秋晴れの10月19日日曜日、家族で楽しめる「フォルクスワーゲンフェスト 2008」が静岡県の富士スピードウェイで開催された。実に1万人ものワーゲンファンが集まり、大いに盛り上がりをみせたイベントの模様をレポートする。
食欲の秋、スポーツの秋、いやいや「クルマ好きの秋」ですよ!
秋真っ盛り。そう、秋といえばクルマ趣味人にとっては嬉しい季節です。夏のオーバーヒートの心配からも開放され、まさにドライブの旬。しかも全国各地では、毎週のようにクラブイベントが開催されているのです。
初めてお会いした方でも、メーカーや車種が同じというだけで、気さくに交流ができるステキな場でもあります。会場全体がみんな仲間のような幸せな空気に包まれる瞬間。クルマ好きなら味わっておいて損はありませんね。
しかし昨今はご存知のとおり、クルマ趣味人が減少の一途。でも富士スピードウェイは、そんな事を払拭するかのように活気に満ち溢れていました。
参加したのは「フォルクスワーゲン フェスト 2008 イン 富士スピードウェイ」。今年で6回目を数えるこのイベントは2000年よりスタート。当初は来場者数5000人程でしたが、今年は過去最高の1万人を突破!参加台数も4,200台とこれまた過去最高です。
インポーター主催では最大級となるこのイベント。観て、触って、走って・・・思い存分VW車の魅力を満喫してきました。
会場の中央にはメインステージが設けられ、さまざまなイベントが開催されました。そんな中、「本日、最大のサプライズがございます!」というアナウンス。
おおっ!というどよめきの中、ブラックカーテンを破り登場したクルマは、国内未発表モデルの「パサートCC」。まるでクーペ車のような流麗なラインが特徴です。
ちなみにVWの言う「CC」とは、見てのとおりクーペ・カブリオレではなく「コンフォート・クーペ」。居住性の高い上質なインテリアにクーペの持つ美しいエクステリア&ダイナミックな走りを備えたまったく新しいカテゴリーとのこと。
明らかになったラインナップは、200PSを発生する直4 2.0リッター、TSIと、300PSを発生するV6 3.6リッター、FSI 4MOTION。全長4,796 mm全幅1,856 mm全高1,420 mm という堂々たるエクステリアは、すべてこの「パサートCC」の専用設計だそうです。晴天の空の下で初めてパサートCCを見た感想は「うーん、文句なしにカッコいい!」。多くのVWファンが熱いまなざしで見つめていたのが印象的でした。
フォルクスワーゲン初のコンパクトSUV「ティグアン」は、9月30日より発売が開始されたニューモデルということもあり、会場でも大注目でしたが、この「ティグアン」の高い走破性を実際に体験できる特設試乗コース「スチールジャングル」が設けられました。斜度40度という非日常のコースを走行できるということもあり、試乗を希望する長蛇の列。待ち時間は最大一時間という人気ぶりでした。
ファミリーで楽しめるイベントも盛り沢山
家族連れが多いのもこのイベントの特徴。子供たちが喜ぶ「ニュービートル」のキュートな姿がウレシイエアバルーンやペダルカーなどが、未来のVWオーナーたちに大人気でした。
またドッグレースコーナーで愛犬と一緒に汗を掻いたり、「ゴルフ」のラジコンコーナーがあったりと家族そろって楽しめるあたり、さすがです。他にも限定車の「ゴルフ GTI Pirelli」や「R36」が展示されたほか、懐かしのVW車や競技車両も特別展示され、往年の名車を前に目を細めるオールドファンの姿もちらほらと見受けられました。
「フォルクスワーゲン フェスト 2008 イン 富士スピードウェイ」のメインイベントは、この場所で開催されたという事を最大限に満喫できるサーキットラン。 家族同乗で楽しめる「パレードラン」とVW車のポテンシャルを余すことなく味わえる「スポーツ走行」があり、いずれも富士スピードウェイのメインコースで行われました。
「スポーツ走行」の参加車両は様々なVW車が入り混じり何ともユニーク。カリカリチューンの「R32」が居たと思うと、その後には、キュートな「ニュービートル」の姿が。こんな光景もこのイベントならではです。
いざスタートしますと、皆さん本気です。タイヤのスキール音を立て、コーナーをクリアしていく姿は、迫力モノ。走行を終えたドライバーたちは、何とも充実感のある表情で「F-1日本GPが開催されたコースを走れるとは幸せ!」と歓喜の声があちらこちらで聞こえました。
今回、一日を通してさまざまなイベントに参加しましたが、コテコテのクルマ趣味人から、ファミリーまで皆さんが思い出の一ページに刻める充実した内容でした。皆さん、また次回お会いしましょう・・・。