クルマでしか行けないVol.33 「翁の笑顔でホワイトデー」糸屋製菓店・菊寿童
今年も何事も無く、寂しくバレンタインデーを終えた筆者。もちろん、ホワイトデーなど関係ありません。と、胸を張っていたのですが、どーも最近では事情が違うらしく“お世話になっている女性に感謝の気持ちを届ける日”でも、あるとのこと。となると、少なくとも4人の方の顔が…。

そこで、なにかインパクトのある贈り物を!ということで探してみると見つかりました。それは、埼玉県深谷市で創業100年を超える名店。糸屋製菓店さんの翁の顔を象った最中です。これはおもしろい!と、早速クルマを走らせます。

関越自動車道を北上し花園ICから国道140号線へ。さらに北上しJR深谷駅の線路を超えると糸屋製菓店さんへ到着。瓦屋根の町屋に「糸屋製菓店」と書かれた暖簾が風情を感じさせてくれます。

重厚感のある引き戸の向こう側では
100年の伝統が守られています。
翁の笑顔が名店の目印です。
9時の開店と同時にひっきりなしにお客さんが訪れ、閉店時間を待たずして売切れる日もあるという事前の情報どおり、午前10時に到着するとすでに数組のお客様。
店内にはいると目に留まるのは、年季の入ったショーケースの上に積み上げられた羊羹や五家宝。そして、そのショーケースの中で微笑む翁最中。


歴史を感じさせる店内では「いらっしゃい!」と
店員さんの威勢のいい声が飛び交います。
やはり自分の目で見ると迫力が違います。画像で見た時よりも笑っているように見えるから不思議です。さっそくレジの前にできた行列に並び翁最中を注文。「羊羹もおいしいよ!」の一言に、つられるように「じゃあそれもください」と、追加。でも、これは自分用に。

クルマに戻り、早速最中を味見します。ふわふわの皮の食感のあとに、しっとりとしたあんこが口の中に広がります。見た目のインパクトに負けないくらい美味しさにもインパクトがある一品でした。

どこから食べようか迷う翁最中。
どこから食べても絶品!
羊羹はしっかりとした食感で
噛むほどに心地よい甘さが口の中に広がります。
ほぼ自分勝手に『素敵な贈り物』と決め付けた筆者は満足感で満たされ、心を弾ませながら家路へ。ところが、いつもすんなり戻れないのがこの企画!!
暫くすると、なんとも気になる建物を発見。まるで美術館のような雰囲気に惹かれて駐車場へ。クルマを停めて中をのぞいてみると、なんとここも和菓子屋さんでした。創業200年を超える菊寿童さんです。

一目では和菓子屋さんだとは気付かないモダンな佇まい。
白を基調とした店内に、まるで洗練された工芸品のような商品がならびます。

商品がきれいに陳列されている様子はまさに美術館。
じっくりと見入ってしまいます。

食べるのがもったいないと感じてしまうほど
美しさや可愛らしさを感じます。
「伝統を守ることも大切。新しいことに挑戦することも大切。どちらも大切にしながらお客様が満足できる商品や店づくりを日々模索しています。そういった気持ちで3年前の移転を機に現在の店舗の姿になりました。
菊寿童にいらしたら、石窯を使って焼き上げた他とは一味違うカステラを是非楽しんでください」と、菊寿童代表取締役の山下さん。

「おいしかったよ」とお声をかけていただけることが
励みになりますと山下さん。
お勧め通りカステラを購入しその場で一口。皆さんもカステラは何度も食べていると思いますが、恐らくこのカステラの口当たりの良い甘さ加減には驚かれるでしょう。「もう一切れ食べようかな」と、欲求との闘いになります。
ダイエットしている方には、罪なカステラです。

結局、「翁最中」+「菊寿童のカステラ」の入った「深谷の老舗製菓セット」がホワイトデーのプレゼントに決定しました!!!

石窯で焼き上げることで生まれるふわふわとした食感は、
菊寿童さんのこだわり。
<アクセス>
糸屋製菓店
住所:埼玉県深谷市深谷町8-5
TEL : 048-571-0167
OPEN:9:00~16:45(商品売り切れまで)
定休日:水曜日

菊寿童
住所:埼玉県深谷市国済寺403
TEL : 048-571-0677
OPEN:9:00~19:00
定休日:水曜日(不定)
HP:http://www.kikujyudou.com/