ボディサイズは従来に比べてひと回り大きくなり、ホイールベースも延長されたが、それでもまだ十分にコンパクトなサイズ。日本の5ナンバー規格には余裕で収まるサイズだが、従来に比べてやや大きくなった分だけ室内空間が拡大され、後席にも余裕の空間が生まれた。
インパネのデザインやドアの内張りの形状など、デザイン的な工夫をこらすことで、室内空間をより広く感じさせるような処理もなされている。またインテリア素材の質感も大きく向上しており、初代モデルではプラスチックが丸出しだったのがかなり変わった印象である。
右ハンドルとなった運転席に座ると、まずペダルレイアウトの自然さに気づいた。左ハンドルを前提に開発されるコンパクトな欧州車は、どうしても右ハンドル車のペダル配置が苦しくなりがち。足を斜め左に出すようにして運転しなければならないクルマも多いのだが、今回のトゥインゴは右ハンドル車でも自然な運転姿勢が取れる。
インパネ回りのデザインは従来と同様にセンターメーターの基本レイアウトを採用する。今回のモデルではタコメーターだけがステアリングホイールの向こう側に設置されており、これがちょっと目新しい感じだ。
安全装備はEBD付きABSや、カーテン&サイドを含めた6つのSRSエアバッグなど、全体的に充実しているが、横滑り防止装置のESPはターボ仕様のエンジンを搭載したGTにのみ装備されている。