先代モデルになっても古さを感じさせないミニクーパー

新型が登場して先代モデルの相場が急降下!

リヤビューも新旧の違いが分からないぐらいデザインが変わっていない

 今までこのコーナーではBMWミニは輸入車の中古車の中でも値落ちが非常に少なく、もっとも中古車の旨味の少ない1台として紹介してきました。でも、2007年2月に2世代目が登場し、徐々に現行型が市場に流通し始めたこともあって、最近は先代のミニの中古車相場が下がり、ようやく中古車を買ってもいいような市況になってきています。

 先代のミニはデビュー当初から人気が高く、発売から3年落ちぐらいの中古車でも新車価格の80〜90%を維持するほど値落ちが少ないモデルでした。そのため昨年あたりは新車価格が200万円程度のベースグレードのワンでも160万円ぐらいしていました。

先代ミニのインテリアも可愛らしいデザインだ

 でも、最近は新型への代替え需要や、昨年10月に発売されたミニ クラブマンに乗り換えている人も多いらしく、先代のワンなら100〜120万円台、クーパーでも130万円程度まで相場を下げてきています。このぐらいの価格なら先代のBMWミニを中古車で買っても、割高な感じはしないでしょう。

現行型ミニを新車で買っても新鮮味は少ない…

現行型ミニを見てもすぐに現行型と見分けられる人は少ない

 昨年発売された現行型のミニはパワートレインが一新され、ミッションもCVTから6ATに変わったので、実際に乗ってみると走りの質感は大幅に進化しています。でも、ミニの最大の魅力であるエクステリアデザインが先代と大きく変わっておらず、自動車評論家でもよく見ないと新旧の区別がつかないぐらい変化が少ないので、可愛らしいスタイリングに惹かれてミニを選ぶような人なら、値段が下がった先代の中古車を狙うのが得策といえます。

リヤから見るとさらに現行型を見分けられる人は少ない

 インテリアに関しても新型のほうが洗練されているのは確かですが、先代でもミニらしいデザインにまとめ上げられているので、先代の中古車でも買っても大きな違いは感じられないでしょう。

 また、コンバーチブルは新型のボディになっていないので、コンバーチブルを買いたいと思っている人も中古車が狙い目です。

新車を買うならクラブマンのほうがイイ!

全長とホイールベースを伸ばして作られているクラブマン

 今から現行型のミニを買うのなら、ロングホイールベースで観音開きのドアを装備したクラブマンを選んだほうがよいでしょう。クラブマンは右側に後席の乗降用の小さなリヤドアが装備され、標準のミニよりも後席のレッグスペースやラゲッジが広いので実用性は優れています。

クラブマンは独特に開くドアを採用している

 走りの面でもホイールベースが伸びたことで落ち着きを増し、ミニのようにピョコピョコと跳ねるような動きも抑えられています。車両重量が増加していますが、クラブマンはクーパーとクーパーSだけの設定なので、十分軽快に走ってくれます。

 ただし、後席乗降用のドアは本来は助手席側にあったほうが便利なのは間違いなく、ラゲッジ用の観音開きのバックドアも片側が非常に小さいので、使い勝手は今ひとつです。さらにバックドアは中央にピラーがあるので後方視界を妨げてしまいます。

先代ベースが売られているコンバーチブルなら絶対に中古車がお買い得だ

 といったネガティブな要素も多いクラブマンですが、手放す際のリセールバリューも標準車よりは大幅に期待できるので、今から新車でミニを買うなら絶対にクラブマンにしておくのが無難です。新車時の価格はクラブマンのほうが23万円ほど高いですが、手放す際には23万円ぐらいの価格差が残っているでしょう。そして、どうしても3ドアの標準車が欲しければ、先代の中古車を狙うのが賢い買い方といえるでしょう。

written by 岡島裕二

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