ライター紹介

221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。

"Best FAIRLADY 2008"「りょう」サンがエレガントに登場

 12月1日、日本を代表する老舗スポーツカーブランド「フェアレディZ」がフルモデルチェンジを果たした。1969年の登場以来、これで6代目となる。東京都港区の東京プリンスホテルで行われた「新型フェアレディZ誕生記念イベント」と、中央区の日産自動車本社ギャラリーで行われた「発表披露会」の模様をまとめてお届けする。
 偶然にも12月1日の夜は、東京タワーが新ライトアップ「ダイアモンドヴェール」をお披露目する日と重なった。日産では、今年で50周年を迎える東京タワーとのコラボ企画として、スペシャルイルミネーション「ダイアモンドヴェール〜"スペシャルレインボー"〜」をわずか10分間だけ公開した。

東京タワー50周年記念のスペシャルイルミネーションとして、10分間だけ披露された特別バージョン「ダイアモンドヴェール〜"スペシャルレインボー"〜」

自身のシャープな顔について「(フェアレディZみたいに)速そうな顔だからかなあ(笑)」と話し、自らNEW Zと並んでみせたお茶目なりょうサン

東京タワーのスペシャルイルミネーションに合わせるかのように、ダイヤモンドのような輝きを見せる「ブリリアントシルバーメタリック」に塗られた新型フェアレディZ。

 その名の通り「虹色」に輝く美しいタワーの披露に合わせ華麗に現れたのが、女優やモデルなどをマルチにこなすりょうサン。"Best FAIRLADY 2008"として登場したりょうサンは、流行りのバルーンスカートにファーのボレロでエレガントにキメた。あ、脚長い!! スタイリッシュなNEW Zの存在感に対し一歩もひけをとらない美貌に報道陣もおもわずため息。耳元には「ちょっと東京タワーみたいでしょ」と説明するシャープなデザインのティファニー製ダイヤが輝き、華やかなムードを振りまく。実家では男兄弟がフェアレディZの写真を飾っていたというりょうサンは、新型Zを「かっこいい」と絶賛した。実は免許を持っておらず、もっぱら助手席専門なのだとか。
 昔から家族などから「新幹線に似てる!」(筆者注:先日引退した0系じゃなく、シャープな100系あたりのことか?)「速そうな顔」などと言われていたことから「だから("Best FAIRLADY 2008"に)選ばれたのかなあ」と言いながら、いかにも速そうなNEW Zのフロントマスクと並んでみせて会場を沸かせた。りょうサン、意外とお茶目なんですね。

クルマは、人がつくる

 いっぽう日産自動車本社1Fギャラリーで行われた発表披露会では、新型フェアレディZの開発責任者である湯川 伸次郎 氏を中心に、6代目となるニューモデルのプレゼンテーションが行われた。
 先代の責任者も務めた湯川氏。6年間に及ぶ先代Z33型のモデルライフの中では、デビュー当時から宣言していたように常に改善を続けてきた。最終モデルの完成度から「Z33のプラットフォームでは既にやり残したことはない」とし、新型Zの開発では次の新たなステップとして更なる「ジャンプ」を遂げたと宣言した。
 歴史の長いモデルだけに、多くのユーザーが思い描く「Z-ness(Zらしさ)」を大切にしながらも、ユーザーのサプライズや新たな感動を起こさせる「NEW-ness」も盛り込んだ。開発テーマは「全ては走りのために」。ハイパフォーマンス、デザイン、ハイバリューを主なアピールポイントとし、その全てについて、細部までとことん追求したという。その"Made in JAPAN"らしい繊細なこだわりぶりを、全てのユーザーに感じて欲しいと話した。

「現代の名工」として厚生労働大臣に認定された職人、日産自動車 車両実験部のテクニカルマイスター 加藤 博義 氏。テストドライバーの頂点に位置する「職人」だ。

日産自動車の志賀 俊之 COOが新型フェアレディZと並ぶ。初代S30型Zのデビュー以来約40年世界中のオーナーから支持を集め、およそ170万台もの「Z」が販売されてきたと話す。

元・米国日産社長にして「Zカー」の父、"ミスターK"こと片山 豊 氏。なんと99歳にしてこのお元気な笑顔!! 談笑するのは新型フェアレディZの開発責任者、湯川伸次郎氏(右)。

 新型フェアレディZのTVCMでは、先に発表された新型「ムラーノ」に続き"From NISSAN PRENIUM FACTRY"を標榜。『クルマは、人がつくる』と題し、厚生労働大臣認定の「現代の名工」に選出されたトップガン・テストドライバー、加藤 博義 氏が登場。テストコースでの評価シーンを再現しながら、人間の感性で磨かれた誕生した本格的なプレミアムスポーツカー「新型 フェアレディZ」の高次元な走りっぷりをアピールする。

テストコースを疾走する新型Zの開発試験車両

「VQ37VHR」型V6 DOHC VVELエンジン

世界初の「MTシンクロレブコントロール」付き6速MT

先代より使い勝手は大幅に向上したとはいえ、絶対的にはミニマムなラゲッジスペース

先代Z33型にも設定され人気を集めたオレンジ内装を今回も用意する

初代S30型に装備されて以来、伝統の「3連メーター」がインパネ中央部に並ぶ