クルマでしか行けないVOL.9清里編その4
伝説の店「ROCK」のカレー

萌木の村には、ホール・オブ・ホールズがランドマークになる以前から清里に語り継がれているお店があります。その名は『ROCK』。現萌木の村社長の舩木上次氏が、清里初の喫茶店として旧ロックをオープンさせたのが1971年こと。

当時のROCKはアメリカンスタイルの店構え
当時好評だったメニューは、12時間以上煮込んで仕上げていた「オリジナルビーフカレー」。このカレーの大ヒットと、時代背景が重なり、「萌木の村株式会社」が設立されたとのことです。

 

昔の店内はこのような雰囲気だったそう。
そう、萌木の村が発展した原動力は、カレーだったのです。カレーがなければ、美しいオルゴールの音色も聴けなかったのです。
よって、社員一同、カレーに感謝し毎週日曜日の従業員達の昼食は「カレー」です。

 

永年愛され続けた旧ロックも老朽化には勝てず…、併せてキャパシティーの問題もあり建て直すこととなりました。

そんな時に舩木上次社長が友人の紹介で出会った人が、日本で5本の指に入るビール職人「山田一巳」でした。山田一巳氏の本物の本当に美味しいビールを造りたいという「夢」と舩木上次社長のお客様に満足いただける最高のレストランを作りたいという「夢」が一つの形になりました。それがブルワリーとレストランの融合でした。そして1997年、清里初の地ビールが飲めるレストラン「ブルーパブレストラン・ロック」として生まれ変わりました(一部HPより抜粋)

前説が長くなりました。まずは、ビールを頂きましょう。と行きたいのですが、運転があるわたしは見せていただくだけです。同行していた相方に感想を聞くと
「明らかに某メーカーのビールとは違います。芳酵な香りとコク、これビール好きにはたまらないですね」
と、感想はまるで地ビール審査員。
ROCKオリジナルの八ヶ岳ビール「タッチダウン」は、2006年と2008年に全国酒類コンクールで1位を獲得!! 旨さの秘密は、八ヶ岳の硬度の高い天然水と拘りの麦芽にあるそうです。

さて、喉も潤ったところで、萌木の村の原点となったカレーを。こちらのカレー、萌木の村と周辺の畑で収穫された野菜だけを使用。野菜の姿が見えなくなるほど徹底的に煮込むレシピは、40年経った今でも変わらず守り続けられています。さらには、一枚のプレートにカレーとサラダを盛り付けるというスタイルも当時のままとのこと。それだけでも十分ですが、ベーコンもトッピング!!!!!
この絵だけでも、香ばしい匂いがしてきませんか!? トッピングされた半熟玉子とスパイシーな味わいが溶けあい、「あー、カレーのシンフォニーや」と心の中で叫びました。はい、あくまでも心の中で。

「あの頃の清里はどこにもない」と、昭和世代は悲しみますが。いえいえ、ここROCKにはあの頃と変わらぬ味とスタッフ達の笑顔が存在するのです。。。

いよいよ次回は清里編最後です。「清里の森の中に佇む絵本ミュージアム」に続きます。
(「クルマでしか行けない」は毎週金曜日に更新します。次回もお楽しみに!)

クルマでしか行けないVOL.9清里編
その1「清里に日帰りで蛍狩り」
その2「清里の北甲斐亭で蕎麦を喰らう」
その3「清里でオルゴールをつくる旅」

<アクセス>
萌木の村「ROCK」
住所:山梨県北杜市高根町清里3545
TEL:0551-48-2521
営業時間:10時~17時
駐車場:有り
中央道 須玉ICから30分