![1393648786 プジョー5008](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220907/20220907215625.jpg)
<独立した7人乗りシートは、すべての乗員がリラックスして移動できる>
![1393651636 プジョー5008](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220907/20220907215628.jpg)
5008に搭載されるエンジンは、1.6Lのダウンサイジングターボエンジン。156ps&240Nmというパワーとトルクを発揮する。1.6Lとはいえ、ターボ付きなので自然吸気エンジンの2.5L車並みトルクをもつ。そのため、余裕のあるクルージングが楽しみながら、11.7㎞/Lという燃費性能をもつ。急速に進む低燃費技術といこともあり、今では今ひとつの燃費となってしまった。5008のボディサイズは、全長4,530×全幅1,840×全高1,645mm。全幅が1,800mmを大きく超えているのが難点なのだが、全長や全高などは、日本でも使いやすいサイズといえる。
安全性能に関しては、話題の追突被害軽減自動ブレーキなどは装備されていないものの、6エアバッグや全席独立したシートに3点式シートベルトが装備されており、国産ミニバン以上の高い安全装備が装着されているので安心だ。また、全席独立した7人分のシートが用意されていて、全員が同じくリラックスしてドライブが楽しめる。多くの国産ミニバンなどは、小さな子供でないと2列目、3列目中央シートは実際には使いにくいことを考えると、実用性は高く、いかにも無駄なことを嫌う欧州車らしい仕上がりだ。
ただし、国産ミニバンと比較すると5008の選択を難しくしているのは、スライドドアを持たないことだ。小さな子供が乗ることのある顧客や、狭い駐車場での乗り降りを考えると通常のヒンジ式ドアでは、やはり使い勝手スライドドアが勝る。こういった傾向は、一世を風靡したホンダ ストリームやトヨタ ウイッシュなどがほとんど売れなくなった理由と同様だ。
ただし、デザインの洗練性や高級感という視点では、そうした国産ミニバン勢を凌駕する。運転席ヘッドレスト裏側に配置された7インチモニターなどが装着されるビデオパッケージや、カラーヘッドアップディスプレーなど、国産高級ミニバンを超えるような装備も用意されており、高級志向の顧客も納得の装備だろう。
![1393651640 プジョー5008](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220907/20220907215631.jpg)
5008のグレードは、5008Premium(309万円) と5008Cielo(339万円)の2タイプが用意されている。価格差は30万円。グレード間の相違点は、カラーヘッドアップディスプレーやバイキセノンヘッドライト、17インチホイール、パノラミックガラスルーフ(電動サンシェード付)、ルーフレールなどが大きな違いとなっている。これだけの豪華装備がプラスされているのなら、30万円の価値はある。
予算重視で乗るなら、5008Premium(309万円)で十分だ。これでも、まるでミニバンとは思えないようなプジョー独特のフットワークが堪能できる。ただ、オプションのレザーシートやリヤエンターテイメントシステムを選ぼうとすると、上級グレードの5008Cielo(339万円)でないと選べない仕組みになっているので、結果的に欲しくない装備まで付いてくるので注意が必要。高級ミニバンとしての価値を考えるのなら、5008Cielo(339万円)を選んだほうが、最終的に満足度は高くなるだろう。