出来ているようで出来ていない運転の基礎をもう一度習う!
免許証を取得してしまえば、もう運転の仕方なんてわざわざ習うことはないはずだ。初心者マークを貼っていきなりデビュー。いざとなればブレーキを踏んでくれる助手席の教官もいないのだから、不安なんてもんじゃないのだけれど、あとは各自が勝手に経験を重ねるのみだ。さあ、行ってらっしゃ〜い! ・・・うーん、それってホントに大丈夫?
我が「CORISM」もお世話になっている自動車評論家の皆様も加盟する日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)では毎年、ドライビングレッスン『AJAJ 母と子の楽ラク運転講習会 〜お父さんも、ご一緒に!!〜』を開催している。ちょっと説明がかった長〜いタイトルがそのまま表すように、お母さんと子供のための安全運転講習会だ。腕自慢のプロたちが直接運転の仕方についてレクチャーしてくれるからといって、素人のママさんたちにいきなりレーシングドライブをさせようってワケじゃない。
講習会のテーマは「未来を担う子どもたちを守り、安全でエコロジーな運転の普及」。参加費は無料というから太っ腹だ。今年は10月10日(土)・11日(日)に東京・台場で開催された。けっこう出来ているようで出来ていない運転の基礎をもう一度。その講習会の模様をレポートしよう。
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基礎の基礎を学ぶ、だからこそ身につく!
CORISMではこの「母と子の楽ラク運転講習会」の模様について毎年ご紹介しているからご存知の方も多いだろうが、講習内容について改めてご紹介しておこう。内容はベーシックだが大事な項目だ。メインは、シートベルトやエアバッグ、チャイルドシートについての講習、アクティブセーフティ[予防安全:急ブレーキ/ESC(横滑り防止装置)]の講習などの実技。シートポジションの取り方から始まり、急ブレーキの体験などを行う。
日常の運転の中で、思いっきり「ガツーン!」とブレーキを踏むことは稀だろう。コレだけでも受講したかいがあると断言して良い。体験しているのと知らないのとでは、いざ実際に直面した時の余裕が違う。ちょっとくらい乱暴に踏んだって車は壊れない。それどころか、その踏み込みの差が生死を分けることだってあるのだから侮れないのだ。
これにタイヤの講習や車庫入れ、死角の確認といった基本的なことが続く。なのに実際に体験してみると「目からウロコ」ま内容の数々が盛りだくさんだ。親子での参加(小学校までの子どもと母親)が対象(父親などの家族の同伴も可能)だから、大人のみならず子どもたちにも自然に交通安全やエコを学べるという意味で有益だ。今年は好評のうちに閉幕となった「母と子の楽ラク運転講習会」だが、母と子に限らず全てのドライバーに体感して欲しい大事な内容となっている。
首都圏など公共交通網が充実しているごく一部の地域以外では、今やクルマがないと生活できない場所がほとんどだ。日常的に触れる乗り物、しかも時速100km/hで走ることも出来る鉄のカタマリを自分で操縦出来てしまうのに、国や自治体でこうした安全講習を積極的に受ける(受けさせる)仕組みというのは、残念ながらない。せいぜいお上がやることといえば、精神論的な交通標語を掲示するか、むやみに厳しい取り締まりだけというのではなんとも歯がゆいものだ。政権も変わって、世の中も(たぶん)変わりつつあるのだから、「秋の交通安全キャンペーン」といって街角にテントを建てて標語を並べるくらいの予算をいくらか割いて、こういう催しを積極的に官民一体で進めたって良いとすら思う。鳩山さん、いかがでしょうか。
『母と子の楽ラク運転講習会 〜お父さんも、ご一緒に!!〜』イベント概要
※メインカリキュラムは1日5回実施
■場所:東京都江東区青海 青海臨時駐車場 P区画
■主催:日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)
■後援:社団法人 日本自動車連盟(JAF)
■特別協賛:株式会社ブリヂストン
■協力:ブリヂストンサイクル株式会社/ボッシュ株式会社
■対象:小学生までの子供とその母親。さらに父親など家族の同伴も可能
■定員:160組(家族):5回/1日 各16組(家族)
■参加料:無料
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【イベントレポート】モータージャーナリストが教える安全&エコな運転レッスン! 「母と子の楽ラク運転講習会〜お父さんも、ご一緒に!!〜」イベントレポート
【特集】 written by
CORISM編集部 (2008.09.08)
9月7日日曜日、厳しい残暑が残る都内・東京ビックサイトで「母と子の楽ラク運転講習会〜お父さんも、ご一緒に!!〜」が開催された。このイベントは、02年より続く日本自動車ジャーナリスト(AJAJ)主催による安全&エコな運転を普及させるもの。テーマに掲げたのは「母と子」。家族で楽しめる安全講習となっているのが特長なのだ。イベントも盛り沢山な会場の模様を速報でお届けする! >> 記事全文を読む |
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【BMWドライバートレーニング体験記】安全で楽しい、それこそが”駆け抜ける歓び”! BMWが提唱する安全ドライブのススメ「BMWドライバー・トレーニング」を受けてみた!
【特集】 written by
徳田 透 (2008.04.25)
安全は「楽しさ」の反対語なんだろうか。『そんなことはない!』と主張するのがドイツ・BMWだ。「BMWドライバー・トレーニング」は、安全の理論を理解し、危険な状況を実体験することで、よりドライブする楽しさを知ることが出来るという。編集部員の体験型セーフティ・ドライビング・スクール体験記。 >> 記事全文を読む |
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「MOTORSPORT JAPAN 2009 Festival in Odaiba」も同時開催!
さて、今回の『AJAJ 母と子の楽ラク運転講習会』は、「MOTORSPORT JAPAN 2009 Festival in Odaiba」との同時開催だった。国内自動車メーカーやワークスチーム、タイヤメーカーなどが全面協力のもと、お台場で毎年秋に行われる恒例のモータースポーツ祭典だ。富士や鈴鹿、もてぎではなく、東京副都心「お台場」でやるというのがポイント。しかも入場は無料というからウレシイ。会場内には車両展示やブース出展をはじめ、走行エリアが設けられており、レーシングマシンやラリーカーが迫力の走りを魅せてくれる。
Webでなんでも情報が手に入る時代だが、こういう迫力だけは実際に会場で見ないと体感できない。いきなりレースやラリーを観戦するのは躊躇してしまうが、初心者にはこういったイベントをはじめの一歩とするのをオススメしたい。レース・ラリーシーズンが終わる秋は、各メーカー・ワークス主催により全国でファン感謝イベントが行われる。サーキットで行われるイベントは模擬レースなども行われるほか、有名選手や監督などと直接触れられる機会も設けられる。この秋はぜひ積極的に参加してみて欲しい!
「MOTORSPORT JAPAN 2009 Festival in Odaiba」イベント概要
■会場:東京 お台場特設会場(東京都江東区青海)
青海臨時駐車場
■テーマ:『 過去から未来へ〜日本のモータースポーツこの50年〜 』
■主催:NPO法人 日本モータースポーツ推進機構
■共催:臨海副都心まちづくり協議会
■名誉会長:石原慎太郎 東京都知事
■後援:JAF日本自動車連盟、JAMA日本自動車工業会、日本自動車販売協会連合会、東京都港湾局
■企画運営:モータースポーツジャパン実行委員会
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秋のモータースポーツイベントはコチラもチェック!
【特集】『NISMO FESTIVAL(ニスモ・フェスティバル) "RACING GT-R"』海外参戦50周年記念! 今年も富士で日産モータースポーツの祭典!
【特集】 written by
CORISM編集部 (2008.12.14)
GT-Rで始まりGT-Rに終わった感のある今年の日産モータースポーツ。その締めくくり『NISMO FESTIVAL(ニスモ フェスティバル) 』が今年も富士スピードウェイで開催された。SUPER GT選手権でシリーズチャンピオンをキメたNo.23のXANAVI NISMO GT-Rを始め、幾多のマシン、そして幾多の名選手が集まった! >> 記事全文を読む |
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