想像以上に豊富なバリエーションで悩んでしまう
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新型スズキ ワゴンRは、軽自動車ナンバー1の販売台数を誇る超人気モデルだ。大きく分けて標準仕様が4種類、精悍な顔つきが魅力のスティングレーが3種類の計7グレードが設定されている。さらにターボの有無やミッションの違い、そして駆動方式まで含めると、なんと22種類もある。かなり豊富なバリエーションといえるが、これだけあるとどれを選んでいいか迷ってしまう。
まずは標準車にするかスティングレーにするかだが、エクステリアデザインの雰囲気がかなり異なるので、これはすぐに決まるだろう。予算との相談もあるが、好みのデザインを選べばいい。またすべてのグレードでFFと4WDが選べるので、これも居住地域などの使い方にあわせて選ぶことになるだろう。
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スティングレーはシンプルでわかりやすいグレード体系
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まずはじめにスティングレーから。グレードはターボがTSとT、自然吸気エンジンがXの3グレードある。ミッションはCVTがメインで、Xのみ4速ATも選択可能だ。ただCVTとの価格差は3万円なので、燃費の良さなども含めて長い目で見ればCVTを選んでおいた方が結果的にはお得になるだろう。
その他の装備面ではTとXが、かなり似た設定になっている。具体的にはTに標準装備のオートライト、パドルシフト、ドアミラーウインカーがXではオプションでも装着されない程度だ。XとTの価格差はCVT同士で比べると約14万円。この金額が装備とエンジンの価格差ということになる。どうしてもターボでなければダメ、というのでなければXで十分だろう。
最上級モデルのTSは、サイド&カーテンエアバッグ、フロントベンチレーテッドディスクブレーキ、15インチアルミホイールが標準装備。細かい部分ではスピーカーの数が、7(オーディオレス仕様)または8スピーカーになる。さらにESP(横滑り防止装置)がオプションで装着できるのがTとの違いだ。TとTSの価格差は約13.5万円だが、これらの装備は、やはりオプションでもTには付けられないので、価格分の価値がこれらの装備にあると感じるならばTSを選んだほうが後悔はないはずだ。
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標準車を選ぶならABSの有無を確認するべし!!
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一方の標準車はというと、ベースグレードから順にFA/FX/FXリミテッド/FTリミテッド(唯一のターボ仕様)となっている。FAは100万円を切る価格設定が魅力だが、装備が貧弱で、現実的なグレードではないだろう。そうなると、ターボ仕様がいいならFTリミテッドにするしかないが、そうでないのならばFXかFXリミテッドということになる。実際の売れ筋もこの2つで、エアロ付きが欲しければFXリミテッド、エアロ無しのシンプルな外観がいいというならFXにすればいい。
ちなみにミッションはFAとFXは5速MTと4速AT、FXリミテッドは4速ATまたはCVTという設定となっている。FTリミテッドはCVTのみなのでいいが、CVTが選べるFXリミテッドを買うならぜひCVT仕様がおすすめだ。
それから気をつけなければいけないのがABSについて。スティングレー全車とFAの4WD車、そしてFTリミテッドは標準装備なので問題はないが、FXとFXリミテッド(CVT除く)にはオプションとなっているのだ。ABSが装着されていないグレードを買うなら、最低でもこのオプションだけは装備しておきたいところ。さらにFAのFF車ではオプションですら装着できないので、このグレードは絶対に買ってはいけない。確かにコスト的に厳しい軽自動車とはいっても、メーカーの安全意識の低さを問われる部分といえる。
最後にワゴンRの値引きだが、10万円前後は目指したいところ。ダイハツ ムーヴを軸に、ホンダ ライフやスバル ステラ、三菱 ekワゴンあたりを競合させて、交渉していくといいだろう。
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代表グレード
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スズキ ワゴンR FXリミテッド(FF/CVT)
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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3395×1475×1660mm
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車両重量[kg]
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850kg
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総排気量[cc]
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658cc
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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54ps(40kw)/6500rpm
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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6.4kg-m(63N・m)/3500rpm
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ミッション
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CVT
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10・15モード燃焼[km/l]
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23.0km/L
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定員[人]
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4人
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税込価格[万円]
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118.125万円
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発売日
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2008/9/25
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レポート
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CORISM編集部
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写真
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スズキ
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