キープコンセプトながら、全方位で大幅な「改善」を実施
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ホンダは10月16日、およそ5年ぶりにLクラスミニバン「オデッセイ」をフルモデルチェンジした。94年の初代デビュー以来、これで4代目のモデルとなる。先代モデルで採用された低床・低重心のパッケージングは、新型オデッセイでも基本的にそのまま踏襲。タワーパーキングなど多くの立体駐車場でも収まる低い車高はさらに5mm下がり、1545mmとした。ホイールベースは先代と変わらず、インテリア空間の広さ自体は基本的に先代と同等だが、運転席や後席での居心地や見晴らしを高めるきめ細かい改善が実施されており、実際の乗員の快適度は高まっている。
いっぽうエクステリアはより抑揚を効かせたフォルムとし、ダイナミックな走りを想わせる力強さが加わった。また安全運転を支援する新装備も充実。環境性能についても大きく向上させた。さらにインターナビ・プレミアムクラブの使い勝手を向上させる新機能の数々が追加されるなど、装備の数々も進化を遂げている。このように新型オデッセイは、全方位に渡り5年分の改善が図られた。
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よりダイナミックに生まれ変わったエクステリア
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新型 オデッセイのエクステリアは、先代同様のワンモーションフォルムをベースにダイナミックさをプラスした印象だ。フロントマスクは同社の燃料電池車「FCX クラリティ」風。先進性とシャープさを加えることで、よりアグレッシブなものとした。サイドでは、ブリスターフェンダーを想わせるようなボディ下半分の躍動感ある形状が印象的だ。リア周りについては、テールゲート周囲をラウンドさせる形状とし、先代よりも軽快な印象を与える。車体色に「スーパープラチナ塗装」と呼ばれるメタリック塗装を採用し、ホンダ 新型 オデッセイのダイナミックさをさらに力強く主張させる。
インテリアは一見複雑に見えるが、これは機能に応じたゾーニングが実行されているため。直観的な操作を想定し設計が行われた。
2代目オデッセイから続くスポーティグレード「アブソルート」は4代目となった新型 オデッセイでも継続。専用のエアロパーツや18インチアルミホイール、室内の加飾などで差別化を図っている。
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きめ細かな改善が図られたインテリア空間
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ボディサイズは、全長x全幅x全高が4800x1800x1545mm。全長が30mmほど延びたが、車高は5mmほど下がっている。ホイールベースは先代と同等の2830mmだ。先代で大幅改革を遂げた低床・低重心のプラットフォームを踏襲したが、ユーザーから不満の上がった点について、きめ細かな改善がなされているのが新型 オデッセイの美点だ。例えば、右折やコーナリング時に運転席からの視界を妨げていた太めのフロントピラーは、約30%ものスリム化を実施した。また2列目左右の着座位置をそれぞれ約25mm内側に配置。3列目から1列目にかけて「V」の字を描くようなレイアウトとし、セカンド・サードシートからの前方視界を改善している。それに加え、2列目シートの形状改善により3列目席の膝や足元空間を拡大。さらに後席ドアの上部開口幅を拡大し、3列目シートからのアクセスも容易になった。このほか、ラゲッジ開口下部の幅を拡大することで荷室へのアクセス性も向上されている。
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パワー・環境・燃費ともに性能向上
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新型オデッセイに搭載されるのは、先代同様の直列4気筒 2.4リッターエンジン。標準タイプ（173ps）に加え、スポーティグレード「アブソルート」向けのハイパワー版（206ps）、計2種類が用意される。ともに先代モデルに比べパワー・環境・燃費などすべての面において性能向上が図られている。トランスミッションは、標準タイプのFFモデルにはトルクコンバーター付CVT（無段変速機）、標準タイプの4WDモデルとアブソルート全車に5速ATが組み合わされる。全車で国土交通省「平成17年排出ガス基準75%」認定を獲得。さらに標準タイプのFFモデルではクラストップの13.2km/Lの低燃費を実現（10.15モード）し、「平成22年度燃費基準＋25%」を達成。グリーン税制の適合車となっている。
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運転をアシストする数々の新技術
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新型オデッセイの目玉とも言えるのが、運転をアシストする数々の新技術の搭載だ。「マルチビューカメラシステム」は、フロントグリル、左右ドアミラー、テールゲートの計4ヵ所に設置したカメラによるボディ全周囲の映像を、駐車支援などに用いるもの。中でも、車両を上空から見下ろしたかのような合成映像「グランドビュー」は、日産の「アラウンドビューモニター」ホンダ版、といったところだ。日産と違うのは、ドアミラーを畳んでも表示が出来る点。ミラーを格納しないと入れない立体駐車場でも有効なのだ。
いっぽう「ACC（アダプティブ・クルーズ・コントロール：車速/車間制御機能）」は、ミリ派レーダーを用いて前車の有無による車速や車間の自動制御を行う機能。「LKAS（レーンキープ・アシストシステム：車線維持支援機能）」はフロントウィンドウ上部に設置したカメラ画像を基に車線を認識し、車線からはみ出した際などに警告を与えるものだ。さらに「モーションアダプティブEPS（操舵力アシスト制御）」は、「VSA（車両挙動安定化制御システム）」と協調し、車両の挙動の乱れに対しEPS（電動パワーステアリング）の操舵力アシスト制御を行う。
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インターナビがデータ通信を活用し大きく進化
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新型 オデッセイにメーカーオプションで装備される「Hondaインターナビシステム」はさらに進化を遂げ、ホンダのサーバーとのデータ通信による「インターナビ・ルート」を新採用する。これは、時間帯や距離に応じて適用される割引を考慮しルート設定する「ETC割引ルート」、距離や時間よりも燃費を重視したコース選択を採る「省燃費ルート」、見頃の時期や時間帯を配慮し景色の良い道などの観光ルートを組み込んでくれる「シーニックルート」といった世界初の新サービスを始め、地図情報更新や気象情報、防災情報など、あらゆる情報をリアルタイムで取得することが出来るスグレモノだ。
4代目の新型 オデッセイ、価格は「M」グレード（FF・CVT）259.0万円から、「Li」グレード（4WD・5AT）361.0万円まで（消費税込み）。キープコンセプトながらきめ細かな改善が図られた新型は、多くのユーザーのツボをおさえているのではないだろうか。
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( Photo：ホンダ技研工業・CORISM編集部/レポート：CORISM編集部 徳田 透 )
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代表グレード
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L(FF)
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ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高）
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4800x1800x1545mm
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車両重量［kg］
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1620kg
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総排気量［cc］
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2354cc
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最高出力［ps(kw)/rpm］
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173ps(127kW)/6000rpm
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最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］
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22.6kg-m(222N・m)/4300rpm
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トランスミッション
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トルクコンバーター付CVT(無段変速機)
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10・15モード燃焼［km/l］
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13.2km/L
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定員［人］
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7人
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消費税込価格［万円］
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291.0万円
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発売日
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2008年10月17日
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レポート
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CORISM編集部 徳田 透
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写真
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ホンダ技研工業・CORISM編集部
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オデッセイのカタログ情報
- 平成25年11月（2013年11月）〜令和4年9月（2022年9月）
- 新車時価格
- 249.0万円〜392.9万円
オデッセイの在庫が現在115件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。
