【'09フランクフルトショー:現地レポート】驚異の超低燃費！フォルクスワーゲンのディーゼル・ハイブリッド「L1」[コンセプトカー]

この記事の目次 CONTENTS: リッターあたり72.5km/L！驚異の超低燃費を実現したTDIハイブリッド; VWの話題はコチラもチェック！

ライター紹介

自動車評論家

松下宏氏

中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。

リッターあたり72.5km/L！驚異の超低燃費を実現したTDIハイブリッド

　ある意味で、今年のフランクフルトショーの最大の目玉車ともいえるのがフォルクスワーゲンが発表した「L1」。未来のクルマがどうあるべきか、根源から問い直したクルマでもある。
　「フォルクスワーゲン L1」は直列2気筒の直噴ターボディーゼルに10kwの電気モーターを組み合わせ、7速DSGで走るハイブリッド車だ。全長が3813mm、全幅が1143mmのボディに2名がタンデム乗車する独特のパッケージングを採用する。炭素繊維強化樹脂を使ったボディはわずか380kgという超軽量で、欧州基準で1.38L/100km(リッターあたり約72.5km/L！)の超低燃費を実現するという。1Lで100km走行は目前の数字だ。このクルマがそのまま市販される日は来ないだろうが、このクルマに投入されたさまざまな新機構・新技術は、いろいろなクルマに具現化されていくはずだ。