クルマでしか行けないVol.37 富士山をおかずに焼き立てパン@レイクベイク
今回、訪れた場所は、蕎麦でもカレーでもパスタでもありません。
なんと、パンです。

ハンドルを向けた先は、富士山のお膝元である河口湖の湖畔沿いにある、『レイクベイク』さん。カフェも併設されており、河口湖や富士山を望みながら焼きたてのパンを味わえるということで、関東だけなく名古屋からもお客様が訪れるとのこと。

中央自動車を名古屋方面へ約1時間。河口湖ICを降りて国道137号線から湖北ビューラインを通り、河口湖沿いを走ると真っ青な空の中で真っ白な雪に覆われた富士山が目の前に。

富士山の迫力や美しさにはどんな大きな建造物もきっと勝てないだろうな、と感じながら湖畔沿いゆっくりと進むこと15分。
レイクベイクさんへ到着です。10台ほどの駐車スペースはすでに満車。帰られるお客様を待って店内へと向かいます。

和と洋がミックスする外観。どことなく愛らしさを感じます
店内に入ると、大きな窓から差し込むやわらかな光に暖かさを感じ、パンの焼ける芳ばしい香りに食欲がそそられます。陳列されたパンに目を向けると、素朴なカタチをしたパンや鮮やかな色をしたパンなど、
様々な種類があります。どれもおいしそうで決めきられない筆者は、お店の方にお願をしてお勧めのパンを選んでもらうことに。
小さなバスケットには5種類のパンが仲良く並びました。
特製のジンジャーエールとコーヒーを注文して富士山の見えるテーブル席に腰を下ろします。

どれもおいしそうで目移りしてしまいます
レイクベイクさん人気の一品「ナッツショコラ」

まず、レイクベイクさんの自慢の一品。

自家製の酵母を使い時間をたっぷりとかけてつくれた「熟成」からいただきます。「あっ!もちもち!」と、口に含むと、もっちりとした食感の中に、クルミとレーズンの甘さが広がります。

しばし余韻に浸り、特製のジンジャーエールに手を伸ばします。すると、これも絶品。ほんのりと甘さを感じた向こう側から、ショウガの辛さが押し寄せ喉を刺激します。

クセになりそうな刺激のあとは残りのパンを少しずつ順番にいただきます。
ホワイトチョコを巻き込んだナッツショコラは、5個、10個とまとめ買いをするお客様がいるほどの人気の一品。ホワイトチョコとパン生地の何とも絶妙なバランスにまとめ買いをしていてくことにも納得です。

トマトを練りこんで鮮やかなオレンジに染められたパンはトマト&チーズ。
さらにはオニオンルーブルや季節によって味がかわるスコーンを頂きながら、レイクベイクさんのパンワールドにどっぷりとはまっていきます。

左上から「熟成」「トマト&チーズ」
左下から「スコーン」「オニオンルーブル」「ナッツショコラ」

窓際のカウンター席からの富士山。
ジンジャーエールの刺激的な味わいがクセになります
途中でテラス席へと移動。
富士山を眺めながら、河口湖から流れてくる風に心地よさを感じ、遠くの方で聞こえる小鳥のさえずりに心を癒されながら、味わい深いパンを少しずつ口へと運びます。五感で楽しむパン屋さん。
こんな贅沢な時間はきっとレイクベイクさんでしか味わえないことでしょう。

湖の香りや小鳥のさえずりも楽しめるテラス
テラス席から見える雄大な富士山の全景に
パンの事を忘れて見入ってしまいます
「こだわりはおいしいもの提供するということ。それを追求すると、手間をかけなくてはいけないし、材料にも自然と拘るようになりますね。
あとはそのパンを食べてもらう環境。ここでは富士山を眺めながらゆったとした時間の中でパンの味を楽しんでもらえます。
ですから、日常から少し寄り道をして息抜きをしたいと思った時に是非、足を運んでもらいたいですね」と、オーナーの横溝さん。

そんな横溝さんがつくるパンの味に一目惚れをして、お客さんからスタッフになった影澤さんは
「将来、自分の店が持ちたいとパンの食べ歩きをしている時にレイクベイクに出会いました。お客さんとして初めてこの店に訪れてから3ケ月後にはここでスタッフとして働き始めていましたね。(笑)それぐらい衝撃的な味でした。ここで、いろんなこと吸収して、地元の横浜で自分のお店を出しことが今の夢です」
と、柔らかな表情で話してくれました。

「ゆっくり流れる時間を感じてください」と影澤さん
<アクセス>
レイクベイク
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町大石2585-85
TEL : 0555-76-7585
OPEN:4月~9月10:00~18:00
10月~3月10:00~17:00
定休日:水曜(祝日の場合は営業)
HP: http://www.lakebake.com/