうは、サクサクの衣に絡んだから揚げは、醤油とオイスターソースが絶妙。大ぶりにカットされたピーマンや玉ネギ、人参の野菜炒めと一緒に食べれば、シャキシャキの歯ごたえも楽しめます。
豆乳を使用したお味噌汁は、コクとまろやかさが抜群です。
栄養バランスは良いけど味が…というメニューは沢山ありますが、朱莉屋さんの食事は看板どおり!!!正に口にも体にもやさしい味わいです。
そして、看板にはもう一つ「おかし」の文字も入っていましたのでデザートも頂くことに。
運ばれてきたのは、なんとクレープ。あんこ系を想像していたので、ちょっと意外でした。でも、そこはさすがです!!
トッピングされたオレンジの皮の甘みと渋みが相まって、先ほどの食事がリセットされるように口の中でさわやかな風味が広がります。
なるほど、その日の食事に合わせてデザートも考えられていることがすぐにわかりました。
人が集まり、飲み食いをしながら、情報を交換し議論し交流を深める。
そんな場所がCafeだとするならば、大切なのは店舗の形ではなく集いやすい場所ということ。そういった意味では、朱莉屋さんは正にCafe。
なぜなら、今日も近所の皆様が集って会話が弾んでいるからです。
青山通りや自由が丘のCafeもいいのですが、一度は古民家Cafeで思いやりにあふれた、体にやさしい食事を楽しんでみるのもいいですよ。
〈アクセス〉
なつかしCafe 朱莉屋
住所:埼玉県加須市旗井1348
TEL: 090-9156-1586(亀田宛)
営業時間/月・水・木・金・土 11:00~16:00
定休日/火・日・第5土曜日
http://www.akariya-cafe.net/