タートルワックス カルナバカーワックス

 今回紹介します“コダワリカルナバワックス”はカーワックス大国アメリカで市場の約4割という圧倒的なシェアを誇る「タートルワックス」。同社は1944年にシカゴで創業。世界110カ国での販売ネットワークを持ち、リーズナブルな価格設定と、高い品質で多くのカーユーザーに愛されております。その人気はアメリカ本国では、「やっぱ、ワックスといえばタートルじゃなければ!」と言われるほど。亀さんのキャラクターをあしらったパッケージデザインが何ともステキです。

 中でも、今回紹介します「カルナバカーワックス」は、長年にわたり全米ワックス売り上げナンバーワンを誇るワックス中のワックス。主原料はもちろん、ブラジル産カルナバ一号をたんまりと含有しています。
 余談ですが、この「カルナバカーワックス」は、アメリカ・テネシー州に本社を置く、世界屈指のギターメーカー「ギブソン」社認定。ギターの艶出し用として世界中のミュージシャンに愛用されています。
 カーオーナーはもとより、あの「ギブソン」も認めたその光沢はいかに・・・。

あまーい香りは、レアチーズケーキのよう・・・。

タートルワックス カルナバカーワックス
タートルワックス カルナバカーワックス

 ↑オシャレなパッケージは缶。しかも、純度の高いカルナバが主原料ですから、てっきり固形ワックスと思い蓋を開けると、あらまビックリ!内容物は市販の半ネリワックスより弾力のあるプルン、プルンしたもの。しかも、なんとも甘い香りが特徴で、思わずなめてしまいそうになるほどです。
 見た目も有名ケーキ店のパティシエが作るレアチーズケーキそのもの。お子様がいるお宅では、手が届かないところに保管しないといけないですね。

塗り込みは容易。拭き取りはやや重め。

タートルワックス カルナバカーワックス塗布
ソフトなスポンジに適量とり、優しく塗り込む。ネリ状なので、軽度な汚れは除去可能。
タートルワックス カルナバカーワックス塗布面
乾燥は早く、塗布面にはすぐに白い皮膜が浮き上がってくる。粘性が高いのが特徴。
タートルワックス カルナバカーワックス拭き取り
拭き取りはやや重め。塗り込んで即、拭き取りを行う手法が好ましいといえる。

 弾力のある半ネリ状ということもあり、塗り込みはとてもスムース。スポンジに指の先ほどの量をとり伸ばせば、小型車のボンネット半分を塗布できてしまうほど。そのため、一台仕上げても、ほとんど容量が減った感じがしません。この「カルナバカーワックス」は397gと大容量。これなら、毎週塗り込んでも、数年はイケそうです。なるほど、コストパフォーマンスもピカイチ!これも全米で最も売れている理由の一つなんでしょう・・・。
 塗布後、すぐに乾燥してしまうので、パネルごとに作業を行います。粘性がややあるため風がある日などは、ホコリが塗装面に付着し、キズの原因にもなるため注意が必要です。
 ここまでの作業は順調でしたが、拭き取りは結構デリケート。一般のタオルなどでは、引っ掛かりがありサクサクと拭き取れません。そこで、極細繊維のネル地やマイクロファイバークロスにて仕上げれば、一般の固形ワックスよりやや重い程度で、きれいに拭き取ることができます。

シャキーン!としたシャープな艶を再現

タートルワックス カルナバカーワックス仕上がり

 拭き取りを完了後、日当たりの良い場所にクルマを移動して塗装面をチェック。ワックスそのものに結構な食い付きがあったため、ムラの発生が気になりましたが、一切皆無。また、洗車キズを目立たなくする効果にも優れるため、塗装面に光が乱反射することなく、シャキーンとしたシャープな艶が味わえます。   当初は、アメリカンなテロテロ系の艶を想像していましたが、意外や意外。キリッとクルマが締まったような印象を与えます。
 また筆者の住む関東地方では、この時期降水量が少ないため、厳密な耐久性はテストできませんが、高圧洗車機での洗車を3回以上繰り返しても、水玉はビンビン!強固な皮膜が持続されている事を確認できました。
 
 オシャレなパッケージに、397gというアメリカンサイズ。そしてワックスに求められる基本性能の高さ。これは、浮気をせずに長年付き合えるワックスであるといえますね。

■カルナバカーワックス 3,360円

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