伝説のサソリ印、遂に復活！ フィアット500にチューンドモデル『アバルト チンクエチェント』、日本デビュー！

※写真は欧州仕様車

「SPORT」スイッチ・オンでブーストアップ！

　フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは、人気のコンパクトカー「フィアット 500(チンクエチェント)」にホットモデル『ABARTH 500(アバルト チンクエチェント)』を追加し、4月18日より販売開始する。アバルトブランドのモデルは「アバルト グランデ プント」に次いで2車種目だ。
　オールドファンには懐かしい響きの「ABARTH(アバルト)」だが、中でも1960年代のオリジナル・フィアット 500(チンクエチェント)をベースにしたチューンドモデルは特にエンスーから根強い支持を集め続けている。21世紀に復活したNEW フィアット 500にも、この懐かしいチューニングブランド名を復活させるのは、BMWミニに「クーパー」(これも当時のチューナー名から由来する)がラインナップされていることを考えれば、当然の流れといって良いだろう。
　ABARTH 500(アバルト チンクエチェント)に搭載されるのは直列4気筒 1.4リッター IHI製インタークーラー付きターボDOHCエンジン。最高出力は135ps(99kW)/5500rpmをマーク。最大トルクについては、通常18.4kg-m(180N・m)/4500rpmだが、SPORTスイッチをオンにするとコンピュータマップとターボ圧を調整し21.0kg-m(206N・m)/3000rpmまでアップするハイチューンにも対応する。それでいながらも、09年より実施される欧州の排出ガス規制ユーロ5にも対応するなど、環境性能にも配慮を加えた。なお組み合わされるトランスミッションは5速MTのみとなっている。

伝説の「ABARTH」の称号に相応しいレーシーな内外装の仕上がり

　エクステリアは、アバルトの称号に相応しくレーシーな仕上がりとなった。フロントの開口部は拡大。さらにターボエンジンを搭載するためフロントノーズが延伸されているのは、往年のアバルトモデルを彷彿とさせる。このあたりのエンスーを「ニヤリ」とさせる演出はサスガだ。しかし単なる懐古趣味には終わらず、後部にはディフューザー構造のリアバンパーやルーフスポイラーといった空力性能を高める機能も付加されている。
　インテリアについても、やはりレーシーな雰囲気だ。レッド/ブラックのコントラストがまぶしい本革シートはアバルト チンクエチェント専用のスポーツシート。メーターパネル内には、シフトアップインジゲーターが内蔵され、スポーティなグラフィックが施される。
　価格は295.0万円(消費税込み)。販売は全国4ヶ所(東京・大阪・名古屋・福岡)のアバルトディーラーで行われる。

グレード	ABARTH 500(アバルト・チンクエチェント)
寸法［mm］(全長×全幅×全高)	3655x1625x1515mm
車両重量［kg］	1110kg
総排気量［cc］	1368cc
エンジン	インタークーラーターボ付き 直列4気筒 DOHC 16V
最高出力［ps(kw)/rpm］	135ps(99kW)/5500rpm
最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］	18.4kg-m(180N・m)/4500rpm[※スポーツスイッチ使用時：21.0kg-m(206N・m)/3000rpm]
トランスミッション	5速MT
定員［人］	4人
消費税込価格［万円］	295.0万円
発売日	2009年4月18日
レポート	CORISM編集部　徳田 透
写真	フィアット グループ オートモービルズ ジャパン
取材協力

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