日産、世界初「超低貴金属触媒」を新型キューブに採用

順次コンパクトカーに採用拡大

 日産は、従来の約50%の貴金属の使用量で、クリーンな排出ガスを実現する「超低貴金属触媒」を世界で初めて実用化し、11月19日に発表する新型キューブに採用する。
 今回採用する「超低貴金属触媒」では、貴金属を付着させる基材のまわりに物理的な仕切りを設けることにより、貴金属の凝集による排出ガスとの接触面積の減少を抑え、貴金属量を半減することを可能としている。
 新型キューブでは、床下触媒での貴金属総使用量を1.3gから0.65gと半減しながらも、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」を達成している。
 この「超低貴金属触媒」は、横浜工場にて生産し、順次国内向けコンパクトカーに採用を拡大するとともに、コンパクトカー以外での採用や他業種への外販も検討していくという。また、同技術の開発はルノーとのアライアンスの一環として取り組んでいるもので、将来的にはルノー車への採用も計画しているという。

日産、世界初「超低貴金属触媒」を新型キューブに採用