日産リーフ

 

<一律25.7万円価格引き下げ! 補助金頼みだが、ハイブリッドより安い!?>
日産リーフ日産リーフが、再び価格を引き下げ発売を開始した。

リーフは、2010年12月にデビューした電気自動車(EV)。走行中にCO2などの排出ガスを一切出さないゼロ・エミッション車とも呼ばれている。モーターを使い走るリーフの動力源は、大容量のリチウムイオン電池。この電池が大きく重い上に、高価。このリチウムイオン電池が、リーフの価格を引き上げている。

高価な電池ではあるものの、リーフの動力性能はこの電池による効果が大きい。リーフは、大きく重い電池を床下に積載。大きく重いものが床下にあることで、リーフの重心位置はとても低い。そのため、ポッテリとしたスタイリングからは想像できないほどスポーティな走りを披露する。まるで、スポーツカーのように感じる。

また、エンジンが無いため、静粛性も高いのも特徴。耳を澄ますとキーンという電気自動車特有の音をかすかに響かせながら、電気自動車ならではの力強い走りをみせる。乗り心地も良好で、シットリとしたものだ。

電気自動車の乗る上で気になるのは、やはり充電スポット。リーフは、ナビをベースにITを駆使。電欠への不安を解消する努力をしている。また、多くの日産販売店に急速充電器を導入するなど、インフラ整備にも積極的だ。そんなリーフの実力が評価されて、2011-2012日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるほどの完成度を誇る。

そんなリーフは、マイナーチェンジ直後の2013年4月に286,650円も価格を引き下げた。これは、価格が高価だったことによるもの。価格を引き下げたことで、予算的に難しいと考えていた顧客に対して、電気自動車という選択を提示できるようになった。

一般的に、一度デビューしたクルマがモデル途中で価格を引き下げるということは、かなり異例。それほど、日産はリーフを売りたいのだ。

日産リーフその上、その値下げから約1年。再びリーフは値下げに踏み切った。今回の価格改定では、全グレードを一律25.7万円値下げ。デビューしたときの価格からは、約54万円も安くなっている。圧倒的な人気を背景に、ドントンと価格が高くなっていくトヨタのハイブリッド モデルとは、まったく逆の傾向。一度の価格引き下げでも異例なのに、二度の価格引き下げというのは、まさに異例中の異例といえる出来事だ。

リーフの購入時は、国の購入補助金(クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金)を最大53万円利用すると、リーフSグレード、オプションで「運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステムレス+SRSカーテンエアバッグシステムレス」を選択の場合、消費税8%前提で、およそ226万円となる。この価格は、通常のガソリンやハイブリッドのCセグメント車とあまり変わらな価格になる。以前は、補助金を使っても割高だったことから、ガソリン車やハイブリッド車を購入したいと考える顧客を呼び込める価格になったといえるだろう。

まだまだ、補助金頼みの価格設定ではあるリーフだが、世界最先端の技術を結集して作られた電気自動車だ。累計100,000台以上を販売し、販売台数世界ナンバー1でもある。航続距離やインフラなど、まだまだ不便と感じる面も多々あるかもしれないが、使い方を割り切れると、わざわざガソリンスタンドに行かなくてもよかったり、ガソリンよりも安い経済性などメリットも大きい。

■価格

G 3,679,560円
G エアロスタイル 3,927,960円

X 3,292,920円
X エアロスタイル 3,595,320円

S 2,872,800円
S エアロスタイル 3,175,200円