うち1モデルは2010年までに北米向け生産開始
クライスラー、ジープ、ダッジの各ブランドのさまざまな先進電気自動車の開発・量産のための取り組みを強化しているクライスラーは、米国ミシガン州デトロイトで開催されている2009年北米国際モーターショー(デトロイトショー2009)で、2008年9月に発表した電気自動車プロトタイプ3モデルの最新バージョンに加え、全く新しい電気自動車を2モデル発表した。
また、クライスラーは、これらのモデルのうち少なくとも1モデルについて北米向けの生産を2010年に開始し(欧州市場向けは2010年以降)、また、2013年には、さらに少なくとも3モデルを追加。ENVIの電気自動車や同社のGEM(Global Electric Motorcars)の近距離移動用電気自動車などを含め、2013年までに合計で50万台の電気自動車を販売する予定だという。
クライスラー・200C EV コンセプトカーは、次世代のクライスラー スポーツセダンの方向性を示したモデル。また、200C EVコンセプトカーは、クライ スラーの開発した最先端のネット接続性も備えている。100%電気のみで40マイル(約64 km)走行することのできる200C EVコンセプトカーは、レンジエクステンダーの搭載により合計で400マイル(約640 km)走行することが可能。
スポーツカーの新バージョン!ダッジ・サーキット EV
新型 ジープ・パトリオット EVは、ENVIのレンジエクステンダーを装備した電気駆動システムと、世界でもっとも走破性能の高いコンパクトSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)を組み合わせた。クライスラーのほかのすべてのレンジエクステンダー搭載電気自動車と同様、パトリオット EVには、一体型の小排気量エンジンと、必要なときに追加で発電を行い駆動システムに電力を供給する電気ジェネレーターが搭載されている。
ダッジは100%電気で走行するスポーツカーの新バージョン、ダッジ・サーキット EVを展示。ダッジ・サーキット EVには、フロントとリアに大胆な新ダッジデザインと新しいダッジインテリアを採用。ガソリンを消費せず、排出ガスゼロで実に150〜200マイル(約240〜320 km)を走行することができる。
ジープ・ラングラー アンリミテッドEVは、走破性と燃料効率の組み合わせを実現。レンジエクステンダーを搭載した。
完璧な燃料効率を持つファミリーカー、クライスラー・タウン&カントリー EVは、100%電気のみで40マイル:約64 km走行することができる。(ガソリンも使用した場合、400マイル:約640 km)なお、内燃エンジンを搭載した既存ミニバンは、日本市場ではクライスラー・グランドボイジャーとして販売されている。