プリウスのようなハイブリッド車なら取得税と重量税は全額免税になる!

今度のグリーン税制は今までよりも減税額が大きい!

低価格がウリのインサイトもさらに買いやすくなる!

 インサイトの好調な販売状況や、5月に発売される新型プリウスが205万円からの価格帯となることが現実味を帯びてくるなど、少しは活気付いてきた自動車業界ですが4月からはさらに嬉しいグリーン税制の減税措置が始まります。

 グリーン税制は今までも行われていましたが、その恩恵は正直なところあまり大きいとは言えませんでした。ところが今回のグリーン税制は、ハイブリッド車とディーゼル車では自動車取得税や重量税がナント免税になり、さらに翌年度の自動車税も今までどおり50%軽減されます!したがって、ハイブリッド車やディーゼル車、低燃費&低排出ガス車を購入しようとしている人にとっては、今回のグリーン税制はかなりメリットがあります!

エクストレイルのディーゼルも取得税&重量税が免除!

 今回のグリーン税制で自動車取得税や重量税が免税になる最も大きなメリットを得られるのはプリウスやインサイトはもちろん、エスティマやクラウンのハイブリッド車やレクサスLS600h、GS450h、RX450h、エクストレイルのディーゼル車なども入ってきます。

自動車取得税はナビやサンルーフなどのメーカーオプションを含んだ価格の9割に5%も課税され、重量税は車両重量に応じて(プリウスやインサイトで新車購入時の3年分で5万6700円)払っていたので、この新しいグリーン税制が導入されれば、かなり総支払い額を抑えることができるのです。

例えば220万円程度のプリウスやインサイトを買うとすれば、取得税分が約10万円、重量税が5万6700円、翌年の自動車税が50%軽減されますから、総額で18万円程度は税金を軽減することができます。ハイブリッド車は今年の3月までも取得税や自動車税の軽減などを行っていましたが、それでも今までよりも約12万円程度は安く買える計算になります。

3月までも減税されていたが、さらに11万円以上は安くなる!

 この減税は車両本体価格が高額になったり、車両重量が重くなればそれに合わせて軽減額が大きくなるので、レクサスLS600hやレクサスRX450h、クラウンハイブリッドなどを買う場合には、より減税額が大きくなり20〜30万円ぐらいは平気で安くなってきます。また、ハイブリッドの中古車を買う場合にも、取得税が1.6%軽減されるので少しはお買い得になりました。

フリードやヴォクシー&ノアなども75%も軽減される!

フリードのFF車も取得税と重量税が75%も軽減される

 今回のグリーン税制はハイブリッド車だけではなく、低排出ガス&平成22年度の低燃費基準をクリアしたクルマも大きなメリットを得ることができるのも魅力です。

 低排出ガス基準が4つ星で、平成22年燃費基準を+25%を超えているモデルなら自動車取得税や重量税が75%も軽減されるのです。これでも200万円クラスのクルマなら、3月までの減税措置よりも10万円前後は購入時の出費を安く抑えることができるようになっています。

意外なことにヴェルファイア&アルファードの2.4リットルも75%低減の適合車だ

 この低排出ガス基準4つ星&平成22年燃費基準+25%を達成しているクルマは意外に多く、ホンダフリードのFF車やノア&ヴォクシーのFF車、アルファード&ヴェルファイア(2.4リットル車)など、人気のミニバンの多くもこの基準に該当しています。

日産は早速ティーダやノートなどの1.5リットルクラスのコンパクトカーやセレナなどのCVT制御やオルタネーターの改良を行い、取得税と重量税が75%低減されるレベルまで燃費を向上させた小変更モデルを4月23日から発売することを決定しました。

ビアンテも50%軽減を受けられるモデルだ

 また、平成22年燃費基準+25%まで達していなくても、4つ星で燃費基準+20%や+15%なら自動車取得税と重量税が50%軽減されるので、この4月以降はかなり多くの車種の新車購入時の諸費用が今までよりもグンと安くなってくるはずです。

 ただし、この燃費基準はグレードや搭載エンジン、駆動方式、オプション装着による車両重量の増減などにより、基準を外れてしまう場合もあるので、購入前にメーカーのWebやディーラーでキチンと確認しておく必要があります。

 この取得税と重量税が安くなるグリーン税制は3年間続くことが決まっていますが、定額給付金の支給も開始され、土日・祝日の高速道路の割引が始まった今こそ、クルマを買い替えたいと思っているお父さんにとっては奥さんを説得する絶好のチャンスと言えるでしょう!

 そろそろ新型プリウスの商談も行うことができるようになってくるはずなので、今度の週末は安く買えるようになったエコカー達をディーラーへ見に行ってみましょう!

達人プロフィール: 岡島裕二
職業:モータージャーナリスト
自動車雑誌や自動車サイトを経験後、2003年よりフリーとなった若手ジャーナリスト。今まで乗ってきたクルマすべてが中古車という、根っからの中古車好き。レース経験もあるほか、一級船舶免許ももつなど乗り物全般に興味をもっている。

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