クルマでしか行けないVol.29
Cafe Restaurant Shu(シュウ)相模湖でアートなカレー

伊豆では、早くも桜祭りが開催されるなど春の足音が少しずつ近づいてきていますが、東京の気温は連日10℃以下。天気予報には、雪だるまのマークが!!
まだまだ、寒さが居座っております。ならば、スパイシーな一品でホットになろう、ということで筆者のアンテナがキャッチしたのは、神奈川県相模原市にあるShuさんのカレーです。

ところで、皆さんは、「カレーと言えば…」、牛・豚・鳥のどれが好みですか?
このブログでもとり上げた清里おおたき、そして水上のカレーで使用されていたのは牛でした。今回訪れたShuさんのカレーは、そのどれでもありません。
なんと、『鹿』です、バンビです。

中央自動車道 相模湖ICを降り、雪の残る小道をどんどんと山の中へと進んでいきます。途中、残雪が美しい相模湖と鉢岡山を望みながら一息。

この時期にしか見られない相模湖の表情。
ゴールとなるShuさんはもう目の前です。対抗車と進路を譲り合いながらゆっくりとクルマを進めると、フリーハンドで書かれた音符のようなマークを発見。
この「音符」こそがShuさんの目印です。

まるでオブジェのような看板に
アトリエと勘違いしてしまうかもしれません。

エントランスを抜けるとテラス席へ。
いつもはここから、緑の絨毯を敷いたような
畑を望むことができます。
さっそく店内へ。コンクリート打ちっぱなしの店内、そこに置かれたピアノ。
自然豊かな外の雰囲気とはギャップを感じる位、オシャレです。

落ち着いた雰囲気の店内では
定期的にLIVEが開催されています。
店内のいたるところでご主人のセンスを感じます。
夜になると優しく光るオブジェ。
そんな空間で、少々、獣的な鹿カレー…。果たしてお味は…。目の前登場したカレーを一口。はじめて口にした鹿肉の食感や味は、想像していた獣臭さは特に感じることなく野菜の甘みとスパイスを纏っています。噛めば噛むほど、甘さとスパイスが一体化します。これは、食べる側の想像を超えた「食べるアート」かも…ちと、大袈裟かな(笑)。

おそらく、召し上がって頂ければ「鹿肉とはこんなにもあっさりしていてカレーとの相性が良いんだ~」、と感想を持たれることでしょう。そして、食す毎にカラダが温かくなるような…。聞くと、「辛いスパイス」と訳されることもあるガラムマサラを使っているとのこと。なるほど、だから、普通のカレーより汗が出るわけですね。

プレートにすっきりと盛り付けられた鹿カレー。
Shuさんではカレーひとつも芸術品のように感じられます。
そんな口の中をリフレッシュしてくれる甘さが、「スモークチーズケーキ」。
おそらく、皆さんが想像されている以上に、チーズの燻製の味わいです。甘みというよりほのかに渋みを感じます。ところが、食べ進めていくうちに渋みと甘さがコラボレーションしていきます。

なんとも、コーヒーとの相性もバッチリです。


まるで白いキャンバス描かれたようなスモークチーズケーキ。
これだけでも十分訪れる価値があります。
とは言え、鹿はちょっと、と言われる方もご安心ください。
自家製野菜で作った野菜カレーや牛ホホ肉のトマトシチュー等もございます。

「この地は自治体の政策から芸術の活動が盛んで、多くの作家やアーティストたちが移り住んでいます。そういった人たちや地域の方たちが気軽に集まってつながりを持てる場所を提供したいという想いから、10年程ほど前に営業を始めました。今では、ジャズや民謡などのライブ、さらには朗読劇などを定期的に開催しています」

と、ご主人の森久保周一さんと奥様の和子さん。
お二人は店内の装飾や環境づくりだけでなく、お客様にお出しする食材にもこだわっているといいます。
「ここで使用する野菜は向かいの畑で自分たちの手でつくっています。『サラダ畑』と呼んでいるサラダバーは、まるで畑で食べているほどの新鮮さなんですよ」
と、素敵な笑顔でお話を聞かせてくれました。

「『おいしかった』の一言がイチバンうれしいですね」と
ご主人の森久保周一さんと奥様の和子さん。そしてLiu(リュウ)ちゃん。

店の前の畑でつくられている野菜。その数は20種類以上!
夜になるとライトアップによって幻想的な雰囲気を醸し出します。
<アクセス>
Cafe Restaurant Shu(シュウ)
住所:神奈川県相模原市緑区日連981
TEL : 042-687-2333
OPEN:11:30~21:00 (ラストオーダー20:30)
定休日:毎週 月・火曜日 (定休日が祝日の場合は営業)
HP:http://cafe-shu.com/index.html