総合評価
三菱 i-MiEV(アイ ミーブ) エクステリア 中古車 トヨタ 2代目 プリウス 走り
三菱 i-MiEV(アイ ミーブ)
トヨタ プリウス
松下宏

今度こそ電気自動車の時代が本当に到来するという確信を抱かせるのに十分な性能・機能をもっている。i(アイ)をベースにしているだけに、電気自動車として物足りない点もあるが、発売したこと自体が評価できる。ただ、価格はべらぼうに高い。早期に電池のコストを削減し、リアリティのあるクルマにすることが求められている。

今回の3代目モデルは2代目モデルからの進化の幅が小さいが、それでも環境性能に優れたクルマとして十分に評価に値する。世界をリードするハイブリッド車であるのは間違いない。残念なのは価格スペシャル&燃費スペシャルのLグレードを設定したこと。一般のユーザーが選ぶ意味の薄いグレードはないほうがよかった。

片岡英明

クリーンで地球に優しく、快適性能も高いなど、フレンドリーなクルマだ。一充電での航続距離が短いからシティコミューターと割り切るしかないが、今までの自動車と違う、ゲーム感覚で運転する楽しさがある。これからは電池も軽くなり、航続距離も寿命も延びるだろう。充電スタンドなど、インフラが整えば魅力は増す。

実用性とエコ度の妥協点が高く、誰にでも違和感なく乗れるのがハイブリッドカーの強みだ。しかもモーターアシストやアイドリングストップなど、異次元の走行感覚も味わえる。最新モデルは走りの余裕を増し、実用燃費もこうした。渋滞の多い日本の走行状況に合っている。プラグインハイブリッドの登場も間近に迫った。

国沢光宏

残念ながら現時点ではEVを「プリウスよりECO」と言うことができない。将来的に太陽光発電で作った電力使ってバッテリーを生産し、しかもクルマの動力源にすれば、プリウスよりECOになります。「価格」や「充電施設」「暖房」など、普及にあたってのハードルは少なく見積もって20くらいあると考えていい。

現時点でもECO度で評価したならEVを凌ぐ。今後30km程度走れるバッテリーを搭載した「プラグイン プリウス」が発売され、価格も手ごろになってきたら、すべての点で純粋なEVに勝ると思う。何より価格も圧倒的に違う。今後10年間くらいはプリウスとプラグイン プリウスこそ最高のECOカーだと考えます。

TOTAL
116点
トロフィー 129点