スバルオリジナル版はコレで最後！？富士重工を支えてきた商用軽自動車「サンバー」シリーズがマイナーチェンジを実施！

新型サンバートラック「TC」

こだわりがギュッと詰まったスバルの隠れた人気者

　スバルは、軽商用車の「サンバー」シリーズ、サンバートラック・サンバーパネルバン、サンバーバンをマイナーチェンジし、9月3日より発売する。今回からバンにもスーパーチャージャー車が追加されたほか、内外装にも手が入れられている。スバルでは既に軽自動車の自社生産終了を発表しており、後継モデルについてはダイハツ工業からのOEM供給を予定していることから、おそらくはこれが最後のマイナーチェンジと思われる。ちなみにワゴン版の「ディアスワゴン」については、同日にダイハツ「アトレーワゴン」OEMの新型へとフルモデルチェンジと切り替わっている。

サンバートラック「TCハイルーフ」

サンバーバン「VBクリーン」

サンバーバン「ディアススーパーチャージャー」

　新型「サンバー」シリーズは、立体的な「いかつい」新フロントマスクとバンパーデザインが印象的だ。いっぽうインテリアについても、インパネやステアリングの形状を変更したほか、小物入れや収納の改善、シート地の変更などが実施されている。細かいところでは、バン「ディアス」系でリアスライドドアの窓が全開閉出来るようになるなど、スバルらしい真面目な改良が多方面に渡り行われている。
　安全面ではABSを一部グレードに新設定したほか、ハイマウントストップランプをバン全車に標準装備した。またトラックでは既に設定があったSOHCスーパーチャージャーエンジンは、今回の改良でバン「ディアス」「トランスポーター」にも搭載されるようになった。
　軽トラック・バンでは唯一のリアエンジン・リア駆動(RR)レイアウトや4輪独立懸架サスペンションを採用するなど、スバルのこだわりがギュッと詰まった「サンバー」。ダイハツ製OEMへの切替え表明に対し、引退を惜しむ声がスバルへも集まっているようだ。ひとまずマイナーチェンジを実施したことから、まだしばらくは買うことが出来る。いずれにせよ現行型のスバルオリジナル・サンバーが気になる方は、お早めにディーラーへ向かったほうが良いだろう。ちなみに月間販売目標は、サンバーシリーズ全体で実に3800台。実はコレ、国内のスバル車銘柄で最大の販売台数だったりする！

サンバートラック「VB パネルバン」　リアビュー

サンバーバン「ディアススーパーチャージャー」　インテリア

代表グレード	サンバートラック「TC スーパーチャージャー」[フルタイム4WD]
ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高）	3395x1475x1815mm
荷台(荷室)長x幅x高[mm]	1940x1410x290mm
床面地上高[mm]	665mm
車両重量［kg］	820kg
総排気量［cc］	658cc
最高出力［ps(kw)/rpm］	58ps(43kW)/6000rpm
最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］	7.5kg-m(74N・m)/4000rpm
トランスミッション	3速AT
10・15モード燃焼［km/l］	15.6km/L[ABS装着車は15.0km/L]
定員［人］	2人
消費税込価格［万円］	1,197,500円
発売日	2009年9月3日