クルマでしか行けないVol.24 上ノ原牧場 カドーレ「広島の牧場で味わう絶品ハンバーグ」



今年最後となる「クルマでしか行けない」は広島県からご紹介します。
広島県には、広島風お好み焼き店や瀬戸内海で獲れる新鮮なカキやアナゴなどを使った名店がありますが、筆者がクルマに乗って向かった先は広島ならではの一品が味わえる店ではありません。

ではいったいどこへ?

向かった先は、東広島市の山奥にある上ノ原牧場のレストラン「チェルカドーレ」さんです。じつはここ、牧場を中心にレストラン、ジェラート、カフェ、洋菓子という牛にまつわる4つのお店で訪れる人をもてなしてくれるんです。

山陽自動車志和ICから国道83号線を北へ。複雑に曲がりくねった細い道を注意して走ること約30分。

クルマ1台が やっと通れるほどの狭さ。
対向車が来た時はお互いの協力でなんとかすれ違います
目印となる看板を発見!さらにクルマを進め目的地へ。

広がる畑の中にひっそりと佇む看板。
イラストのかわいらしさに頬を緩ませて
ハンドルを切ります
すると、かわいい牛のイラストが描かれたレストラン見えてきます。そのレストランのすぐ横には、のそりのそりと歩く牛や、「エサがもらえるのかな?」と愛嬌満点で近づいてくる羊のいる牧場。

牛さんのイラストがレストラン「チェルカドーレ」の目印!
上ノ原牧場カドーレの原点でもある牧場
「エサをくれるのかい?くれないのかい?どっちなんだい!」

牧場横にあるテラス席で、
牛や羊の愛らしい姿を眺めながら一休み
レストランと牧場に挟まれるように立つロッジ風の母屋は、牧場で育てられている牛のミルクで作るジェラートのお店。

その奥にはモッツァレラチーズやクリームチーズといった数種類のチーズとともに、チーズケーキやシュークリームなど洋菓子が販売されているお店が並びます。

レストラン「チェルカドーレ」と
ジェラテリアの「カドーレ」
しぼりたてのミルクやピザなどが味わえる
カフェ「ラテリア カドーレ」
店名にもなっている「上ノ原チーズケーキ」。
是非味わってもらいたい一品です
今回のお目当ての一品は、チェルカドーレさんの人気メニューでもあるブラウンスイスという品種のお肉を使ったハンバーグです。白い壁と高い天井が印象的な店内に入り早速注文。待つこと10数分で目の目には色とりどりの野菜を使った前菜とデミグラスの甘い香りを漂わせたハンバーグが並びます。


白を基調とし清潔感と柔らかさを感じる店内

まずは前菜からいただきます。トッピングで盛り付けられたモッツァレラチーズの甘さとニンジンをベースにつくられたドレッシングの酸味が口の中で混ざり合って絶妙な味わいに。前菜でこれだけおいしいのであれば、とハンバーグへの期待も一気に高まります。

どこかなつかしさを感じるデミグラスの甘さと
あふれでる肉汁の旨みがクセになります
ハンバーグにナイフをいれると肉圧で押し返される感触。ソースをたっぷりと絡めていただくと、噛むほどにあふれでる肉汁!その旨みに思わず手が止まります。一口、また一口と気が付けばあっという間に完食。その速さに自分でも驚いてしまいました。


絶品ハンバーグをいただいたあとは、ジェラートで口直し。なんと、これもまた絶品。濃厚な甘さが心と胃袋に癒しを与えてくれます。

ジェラテリアの「カドーレ」の2階にあがり
周りの山や穏やかに流れる雲を眺めながらジェラートを楽しむことができます
「先細りで限界が見えていた酪農を活かして、新しい何かを生み出さなくては生き残れないという想いからジェラートをつくりました。
その後、食事は?おみやげは?とお客様からのリクエストの声が励みとなり、ハンバーグやチーズ、そして洋菓子を楽しんでいただける環境をつくることができました。
そして、これらの店舗で使用しているミルクやお肉はすべて牧場で大事に育てた牛です。命の大切さを少しでも感じてもらいながら楽しく召し上がっていただくことが何よりもうれしいですね」と、オーナーの上田さんは聞かせてくれました。

素敵な笑顔が印象的なオーナーの上田さん
まるでテーマパークのように「見る」「食す」「買う」そして「感じる」を一度に楽しめる上ノ原牧場 カドーレ。今度は山々の緑がきれいな季節に訪れようと心に誓いました。


<アクセス>
カドーレ
住所:広島県東広島市福富町上竹仁605
TEL:082-435-3085(チェルカドーレ)
OPEN:レストラン「チェルカドーレ」11:00~16:00
ジェラテリア「カドーレ」10:00~17:00
カフェ「ラテリア カドーレ」10:00~17:00
「上ノ原チーズケーキ」11:00~17:00
定休日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合、翌日火曜日)